2015年発売
コンビ名「メリーランド」として南部芸能事務所の舞台に立つ新城と溝口。しかし目の前の壁は高く、ライバルは多く、未来はまったく見えてこない。「オレたちはつづけていけるんだろうか」誰もが悩み、日々苦しんでいる。そんな芸人を見つめる「家族」たち。そこには確かに愛と笑いがある。南部芸能シリーズ、暴風警報の第3弾!
世界恐慌の発生で、失業率が25%に達したイギリス。「いずれ時が解決する」といった古い考えにとらわれ続ける古典派経済学に失望した気鋭の経済学者ケインズは、進歩した社会の問題を解決できるまったく新しい経済理論を生み出す難事業に、たった一人で挑む!経済学の常識を覆し、世界経済のかたちを一気に変えた名作をマンガ化。
戦時中、高知から家族と満洲にやってきた珠子。そこで彼女は、朝鮮人の美子と横浜から来た茉莉に出会う。三人は立場を越えた友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、珠子は中国戦争孤児になり、美子は日本で差別を受け、茉莉は空襲で家族を失い、三人は別々の人生を歩むことになった。あの戦争は、誰のためのものだったのだろうか。『きみはいい子』『わたしをみつけて』で多くの読者に感動を与えた著者の、新たな代表作。 戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子(ミジャ)と、恵まれた家庭で育った茉莉と出会う。お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、あることをきっかけに友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、珠子は中国戦争孤児になってしまう。美子は日本で差別を受け、茉莉は横浜の空襲で家族を失い、三人は別々の人生を歩むことになった。 あの戦争は、誰のためのものだったのだろうか。 『きみはいい子』『わたしをみつけて』で多くの読者に感動を与えた著者が、二十年以上も暖めてきた、新たな代表作。
親代わりのホイットフィールド船長の励ましと万次郎の頑張りで、晴れて、航海術の専門学校であるバートレット・アカデミーに合格した。万次郎は、首席で卒業することを誓う。
トウェインの技の凄さが詰まった一冊! アメリカ人のユーモアを愛する心に応える幻の名著(「ストームフィールド船長の天国訪問」)の全訳と、とっておきのユーモア短編(初訳)で編む! 「マーク・トウェインといえば、なんといってもそのユーモアで有名なはずなのだが、日本ではその面白さが本当に伝えられているだろうか、本当に上手く紹介されてきているだろうか、という疑問がこの企画の出発点だった。彼の絶妙なユーモアを伝えるのはそう簡単なことではないと考えていたからだ。」(「訳者あとがき」より) 良い女の子へのアドヴァイス 【解説】“Advice for Good Little Girls”(1865年) フィッツ・スマイスの馬 【解説】】“Fitz Smythe’s Horse”(1866年) わけあり文章の解説 【解説】“Explanation of a Mysterious Sentence”(1866年) ライリー──新聞特派員 【解説】 “Riley-Newspaper Correspondent”(1870年) あるインタヴュー 【解説】 “An Encounter with an Interviewer” (1874年) 穴開けて、さあさあみんな、穴開けて 【解説】 “Punch, Brothers, Punch”(1876年) 洗礼式のほら話(ハートフォード土曜早朝クラブ) 【解説】“The Christening Yarn”(1889年) そぞろ旅の気ままな覚書 【解説】“Some Rambling Notes of an Idle Excursion”(1877年) ストームフィールド船長の天国訪問 【解説】“Captan Stormfield’s Visit to Heaven”(1870年) 訳者あとがき
紅道(共産党)と黒道(マフィア)による支配。不正蓄財・権力闘争・格差拡大…。国内統治のための「反日有理」。暗躍する各国諜報機関。新聞社特派員が直面した現代中国での危険な体験。日本、中国、ぶきみな時代におくる本格社会派書き下ろし小説!
1970年代、誰もが経験した「昭和の青春」を青春文学の巨匠がみずみずしく描く。 神保町、下北沢を舞台に、ジャズ、酒、文学、そしてタンメンにあけくれた時代のはかない恋と別れを、著者ならではの胸に迫るスイートビターな筆致で感動的に描く。
スコットランドの女学校を卒業したばかりの名もなき小国の王女マーセデスは、皇太子である父が用意した馬車でロンドンへ向かう道中、何者かに襲撃された。従者や親戚を失い、命からがら森を逃げのびて村はずれの宿屋にたどりついたものの、全身ずぶ濡れで汚れきった彼女が本物の王女だとはだれも信じてくれない。ただひとり、ヨーロッパ戦線の武勇で名を馳せたダニエル・マキノン少佐を除いてはー。護衛を引け受けたダニエルとふたりきりの旅が始まるが、再び襲撃者の魔の手が迫り…!?
