小説むすび | 2017年12月23日発売

2017年12月23日発売

氷の富豪と愛のナニー氷の富豪と愛のナニー

“氷の富豪”は噂どおり傲慢で、 泣きたくなるほど優しかった。 「今週、僕につきあってくれたら、いくらでも払おう」 大富豪のマットに誘われたのはナニーとしてだと知りながら、 養子斡旋所で働くクレアは赤面した。彼はとびきりゴージャスなのだーー 急死した友人の赤ん坊を引き取りに来て、途方に暮れていてもなお。 確かにクレアはこの4日間世話した赤ん坊と別れがたく思っていた。 でも、マットと行動をともにして、彼に惹かれずにいられるかしら? 仕事中毒の彼に特別な想いを抱けば傷つくのが目に見えているのに……。 だが迷った末、クレアは彼の豪邸で住み込みのナニーとして働き始めた。 ここにいるのはマットと恋に落ちるためではない、 私は一介の使用人なのだと、揺れる心に言い聞かせながら。 協力して育児にあたるうち、二人は強く惹かれあいますが、愛を知らないマットは愛を夢見るクレアに自分はふさわしくないと冷たく距離を置こうとして……。人気作家S・メイアーが繊細な筆致で愛の哀しみと尊さを描く、奇跡のようなハッピーエンド・ロマンス。

意外な求婚者意外な求婚者

侯爵の打算と善意から始まった結婚に、 やがて真実の愛と疑念が交錯し……。 大家族の長女として育ったセアラは真面目なしっかり者で通っている。 そんな彼女は先祖代々の土地と幼い弟妹たちを守るため、 借金のかたに変態的な趣味を持つ悪名高き准男爵に嫁ごうとしていた。 一方、そうと知ったエングルメア侯爵ニコラスは一計を案じた。 家政を取り仕切る能力に長けたセアラをこの自分がめとれば、 安定した家庭を礎に自由に暮らせるし、跡継ぎも手に入るというものだ。 薄汚い准男爵との暗い未来から不憫な娘を救ってやろうではないか。 気の利いた思いつきに、ニコラスは自尊心をくすぐられた。 だが、不遜な侯爵の計画に誤算が生じるーーたかが便宜結婚のはずが、 無垢な花嫁の口づけに、思いがけず心をかき乱されて……。 セアラとの結婚は跡継ぎをもうけるための絶好の機会ーーニコラスにとって、花嫁をめとることにそれ以上の意味などないはずだったのに、しだいに彼女の“過去”がちらつき、嫉妬の炎を燃やすことに……。リージェンシーの旗手J・ジャスティスの名作リバイバル。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP