2016年11月30日発売
累計230万部突破の〈古典部〉シリーズ最新作! 誰もが「大人」になるため、挑まなければいけない謎があるーー『満願』『王とサーカス』の著者による、不動のベスト青春ミステリ! 神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。 夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘ーー折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?(表題作) 時間は進む、わかっているはずなのに。 奉太郎、える、里志、摩耶花ーー〈古典部〉4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇。
寺島日登志が遺書を書き上げたのは、九月四日の午後のことだった。 心を決めたはずなのに、その日、まさかのひったくりに遭い、遺書と練炭の入った鞄を盗まれる。 聞き覚えのある声で分かったひったくり犯は、以前日登志が話したことのある、宇都宮の「聞き屋」だった。 仕切り直しを図るなか、日登志は以前から目をつけられている岸塚に呼び出される。 奴が恋人である睦美の名を口にするたび、日登志の胸はざわめいてしまう。 一方、友人・神山からの不審な電話で宇都宮駅に向かった瑠梨が発見したのは、ビルから落下して意識不明の神山の姿。血が広がる彼のそばに投げだされているのは、「遺書」だった。 自殺したがりな僕たちは、それでも誰かを救いたい。 『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉を受賞した俊英がおくる、 謎が思わぬ方向に展開する切ない青春ミステリー!
N県K町が観測史上初の99センチという豪雪に見舞われる。町民だけでなく観光客、仕事のため車で訪れた人々まで、駅や車中など長時間足止めを余儀なくされた。除雪作業も追いつかず、災害救助法が適用、自衛隊派遣も要請される。非日常下、紡がれる6つのストーリー。、避難所を設ける花屋、車に閉じ込められた人たちの救済する自衛隊員の秘密、独居老人を救った青年の過去など「雪は冷たいぶん、人はより一層心を温かくさせる」 ある冬、N県K町が観測史上初の99センチという豪雪に見舞われる。町民をはじめ観光客、仕事のため車でK町に訪れた人々は、駅や車中など長時間足止めを余儀なくされた。町、県、国レベルの除雪作業も追いつかず、町の深刻な状況から災害救助法が適用され、自衛隊の派遣も要請される。そんな非日常のさなか、紡がれる6つのストーリー。、避難所を設ける花屋、車に閉じ込められた人たちの救済支援にあたる自衛隊員、独居老人を救った青年の過去など「冷たいからこそ、人はより一層心を温かくさせる」 序 第一話 転落 第二話 墓掘り 第三話 雪男 第四話 雪の華 第五話 わだかまり 第六話 雨だれのプレリュード
小倉ひかりは、父について知りたい、もしかしたらどこかで再会できるかもしれないという思いから、父が勤めていた“株式会社ツブラヤ絞”に転職した。ひかりの父・安太郎は、天才的なヘラ絞り職人だった。ヘラ絞りに夢中になったひかりはめざましい上達を遂げ、数年後にはテレビに出演。さらには、宇宙の謎の解明につながる最先端プロジェクトへの参加の依頼までが舞い込んだー。父親との再会は果たせるのか?思いもよらない衝撃の真実が、ひかりを待ち受ける!
河川敷で猫と暮らす柳さんは、ある日町で「野良ビトに缶を与えないでください」という看板を見た。やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が…。ほんの少しだけ未来の日本を舞台に、格差、貧困、差別の問題に迫る新鋭の力作。
脳外科の最初の講義、見慣れない初老の講師は「ある患者の脳の病変が消えた。その理由を説明しなさい」と唐突に言い放つ。学生たちは数々の推論を重ねていくが一向に正解にたどり着けない。しかし、たった一人西丸豊だけが、その意外な真相を導き出すーー。第11回ミステリーズ!新人賞受賞作「消えた脳病変」を含む五編収録の医療ミステリ。現役医師が放つ、“臨床探偵”西丸豊の静かな推理。
都会を走る移動図書館「本バスめぐりん」。乗り込むのは六十代後半の新人運転手・テルさんと、図書館司書・ウメちゃんの、年の差四十のでこぼこコンビだ。団地、公園、ビジネス街など巡回先には、利用者とふしぎな謎がめぐりんの到着を待ちかまえていて……。テルさんのとまどいとウメちゃんの元気、そしてたくさんの本を詰め込んで、本バスめぐりんは今日も走る。本屋、出版社などさまざまな「本の現場」を描く著者の次なる現場は、移動図書館! 本を愛するすべての人に贈る、ハートフル・ミステリ。
いつもの憂鬱な朝、急に「サイキック探偵になる」と言いだした姉・芙二子に振り回される三紅。行方不明の女性の調査をすることになった二人は、事故物件を扱う不動産屋の神凪怜と出会う。三紅の心酔する霊能力者に似たクールな印象の男性だが、どこか胡散臭い。しかし、偶然に三紅が神凪に触れた瞬間、聞こえないはずの右耳から、不思議な声が聞こえてくる。その一方、神凪も見えないはずのモノが見えているらしいーー。デビュー作『強欲な羊』で度肝を抜いた新鋭が、様々な恐怖症をテーマにした四つの不可思議な事件で、貴方の心を抉ります。
今川家の支配下で、次々と非業の死を遂げる井伊家の当主たち。お家滅亡が迫るなか、残された“最後の希望”が幼い直政であった。だが、井伊谷に進出した徳川家の臣下に加わることで運命が大きく動きはじめる。家康の信頼を一身に受けた直政は、「赤備え」の若き勇将へとたくましく成長。天下わけ目の関ヶ原合戦へと突き進んでいく。“一族の悲願”を背負い、乱世を駆け抜けた男の姿を描く力作。
エリート街道から一転、異世界の魔法少女エリィ・ゴールデンに転生してしまった小橋川。ボーンリザードの襲撃という難局を乗り越えたエリィは、その武勲を称えられ、グレイフナー王国の国王と謁見することになる。そして王より褒美を賜ることになった彼女は、王都のメインストリートの一角をある物の広告のため使用したいと伝えるのだがー。異世界でのブランディングに雑誌の創刊!?「小説家になろう」発、ブスでデブが成り上がる、新感覚異世界ライフ、待望の第二弾。
ついに、ダンジョンは独立国ウィードとなり、ユキは14人の嫁たちと結婚式を挙げて正式な夫婦になった。だが、建国祭に前後して、次々に問題が噴出。異世界転移してきた日本人勇者を抱える国ランクスの暴走、もう1人の魔王の動向、そして愛の力で覚醒するという美少女勇者がダンジョンに!?-昼はダンジョン運営、夜は子づくりで大忙し!「小説家になろう」発、大ヒット迷宮運営ファンタジー第五弾!書き下ろし番外編では、ユキと嫁たちの結婚式の話が描かれる。
「ほんとうにたいせつなものは目にみえない」 映画「あん」の原作者が訳す、永遠の名作。 ドリアン助川さんが撮影した、「星の王子さまとサン=テグジュペリ像」ほか、撮りおろし写真も掲載! 原文には忠実に、しかしまったく新しい冒険心をもって『星の王子さま』を全訳しました。 サン=テグジュペリ生誕の地リヨンや、彼が撃墜されたマルセイユ沖の海を訪れた旅の記録。また、母親に宛てた最後の手紙の全訳など、訳者あとがきも大充実です。ぜひ、ご覧になって下さい。 ドリアン助川