2015年7月発売
テロ組織内部で殺人事件が起きた。この組織のメンバーは、平日は一般人を装い、週末だけ作戦を実行。互いの本名も素性も秘密だ。外部からの侵入が不可能な、軽井沢の施設に招集された八人のメンバー。発生した殺人の犯人は誰か?テロ組織ゆえ警察は呼べない。週明けには一般人に戻らなければならない刻限下、犯人探求の頭脳戦が始まったー。閉鎖状況本格ミステリー!
眼鏡型の携帯通信端末「サイグラス」が普及したある日、見習い板前・和泉淳のもとに謎の電話が入る。その警告を無視した先に待っていたのは、殺人未遂犯としての緊急逮捕だった。冤罪にもかかわらず逮捕時の映像がサイグラスで広まったことで、淳は執拗なネット攻撃の標的に。次々と起こる出来事に巻き込まれ、傷つく淳は、窮地から這い上がれるのか?若き鬼才がリアルに描く!近未来社会の恐怖。
五輪男子マラソン代表・最後の一枠の選考レースまで四か月。日本最高記録を持ちながら故障に泣き、復活を期する天才・須田が最有力とされる中、優勝経験がなく“万年三位”の青山に正体不明の男が接触、「絶対に検出されない」ドーピングを勧めてきた。青山は卑劣な手段を一旦は拒むが…。ランナーたちの人生を賭した勝負を活写する傑作長編!
十津川警部の元部下の橋本豊は、仕事仲間の佐々木恵美と二人で探偵事務所を立ち上げた。しかし、恵美はある女性失踪に関する調査に向かったまま、連絡を絶ってしまう。その後、その調査の依頼人である建設会社の社長が刺殺され、恵美もビルから転落死したとの知らせが…。事件の背後に隠された真実を求め、十津川は飛騨高山、越中八尾へ!
東京都西南地区にある雲雀ヶ丘市を舞台に、メタボなおやじ刑事・土田貫太郎と準キャリア・遠藤理香子が事件を追う。発端は連続植木鉢窃盗。その後、一億円を要求された犬の誘拐、女子大生失踪、下着泥棒、川辺で発見された女性溺死体、幼児誘拐…。次々と起こる事件に凸凹コンビが奔走、複雑怪奇な謎に迫る。ラストで明かされる意外な真実とはー。時代小説界の雄、初の現代ミステリー!
豊臣秀吉が死に、世は戦国に逆戻り。覇権争いは全国の大名を巻き込み、徳川家康率いる東軍、石田三成の西軍による「関ヶ原の戦い」へ。裏切る者がいれば、その裏を掻く者もいる、私利私欲が渦巻く戦場となった。徳川家康・秀忠、石田三成、島左近、直江兼続…彼らにとって関ヶ原とは何だったのか。超豪華作家陣が描く、傑作歴史時代アンソロジー!
バカンスで1カ月間バリ島に滞在した主人公は、帰国が1週間後にせまったある日、年老いた治療師のもとを訪れる。ところが突然「あなたは不幸な人ですね」と言われ…。老治療師と主人公の対話によって、人がいかに“思い込み”に支配されているかが明らかになっていく。思い通りの人生を生きるために大切なこととは?フランスのベストセラー、待望の文庫化。