2016年7月25日発売
親しかった友人の謎の死。そして、恩師とも言える神父の失踪。若き日の二つの喪失を抱えて生きるわたしの前に現れたのが、女子大生・真琴だった。真琴に勧められるままに、神社を巡る旅に二人で行くことになりー。静かに暮らすわたしに大きな転機が訪れる。
試合相手を殺めたキックボクサーの純真…「ワイルドライフ」。度重なる海難から生還した兄弟のその後の生…「海の家族」。老女のおぼろげな記憶に刻印された海の洞窟…「ある失踪」。父帝に疎まれる運命を負った英雄の旅…「ヤマトタケル伝説」。彼等は決して無駄に死んだのではない…「特攻隊巡礼」。タフな状況を生き延びた者たちを描く、石原文学の新境地。
西部劇、ミュージカル、チャップリン喜劇、『カサブランカ』、フィルム・ノワール、カートゥーン…。あらゆるジャンル映画を俎上に載せ、解体し、魅惑的に再構築する!ポストモダン文学の巨人がラブレー顔負けの過激なブラックユーモアでおくる、映画館での一夜の連続上映と、ひとりの映写技師、そして観客の少女の奇妙な体験!
武闘大会が終わり、遂にラスティアラたちと本当の再会を果たしたカナミ。下手な火薬庫より危ない彼女たちと共に、カナミのパーティーはリヴィングレジェンド号に乗って海原を行く。向かうは『本土』-全ては、パリンクロンとの決着をつけるため。パリンクロンを倒す実力をつけるために潜った迷宮で、カナミは“天上の七騎士”ハインの面影を残す少女と遭遇し…!?「初めましてー私の名前はワイス・ハイリプローペ」彼女はいったい何者なのか。『迷宮』とはいったい何なのか?カナミは真実を求め、迷宮に再突入するー。
死者の街を出て北にー。ウィルが初めて接した人類社会の最果ては、魔獣が跋扈し、困窮する人々が暮らす無法の土地だった。そんな絶望に触れるも神の啓示に耳を傾け、その薄闇のなかに光を灯すことを決意するウイル。都市との流通や交易を活性化させ、魔獣を退治するため、友人となったハーフエルフのメネルドールとともに、北の都市に向かう。道中、商人の男トニオや小人の楽師ビィを加え、向かった街では何かに改造され凶暴化したワイバーンと遭遇し、ウィルたちはこれを撃破する。初めて英雄として認知され、騎士の称号を授かる。そして“最果ての聖騎士”の名が南辺境で知られ始めるようになり…!?