2016年3月発売
邪神「群馬王」の復活を願い、世界支配を夢見る「群馬県から来た少女」コヨトルの前に現れたのは「栃木から来た少女」トチギーナだった。
動画投稿サイトで累計470万再生を突破した大人気楽曲『こちら、幸福安心委員会です。』ノベライズ完結刊!!
「これがお前への報いだ」。FBI捜査官サビッチのもとに謎のメッセージが届いた夜、友人の連邦判事ラムジーが狙撃され重傷を負った。サビッチ夫妻はサンフランシスコへ駆けつけ、ラムジーが裁判を担当していたある事件の存在を知る。容疑者夫妻が自供せず、公判前には担当検事補が行方不明となっていたのだ。そんな中、入院中のラムジーが再度銃撃される。連邦保安官助手イブはFBI捜査官ハリーと組んで捜査にあたり、互いに好意を抱いていくが、その後も犯人による狙撃は続き…?
イングランドとウェールズの国境付近にあるシスル・ヒルの女主人イザベルのもとに、王の命令で騎士ラモンが遣わされた。シスルを敵から守るため、未亡人であるイザベルと結婚し、そこに住むよう言われたというのだ。横暴だった亡夫との結婚生活は苦痛に満ちたもので、女としての悦びを知ることもなかった。男の言いなりになる毎日なんて、もう二度とごめんだ。イザベルはラモンとの床入りには興味がないと宣言し、頑なに拒否するが、浴場で彼の逞しい裸体をまのあたりにすると思わず息をのんでしまい…
ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。TV局の報道ディレクター、謙一郎。香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日…2014年の東京で暮らす3人の悩み、ためらい。果たして、あの選択でよかったのかー
日奈子に突然つきつけられた夫の不倫写真。しかし、夫は性的不能のはずだった。夫の衝撃的な告白で崩れていく幸せな生活。そして、日奈子が気付いた自分の本当の気持ちとは…やるせない心情を繊細に、生々しく描き出す長編小説。
2004年に上下本として刊行され、圧倒的な評価と支持を受けながら、長らく品切れにしていた、オーストリアの作家トーマス・ベルンハルトの代表的長編小説『消去』を、ここに一巻にして新たに刊行。主人公フランツーヨーゼフ・ムーラウが両親と兄の死を告げる電報を受け取るローマの章「電報」と、主人公が葬儀のために訪れる故郷ヴォルフスエックを描く章「遺書」からなる本書は、反復と間接話法を多用した独特の文体で、読者を圧倒する。ベケットの再来、あるいは文学界のグレン・グールドと評価されるベルンハルトとは、いったい誰なのか。 ※2004年、シリーズ《lettres》の上下本として刊行し、圧倒的な評価と支持を受けながら、長らく品切れにしていた、ドイツ語圏の最重要作家ベルンハルトの主著を、ここに一巻にして新たに刊行。
太平洋戦争後、北と南に分断された日本は、武蔵野新都心を経済と文化の中心に据え、再スタートを切っていた。七ツ森神子都は相棒・風野颯平と保護者・藤間秀秋に見守られ府中成章高等学校の二年生として平穏な毎日を送っている。夏のある日、『地下世界研究会』に依頼が舞い込む。東創女子大学の地下劇場「13シアター」内で幽霊の仕業とも思える転落事故が多発しており、その原因を調べて欲しいというのだ。しかし調査の最中、ついに死者がでてしまう。果たして、怪異か、事故か、殺人か。「多重迷宮」事件より遡ること2年、神子都の新たな事件が開幕する!
ある週末の夜、スージーのみすぼらしいフラットに、ゴージャスな男性が100本の薔薇を抱えてやってきた。「きみは僕のタイプじゃないが、どうしても一度抱きたい」彼の名はセルジオ・ブージ、世界的企業を率いる大富豪だ。セルジオとレストランで出会い、誘われたのは2週間前のこと。金目当ての女と決めつけられて傷つき、その夜はキスだけで別れた。けれど、あまりにも魅力的な彼に強引に求められては抵抗できず、“短期間の体だけの関係”をスージーは受け入れてしまう。二人の相性は申し分なかった。それでもいつか終わるはずの関係が、思いがけない事態を迎える。スージーが妊娠したのだ。セルジオがスージーの思いに応えてくれる日は来るのか?切ないラブストーリー。
家政婦のオリビアは、国王アジズに突然呼び出された。アジズは2日後に結婚を控えている身だ。しかし、婚約者である隣国の女王が誘拐され、行方不明だという。その身代わりとして、国民の前に姿を見せてほしいというのだ。いくらなんでも無茶すぎるけれど、一国の君主にノーとは言えない。結局、オリビアは未来の王妃を装ってアジズの隣に立った。急場しのぎの演技なのに、歓迎する民衆の前で彼は熱く唇を重ねた。ずっと男性を避けてきたオリビアにとって、衝撃のキスだった。私は偽物。どんなに焦がれても、本物の花嫁はほかにいる。ところが、アジズの許嫁は何日経っても見つからず…。
