2015年2月18日発売
ウェザートップ邸の事件から5年、記者を辞め作家へと転向したモーガンは、夫アレックスとともにオーストラリアへと取材旅行にきていた。訪れたメルボルンでは、奇妙な殺人事件が起こっていた。未知の生物が人々を襲っていたのだ。ヴィンセントに頼まれた荷物を届けるため、メルボルン大学に彼の友人、キャサリン・クロス教授を訪ねたモーガンだったが、教授は数日前から行方がわからないという。さっそく彼女の行方を調べはじめたモーガンだったが、それはアボリジニの伝承に深くかかわる事件の始まりだった。再び恐るべき異界からの刺客ーそして謎の集団が、モーガンとアレックスに襲いかかるホラーファンタジー、『ラプラスの魔』と『パラケルススの魔剣』を結ぶエピソード登場!
男は抗い、女はたゆたう。「生まれてから死ぬまでの『時間』。死に向かって生き続けるための哲学。この10年間、私はそればかりを考えて書いてきました」(著者)義母の葬式で、男が思い浮かべた“女”の姿はーー。生と死、愛と性、男と女を見つめ続けた珠玉の8篇。小池真理子の新たな到達点。9年越しの最新作品集。 男は抗い、女はたゆたう。 「生まれてから死ぬまでの『時間』。死に向かって生き続けるための哲学。この10年間、私はそればかりを考えて書いてきました」(著者) 義母の葬式で、男が思い浮かべた“女”の姿はーー。 生と死、愛と性、男と女を見つめ続けた珠玉の8篇。 小池真理子の新たな到達点。9年越しの最新作品集。 ・過ぎし者の標 ・つづれ織り ・落花生を食べる女 ・修羅のあとさき ・常夜 ・テンと月 ・千日のマリア ・凪の光
目がさめると、三村修治はこの世とあの世の狭間にいた。行き先は生前に積んだ善行で貯まる「天国マイレージ」で決定する。なんて修治は3万マイル以上貯まっていて、天国に行けるという。人は笑うたびに0.1マイルが貯まる。修治は生前、35万回も笑っていた。しかし、そのことを知った修治は悩んだ。妻の彩子は明るく、よく笑う女性だった。だが息子の陽一郎はどうか?腹を抱えて笑っている姿をみた記憶がない…。かくして修治は、天国行きを中止した。すべてのマイルを使ってこの世に1週間だけ戻り、陽一郎を笑わせるために。笑いと涙の感動長編!『ボク妻』続編!
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられるー身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!
最終核戦争が勃発…人類の狂乱を描いた傑作「霊長類 南へ」。世界からの脱走をもくろむ男の奮闘「脱走と追跡のサンバ」。単行本初収録のドタバタ劇「マッド社員」シリーズ。ほか小松左京による筒井康隆論や「NULL」の復刻も併録した充実のラインナップ!