小説むすび | 2015年発売

2015年発売

謎解き「嵐が丘」謎解き「嵐が丘」

出版社

松籟社

発売日

2015年12月18日 発売

ジャンル

エミリ・ブロンテ『嵐が丘』が蔵する謎を手がかりに、この小説の核心に迫る。 『嵐が丘』の読者は数多の謎に遭遇する。謎を解くためにテクストから証拠を拾い上げてゆくと、また新たな謎が出現し、これまで見えなかった作品の一断面が、鮮やかに浮かび上がってくる…… 好評を博した旧版『「嵐が丘」の謎を解く』(創元社、2001)に3つの新章を加え、全面的に改稿した増補決定版。 第1章 序説ーー『嵐が丘』の謎はどこから生じてくるのかーー 第2章 「許されざる者」とは誰かーー『嵐が丘』の神学的解釈ーー 第3章 ヒースクリフは何者かーー「分身」のテーマの変容ーー 第4章 時間の秘密ーー年代記を解読するーー 第5章 空間に埋め込まれた秘密ーーイメジャリーを解読するーー 第6章 隠された会話ーーある劇的瞬間ーー 第7章 第二世代物語論(一)--鏡の世界ーー 第8章 第二世代物語論(二)--ファンタジーとしての『嵐が丘』-- 第9章 『嵐が丘』の起源ーー新・旧「伝説」をめぐってーー 第10章 『嵐が丘』のトポスーー「荒野」物語についての比較文学的考察ーー おわりにーー『嵐が丘』の謎の性質とはどのようなものかーー (付録)『嵐が丘』年代記とその推定方法

はだれ雪(1)はだれ雪(1)

著者

葉室麟

出版社

KADOKAWA

発売日

2015年12月22日 発売

諦めず、迷わず、信じた道を一筋にーー 謎の刃傷事件を起こした浅野内匠頭。 彼が密かに残した”最期の言葉”とは。 言葉を聞いた勘解由の、秘めたる想いの行方は。 直木賞作家が描く、かつてない「忠臣蔵」! 元禄十四年(1701)十一月。 若くして扇野藩の馬廻り役・中川三郎兵衛の後家となった紗英【さえ】は、江戸からやってくる永井勘解由【ながいかげゆ】という人物の接待役兼監視役を命じられた。  勘解由は旗本であり、幕府の目付役だったが、将軍・徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預けの身になったという。 この年、江戸城内で、播州赤穂の大名・浅野内匠頭が、高家筆頭、吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きていた。浅野内匠頭は理由を問われぬまま即日切腹。だが勘解由は、老中に切腹の見合わせを進言し、また切腹の直前、襖越しにひそかに浅野内匠頭の"最後の言葉"を聞いたという。この行いが将軍、徳川綱吉の知るところとなり、機嫌を損じたのだった。 雪が舞い散る中、屋敷に到着した勘解由を迎え入れた紗英は、役目を全うしようとするがーー。 身分を隠し、勘解由の元を訪れる赤穂浪士。 勘解由のやさしさに惹かれてゆく紗英。 扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。 これまでにない視点から「忠臣蔵」の世界を描き、新たな感動を呼び起こす歴史時代長編! ≪熱き信念が胸を打つ、扇野藩シリーズ≫

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