小説むすび | 2016年4月15日発売

2016年4月15日発売

陽炎の門陽炎の門

著者

葉室麟

出版社

講談社

発売日

2016年4月15日 発売

下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とはーー武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。 (解説・大矢博子) 著者史上、最上の哀切と感動が押し寄せる、直木賞作家・葉室麟の傑作! 峻烈な筆で武士の矜持を描き出す渾身の時代長編。 下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とはーー武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。  序盤から畳み掛けるような波乱の展開である。喬之助が差し出した証拠はとても明白なもので、ではなぜ当時それに気づけなかったのか。そして真犯人は誰だったのか。もしも当時の主水の証言が間違っていた場合、藩としても喬之助の仇討ちを妨げられないと家老に言われ、主水はもう一度事件を調べなおそうとする。そこで手がかりになりそうな過去の事件が浮かび上がるが、なぜか邪魔が入り……。(中略)執政の上役たちは皆何かを知って隠しているようだし、主水の監視役に付けられた小姓組の早瀬与十郎も敵か味方かわからないし。そして、犯人につながる手がかりを目の当たりにしたときのサプライズ! さらにそこから……いや、それは書かないでおこう。落書事件の真相探しが、思いもよらぬ大事件に発展するとだけ申し上げておく。(大矢博子・解説より)

図書館の魔女 第一巻図書館の魔女 第一巻

出版社

講談社

発売日

2016年4月15日 発売

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる! 第一部 山賤ノ里、一ノ谷 図書館の魔女と手の中の言葉 1 やまざとでのさいごのいちにち 2 しゅったつのときはちかづく 3 ここからさきはひとりでいきなさい 4 ほんをよんでいるときにはなしかけては 5 わたしのいっていることがわかっているか 6 それにきがついていたのはまじょのほう 7 とけいまわりにおりていくこと 8 かすかなそけいのかおり 9 うえにみつくびがまっています 10 みつくびはめをほそめてねめつけていた 11 まじょのすまいはまるでろうごくかとりでか 12 まじょがてがみをかいているところをみる 13 きりひとのてならいがはじまった 14 あたらしいしゅわをつくる 15 あらゆることがぶんけんにのっている 16 すーくにおりるみちじゅんがちがう 17 なかにわのいどにはいらせてもらう

神秘(下)神秘(下)

出版社

講談社

発売日

2016年4月15日 発売

菊池は神戸の街で、山下やよいを探し続ける。彼女は「痛みを取り除く力」を持つ女性だった。二十年前に電話口で、菊池の足の怪我を瞬時に治し、さらにその力で若返り、十二歳年下の男と結婚した。その後に起こった、あらゆる力をねじ伏せる阪神・淡路大震災を経て、彼女は今どこで生きているのだろうか。 (第二部・承前) 教会巡り ノンフィクション選集 山下実雄 ストレスを切りぬける トゥルー・ストーリーズ 「奇跡の猫」 人と防災未来センター 阪神大震災全記録 新しい町 毎日新聞東灘販売所 「赤い服の青年」 (第三部) 理彩の手のひら 死者の目 奇妙な街角 雨の予感 山下やよい 忘れられない夜 受容 二種類の時間 男でも女でもないもの 谷口四兄弟 阿形一平 帰京 カメラの名前 手紙 「泣く男」 ”彼” パナマハットの老人 二十八年前の出来事 タイガースポーツ ネイプルズ 荒川線の町 ゆかり 最も小さい者のひとり 私たちの中の私 石巻の人 究極の死 昭和五十八年三月十四日 真相 再会 「神秘」 解説 読者を幸せに、担当記者も幸せに    栗原俊雄(毎日新聞学芸部記者)

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