2016年2月19日発売
秋の鎌倉──。今日も今日とて、ゆるり営業中の花月香房。だけど今日は……雪弥さんが、ちょっとおかしい!? それぞれの想い深まる「香り」ミステリー。大ヒットシリーズの第3弾が登場!!
芸能誌の編集者・流星きららは、都内の古い洋館で祖母と二人暮らし。ところが、ある日目を覚ますと、やけに綺麗な顔の青年が。遠い親戚の美大生・流星桜路だというが、九尾の狐の子だと言い出して!?
諸事情あって兄弟5人で倉敷に越してきた高校生の零次。ある日、ふと奇妙な視線を感じる。一方、零次宅の向かいにある『枳殻童話専門店』の主人・九十九は、雪のように冷たい美貌の少年と知り合い…?
璃子が近所の文具店に持ち込んだ、書くことのできない万年筆。行方不明になった父が残したものだ。文具店の青年・遥人は、その万年筆専用のインクを探してくれるというが、彼の周りには奇妙な生き物がいて!?
大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?
ありふれた中堅メーカーでパワハラ事件の不可解な人事をきっかけに、次々と明らかになる会社の秘密。 会社とは何か、働くとは何かに迫る全国民必読の傑作クライム・ノベル。(解説/村上貴史)
閉館日が近づく映画館で『吸血鬼もの』の映画を見ていたエリカは、妙な冷気を感じる。上映終了後、近くの席で女性が気を失っていて!?その女性は、映画のロケ地だった村で生まれ育ち、子供の頃に吸血鬼に襲われたという。事件の予感に、吸血鬼父娘が立ち上がる!!表題作のほか“忘れじの吸血鬼”第2話『過去の眠る村』、『吸血鬼の初恋物語』の2編を収録。大好評、新装版シリーズ第14弾!!
大正末年から昭和十年代の激動期。詐欺師や博奕打ち、やくざ者を相手に身体を張って生き抜く遊郭の女たちの忘れえぬ肖像と、生き馬の目を抜く世界での己の苛烈な生きざまを、岩伍の独特の語りを通して綴る宮尾文学の名作。文字が大きく読みやすい、新版登場。
中学一年の史子は、生まれる前の記憶があると語る不思議な女の子シーちゃんと友達になる。彼女に恋をしたが、何も言えないまま転校。遠く離れたふたりが、十数年後、再び巡り会った時、史子は思いもよらぬ行動にでる…。昭和から平成を生きた女性を通して、同性、夫婦、親子の様々な愛を問う。愛のために全てを捨てた女が最後に選んだ道は、私憤か反権力か!驚愕の復讐劇。書き下ろし長編ミステリー。
念願のマイホームを購入した氷見一家。そこは、元の地主の意向で隣り合う四軒の家が前庭を共有する、少し変わった敷地だった。元地主の仁木家は資産家で、夫は覆面作家だという噂。活動的な妻・美和が四軒のつきあいを主導している能生家。共働きで他三軒とは少し距離を置いている高井戸家。そんな三つの家族とともに、氷見家の幸せな暮らしが始まるが…。誰もが思い当たる「ご近所」の物語。
過去・現在・未来、時空を超え、“あり得たかもしれない”人生を生き直す女サリーと、サリーに魅せられる男たち。壮大なヴィジョンで描かれる、愛と快楽、自由と隷属を巡る、濃密で哀切なラヴストーリー。
今も英国で愛される作家、ディケンズ。『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)
「あたしたち、最強の相棒。」 韓国最凶の特殊部隊が日本に潜入。 迎え撃つは、元公安のシングルマザー&女性体育教師!? ・あらすじ 韓国の大物工作員キル・ホグン率いる最精鋭特殊部隊が日本で韓国要人の拉致作戦を実行した。事件に巻き込まれ、人質となってしまった中学1年生の祐太朗。日本政府と警察は事件の隠蔽を決定した。祐太朗の母親で、かつて最愛の夫をキルに殺された元公安の秋来律子は、ワケあり担任教師の渋矢美晴とバディを組み、息子の救出に挑む。 因縁の関係にある律子とキルの死闘の行方は。そして絶体絶命の母子の運命はーー。 ・著者コメント 「(アクションorサスペンスor興奮に)手に汗を握りつつ、泣いて笑ってしんみりと。 私の持てる技術をありったけ投入した、あなたのためのエンターテインメントです」 ・著者プロフィール:月村了衛(つきむら・りょうえ) 1963年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞を受賞。2013年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。2015年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土爆の花』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)と、驚異的なペースで受賞を重ねている。他の著書に『神子上典膳』『黒警』『機龍警察 未亡旅団』『機龍警察 火宅』『槐』『影の中の影』などがある。
准男爵リチャードは家宝を取り戻そうと、お堅い歴史学徒で牧師の娘ジュヌヴィエーヴを誘惑するが、どんどん本気の恋となっていき、しかも彼女の貞操と家宝を狙う悪人まで出現して……。シリーズ第2弾!
秘書派遣会社を経営しているアーシュラの部下であり親友でもあったアンが謎の死を遂げ、速記で隠し場所を示された遺品は奇妙な物ばかりだった。自殺か心臓麻痺と判断されたが、アーシュラは他殺と考え、犯人を突き止めようと決意する。自ら秘書を担当していたクライアント=スレイターに休暇を願い出るものの、彼は協力したいと言う。犯人探しの過程で惹かれ合う二人。しかし、各々が秘密の過去を持っていた。一方、事件は予想以上の展開を見せ、意外な犯人が浮かび上がるー。
一度だけ関係を持った男性に裏切られただけでなく、家族からも娼婦と罵られ、二度と愛を信じないと心に誓ったフィリッパ。一方のアンソニーは自分が公爵の庶子であるのを知り、華やかな社交界に背を向けつつあった。舞踊会で出会い、フィリッパの閉ざされた心の奥に眠る情熱を感じとったアンソニーは現実から逃避するように快楽的な関係に溺れ、フィリッパもそれまで知らなかった悦びを覚えていく。永遠に続くかに思われためくるめく関係。だがある日アンソニーはフィリッパを愛していることに気づきー
20世紀以降の現代東欧文学の世界を一望できるガイドブック。 各国・地域別に、近現代文学の流れを文学史/概説パートによって概観するとともに、重要作家を個別に紹介します。 さらに、越境する東欧文学・東欧をルーツとする文学も紹介し、より広い視野で、東欧の文学を捉えていきます。