札差簑島屋の店付き護衛・蔵闇師の飄六は『穴あき小判』を手がかりに父を殺した犯人を捜している。簑島屋に多額の借金をしている旗本から蔵替の申し込みが相次いだ。不審を感じた飄六は、調査を開始するが……。
戸惑いつつも、お互いに恋を認識した、魚住真澄と久留米充。 その関係は秘密をはらみ、進化する。 そんな中、2人が過ごした久留米のアパートが経年劣化で取り壊されることになり、久留米は会社の寮に移ることに。 一方、PTSDの症状に苦しめられつつも研究に励む魚住に、アメリカ留学の話が持ち上がる。 変わりゆくもの、変わらないもの。 失われてしまったものと、新たに生まれるものたち……。 青春群像劇、感動の最終巻。
なぜ「あの男」を殺めることになったのか。老齢の水戸光圀は己の生涯を書き綴る。「試練」に耐えた幼少期、血気盛んな”傾寄者”だった青年期を経て、光圀の中に学問や詩歌への情熱の灯がともりーー。
水戸藩主となった水戸光圀。学問、詩歌の魅力に取り憑かれた若き”虎”は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す。そして光圀の綴る物語は、「あの男」を殺める日へと近づいていくーー。
将軍家斉の御膳を料理する江戸城の台所人、鮎川惣介は、優れた嗅覚の持ち主。家斉に料理の腕を気に入られ、御小座敷に召されることもしばしば。ある日、惣介は、幼なじみの御広敷の添番・片桐隼人から、大奥で起こった不可解な衣装櫃の盗難事件を聞く。下手人に納得がいかない隼人とともに、惣介は事件を調べはじめるが、京からやってきた謎多き料理人・桜井雪之丞が彼らに付き纏い、事件には何やら陰謀めいた臭いが漂いはじめるー。
20年ぶりに吐月と再会を果たした久鬼玄造は典善と九十九、菊地らを自宅に招いた。そこで玄造が見せたのは、はるか昔に大谷探検隊が中国西域から日本に持ち帰ったキマイラの腕であった。やがて玄造は壮絶な過去を語り始める…。若き日の玄造の前に現れた梶井知次郎。彼は学生運動に身を投じる一方、師と仰ぐ馬垣勘九郎のもとで中国西域を調べていた。なぜ玄造はキマイラに関わってしまったのか。理由がいま明らかにされる。
ビンゴに己の運命を託す死刑囚。命を狩るサッカーで大金を稼ぐ男。“とある役割”を決めるためにトランプに挑む家族。観客の命を守るために優勝しなければいけないゴルファー。そして、愛する者の処刑を防ぐためにブレーキを踏まずに死のコースを駆ける青年。生き残りたければ勝つしかないーこれは、自らの生命を賭けて繰り広げられる死の遊戯。山田悠介の原点ともいえる5つのサバイバルゲームが、装いも新たに再文庫化!
天才的な頭脳を持ち13歳にして独房に収監される犯罪者、ローレン・ディルーカ。ある日、奇妙な殺人事件の謎解きを依頼され……(「独房の探偵」)。平賀&ロベルトが極秘レシピ再現に奮闘!?(「魔女のスープ」)
心に傷を負ったピッチャー・透哉との奇跡の出逢いを経て、全国大会へ向け練習に励むキャッチャー・瑞希。二人は互いを信じ、バッテリーの絆を確かなものにしていくが、ある日チームメイトで幼馴染みの良治が暴力事件を起こしてしまう。駆けつけた瑞希に、良治は野球部を辞めると言い出す。遠征費用で母親に負担をかけたくないと悩む良治に何も言えなくなる瑞希だったがー。熱く胸を打つ少年たちの青春野球小説、第2弾!
この世界には、人間の世界とは別にもう1つの世界がある。バケモノの世界だ。ある日、ひとりぼっちの少年がバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となり、九太という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだったーー。