2016年12月発売
2016年10月スタートTBS系大人気ドラマ、待望の小説化!89代続く貴族の末裔、法門寺家当主・法門沙羅駆。常に暇を持て余し、自らが解くに値する“謎”を求める沙羅駆が、世間にはびこる難事件をIQ246(超遺伝頭脳)で鮮やかに解決する。大人も楽しめる上質な本格ミステリー。キャストスペシャルインタビュー収録!!
オーストリア皇帝を夫に持ち、姑につらい仕打ちを受けながらも、自分の人生を生きたエリザベート。ルートヴィヒ二世との不思議な関係、最愛の息子も失い、放浪を繰り返す彼女を、本当に愛したのは誰だったのかー桐生操が、新釈に挑む!
日本新報の新聞記者・南康祐は、会社にとって不利益な情報を握る危険人物であるとみなされ、編集局から社長室へと異動させられる。その頃、新聞社に未来はないと判断し、外資系IT企業・AMCへの「身売り」工作を始めていた社長の小寺が急死する。九州に左遷されていた新里が急遽社長に就任することとなり、売却交渉を引き継ぐが、労働組合から会社OBまで、多方面から徹底的な反発を受ける。危機に瀕した大手新聞社が行き着いた結末とはー。
出版社に勤務する久木は、書道講師で人妻の、凛子と出会う。逢瀬を重ねるごとに淑やかな凛子は、いつしか性の歓びの底知れない深みに囚われていく。まさしく愛にも「時分の花」がある。今、圧倒的な愛もやがてうつろう。そんな不安と恐怖にかられたふたりが、愛の頂点で選んだ、衝撃の結末とは?
元「怪盗紳士」も、若手刑事も、ちょっと不思議な花屋さんもいる花咲小路商店街。たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起こる。今回の舞台は花咲小路唯一の深夜営業のお店、「喫茶ナイト」。商店街のみなさんの、夜にしかできない相談ごとに応えていてー。
すべての記憶を喪くし、覚醒と混濁する意識の狭間にいた安西雄介は、奇妙な既視感を抱きながら、幾つもの次元を転移していく…。「オレハダレダ」太古の神州にスサの王という名の自我を見い出し、悟入直前のシッダルーダの血肉となる。時空連続体を彷徨しながら、彼は今や、大いなる宇宙に紡がれた歴史の傍観者であり、自ら真理そのものであった。大河小説の第18弾。第二部「地球聖戦編」の第7作目。
著名な近代日本画家の来栖現と、一途に彼を支え続ける美しい妻・佳世。家族の枠を超えた大きな愛で人々を包み込む佳世のもとには、いつもたくさんの人が訪れていた。たびたび有名人と浮き名を流す現は、佳世が亡くなった際も旅先から帰らず、連絡すら取れないまま葬儀を欠席する。喪主を務めることになった娘の愛子は、それ以来父親を許すことができず、連絡を絶っていた。ある時、愛子の息子・春也が会ったことのないはずの現と手紙のやり取りをしていることに気づきー。孤独な日本画家と、それを支える一人の女性を描いた、愛しく切ない家族小説。
レストラン、スペインバルはもとより、今やコンビニ、回転寿司でもごく普通に食べられるイベリコ豚。希少な高級食材のはずが日本のどこでも手に入るのはなぜなのか?そんな素朴な疑問を抱き取材を始めた著者。真実を明らかにすべくスペインを目指すが壁は厚かった。そして幾多の困難を乗り越え現地に辿り着いた著者を待っていたのは驚きの事実の数々だった…。ローマ時代の遙か昔からスペインで幻の豚を守り育ててきた熱き男たちと生ハム作りに命を捧げる職人たち。スペインと日本を舞台に描く傑作食ノンフィクション。
飼い主が留守のあいだ、ペットたちはいったい何をしているのだろうー。アメリカ・ニューヨーク市に住む犬のマックスは、飼い主のケイティと楽しい毎日をすごしていた。お互いがお互いを思いやる、完璧な関係。でも、ある日ケイティが茶色い大きな犬・デュークを連れてきてから、マックスの生活は一変!マックスはイライラするけれど、ケイティには伝わらない。翌日、散歩の途中でマックスはデュークに公園の外に連れ出されてしまい、路地裏へ。マックスの長〜い一日がはじまる!初ノベライズの『ミニオンズアルバイト大作戦』も収録。
末期ガンで余命一年を宣告された58歳の寒河江北斗。記憶を失う病に冒された、幼い子を持つ32歳の氷坂歌音。男は延命のため、女は子供のために「脳間海馬移植」によって、互いの肉体に入れ替わるが…。
絶世の美貌と才気、そして妖艶極まる頽廃美で絶大な人気を博した女形、三代目澤村田之助。江戸から東京へと世情がゆれ動く中、不治の病に侵され四肢を失いながらも舞台に立ち続けた、壮絶なる人生とはー。こよなく淫蕩、こよなく凛乎、こよなく高慢。稀代の役者の芸への執念を流麗に描き上げた傑作長篇。
ヰタとは生命、マキニカリスはマシーン、機械、からくりつまり宇宙博覧会の機械館だというほどの意味です。…ヰタ・マキニカリスの理想は、少年少女の結合の上に生れる新文明、コバルト色の虚無主義です(稲垣足穂)-足穂が放浪生活でも原稿を手放さなかった奇跡の書物が、文庫で初めて一冊になった。恩田陸、長野まゆみ、星野智幸各氏推薦!「21世紀タルホスコープ」第1弾。
十六歳で不幸な事件に巻き込まれ、心を閉ざして生きてきた美しい女・織江。幼少の頃からその美貌に憧れ、織江の事件を書いて小説家デビューした醜い女・由羽。同作の映画化を契機に再会した二人は感情をぶつけ合いながらも、編集者・尾崎の協力を得て奇妙な共同創作活動を始める。愛されたい、満たされたい…女の執念と嫉妬を描き切った傑作。
勤務時間は患者と世間話をし、毎日定時に帰宅する医師の紺野佑太。ナース達からは窓際ドクターと陰口を叩かれているが、研修医の真吾は彼が気になって仕方ない。ある日、患者が難病「バッド・キアリ症候群」と診断され、紺野一人が誤診に気がつくが…。訳ありベテラン医師とさとり世代研修医の交流を描いた「研修医純情物語」シリーズ最新刊。
人と話すことが大の苦手な高校生の翼は、なぜか毎週水曜日に熱が出る。病院の帰り道、偶然立ち寄った奇妙なペットショップで猫を飼うことに。餌代を稼ぐため、その店でアルバイトを始めるが、対人恐怖症の翼は接客ができない。そんな彼の前に、原因不明の病を抱えた客が現れて…。愛猫の手を借りながら、翼はお客様を救うことができるのか。
大きな橋から落下し、気づくと三途の川に辿り着いていた小学六年生の叶人は、事故か自殺か、それとも殺されたのか死因がわからず、そこで足留めに。やがて三途の渡し守で江戸時代の男と思しき十蔵と虎之助を手伝い、死者を無事に黄泉の国へ送り出すための破天荒な仕事をすることになる。それは叶人の行く末を左右する運命的なミッションとなった。
双子ばかりを狙った猟奇殺人事件を、慰安旅行に行きたいがために“いつになく”スマートに解決した黒井マヤ。その慰安旅行先は、警察庁次長の父・篤郎がかつて難事件に遭遇した「城華町」だった。そしてマヤたちが訪れるや、若い女性の撲殺死体が発見される。城華町には何が隠されているのか。24年の時を超えて二つの事件が交差するシリーズ最新作。