2015年2月7日発売
元気で大きいアメリカの赤ちゃん元気で大きいアメリカの赤ちゃん
卓抜した想像力が放つ現実とシームレスな異界。“黒バドニッツ”がスパークする傑作短篇集。あなたの世界にしのびこみ、根底から揺さぶりをかける12篇の極彩色の夢。
幻影のマイコ幻影のマイコ
宇宙旅行を可能にする軌道エレベーターの地球駅がモルディブ共和国に完成した21世紀末。首都マーレの移民局員マイコが失踪した。手掛かりは彼女が直前に接触した移民申請者カネダの記録。そこには「イルカはもういない」という謎のメモが残されていた。探偵の結城が捜索を依頼されるが、マイコの過去もまた秘密のベールの中だった。やがて背後に、宇宙開発に反対する過激派環境テロリストが浮上、結城は鍵を握る男を追って地球駅へ。事件は南洋から宇宙へと拡大する…。本格ミステリーとSFを融合させた傑作サスペンス!
残りの人生で、今日がいちばん若い日残りの人生で、今日がいちばん若い日
柴田直太朗39歳。バツイチ子持ちの編集者、再婚の可能性は今のところなし。山内百恵39歳。婚活もうまくいかず、恋に臆病な独身書店員。仕事の場で出会った二人は、やがてお互いが抱える悩みを分かち合っていく。シングルファーザーの子育て、病への不安、親との確執…。もどかしくも惹かれあう大人の男女の恋と、家族の再生を描く感動作。
ホケツ!ホケツ!
高校3年生のサッカー部員、宮島大地は公式戦に一度も出たことがない。だけど、母親を亡くしてから二人暮らしを続けている絹子伯母さんには「レギュラーで活躍している」とうそをついてしまう。ふいにのぞく劣等感。大地はそんな自分がいやだった。間近に迫る最後の大会が終わったら、進路を決めなければならない。そんなとき、12年前に家を出た実父から突然「一緒に暮らそう」と言われて…。家族、友達、そして自分自身と初めて本気でぶつかった一生ものの夏ー。注目の新鋭が贈る、ひたむきさが胸を衝くサッカー少年の青春ストーリー。
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