「結婚してくれないか?」ジョーダンはララを見つめて言った。愛を交わした直後の求婚に、彼女は絶句した。ジョーダンは、ロンドン社交界で話題の若き不動産王。いつも違う女性とパーティに現れる彼に、ララは反感を覚えていたが、酔った友人に迫られているところを助けられ、心を許すようになる。ホテルチェーンを経営する父とも、彼はすぐによしみを通じた。でも、まさかこんなにも早く結ばれ、求婚されるなんて。「もちろんよ……。愛しているわ、ジョーダン」夢見心地で申し出に応じたララだったが、この結婚には、世にも悲しい企みが隠されてい
セリーナの兄は8カ月前、帰らぬ人となった。親友の大富豪フィンと共に身代金目的で拉致され、フィンだけが生還。セリーナは、兄を見捨てて一人だけ生き残った彼が許せなかった。フィンは兄の死の詳細をいっさい明かさず、事件以来、まるで死を恐れぬかのように自暴自棄に振る舞い、クルーザーに大勢の美女をはべらせては刹那の享楽にふけっている。初めて会ったときからフィンに強く惹かれていただけに、セリーナは、相反する彼への激しい思いをコントロールできない。フィンの甘い誘惑の魔手がついにセリーナにも伸びたとき、彼女は拒めなかった。こんなにも彼を憎んでいるはずなのに…。
地方の看護学校を卒業したばかりのエレノアは、救急看護の現場で実践を積むという夢を叶えるため、メルボルンの病院で働くことにした。この1年、ブロンドの彼女は間違った偏見から実習先の上司にたびたび嫌がらせをされてきたが、色目を使う役立たずのナース扱いされるのはもうこりごりだった。だから、救急科専門医のローリーがどれだけ魅力的でも、エレノアは心に芽生えた禁断の想いに気づかないふりをした。ところが、緊急に運び込まれた幼い命を救えなかった日の夜、悲劇を払拭するかのように彼と体を重ねてしまった結果……。
ロンドンで小児科専門の看護師として働いていたサブリナは、とある夫人の孫を住み込みで世話する求人に応募して採用され、カリブ海の美しい島の高台にそびえる豪邸にやってきた。ところが、てっきり子供だと思っていた患者がじつは大人の男性だということがわかり、彼女は動揺した。世界的に有名な実業家だったダグラスは事故で視力を失い、今は一族が代々住む島で隠遁生活を送っているらしい。同情されることを何よりも嫌う彼は皮肉屋で辛辣だが、サブリナはその誇り高さと陰のある魅力にしだいに惹かれていく。施設育ちで不器量な自分と彼とでは、
またあの人だわ……。図書館司書のフェインは密かに胸を躍らせた。今朝、花屋の店先で偶然出会った、目も覚めるようなハンサムな男性。貸し出しカードの名前は……バーク・ハーディング!経済界に彗星のごとく現れた気鋭の実業家が本を借りに来たの?そして数日後、フェインはバークからデートに誘われ、1カ月後にはプロポーズを受けていた。豪奢な新居の鍵とともに。友人からは羨ましがられ、家族も手放しで祝福しているというのに、フェインは胸の奥に巣くう微かな不安を払うことができなかった。なぜ、バークは私に“愛している”と言ってくれな
記憶喪失……ですって?アリーは2カ月ぶりに再会する夫フィンを前に言葉を失った。彼とは出会ってすぐ燃えるような恋に落ち、結婚した。でも、幸せは続かなかった。世界に名だたる宝石会社の御曹司だった彼は、北欧の祖国に彼女を連れていくや、なぜか急に冷淡になったのだ。仕事にすべてを捧げ、孤独な新妻になどまるで無関心で……。すれ違いの日々にアリーは深く傷つき、絶望のうちに家を出た。彼の子を宿しているなんて、どうしていまさら言えるだろうーー何も知らないフィンは変わらぬ魅惑の瞳でアリーを見つめ、甘くささやく。「きみが、ぼく
社長マシューに呼びだされたハリエットは、親しい同僚ベンとの関係を咎められて愕然とした。私とベンとその恋人が三角関係で揉めているだなんて、言いがかりよ!だがマシューは彼女の弁明にまったく耳を貸さないばかりか、とんでもない解決策を強要する。マシューこそが真の恋人だと宣言して、婚約者として振る舞うようにというのだ(『薬指の契約』)。大学生のシェリーは、春休みに友人たちと訪れたフロリダで魅力的な年上の銀行家フォークナーと出会い、ひと目で惹かれた。ところが彼から、学生を相手にする気はないし身分も違いすぎるとはっきり言われて深く傷つく。なんて傲慢な人なの?フォークナーのことは忘れようと誓ったシェリーだったが、予想外の騒動に巻きこまれて…(『汚れなき花嫁』)。貧しい看護師カロラインはオランダを旅行中に大怪我をし、近くの大きな屋敷に運びこまれた。屋敷の主は男爵の称号を持つ医師、ラディンク。手当てこそ丁寧だが愛想はまるでなく、世捨て人さながらの生活をしていた。彼の悲しい過去を知り、胸を痛めるカロラインは、突然ラディンクに「僕と結婚してくれないか」と告げられて、仰天する(『花嫁の誓い』)