小説むすび | 2017年12月6日発売

2017年12月6日発売

ヒトリコヒトリコ

著者

額賀澪

出版社

小学館

発売日

2017年12月6日 発売

青春小説の旗手デビュー作、待望の文庫化! 深作日都子は小学5年生の時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ、熾烈ないじめの対象となった。そのときから日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。 田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がる。ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。「みんな」に属している限り生徒間の闘いは続く・・・。 地元の高校の入学式。小5で転校した冬希の姿がそこにあった。モンスターペアレントの母親との暮らしに疲れ切った冬希は、母親を棄て、父親の地元に戻ってきたのだった。何も変わらぬ故郷、仲間。ただ、一人だけ全く変わってしまった日都子の姿に冬希は驚く。そしてその原因が自分が飼い、置いてきた金魚と知り・・・。 誰もの心に突き刺さる、青春の残酷さ、閉塞感・・・・・・。絶望的な孤独の末に見えてくるうっすらとした光。必ず誰もの心の奥の奥に入り込み、内側からあなたの心を揺さぶる、苦くて新しい青春小説です。 【編集担当からのおすすめ情報】 額賀澪さんの鮮烈なデビュー作が待望の文庫化。今回、この文庫化のために巻末には<文庫特別番外編>として、本編エンディングから約10ヶ月後の日都子と冬希の特別エピソードを書き下ろしていただきました。 高校一年生の最後、3月の修学旅行。そこでの、心がほっこりする珠玉の短編です。その後の日都子がどんな高校生活を送っているのか、冬希はどうなったのか。どうぞ、お楽しみください。 目次 1 ヒトリコと『アメイジング・グレイス』 2 ヒトリコと『心の瞳』 3 ヒトリコと『遺作』 4 ヒトリコと『怪獣のバラード』 <文庫特別番外編>ヒトリコと『想い出がいっぱい』

シノン 覚醒の悪魔シノン 覚醒の悪魔

パンデミックの恐怖を描く傑作長編スリラー テロにより妻子を奪われた天才技師が、復讐のため開発したコンピュータ・ウィルス「モナ」。ストックホルムの科学者エリックが善意で作った、脳波によってコンピュータを操作するシステム「マインドサーフ」を通し、実験台となった妻のハンナは未知のウィルス「モナ」に感染し死の淵をさまよった。 北欧ミステリ界の新星によるSFスリラーの傑作『モナ 聖なる感染』。その後編である本作は、いよいよ「モナ」が世界各地で暴れ出すところから幕を開ける。「唯一の生還者」であるハンナの血液からワクチンを製造しパンデミックを阻止しようとする者たちと、それを使って世界征服を企む者たち。さらに愛する妹をさらわれ奪還に命をかけるモサドの女諜報員、収監され厳しい尋問を受けながらも口を割らないスパイ「シノン」……。様々な思惑を巻き込み、物語は驚愕のラストへ。 アメリカ版『ゴジラ』脚本家による映画化が進む、スウェーデン発ノンストップSFスリラー、堂々の完結!

教場(2)教場(2)

出版社

小学館

発売日

2017年12月6日 発売

シリーズ50万部!警察学校小説、最新作! ●第一話 創傷(そうしょう) 初任科第百期短期課程の桐沢篤は、風間教場に編入された不運を呪っていた。医師から警察官に転職した桐沢は、ゴールデンウイーク明けに最初の洗礼を受ける。 ●第二話 心眼 風間教場では、備品の盗難が相次いでいた。盗まれたのは、PCのマウス、ファーストミット、マレット(木琴を叩く枹)。単独では使い道のないものばかりだ。 ●第三話 罰則 津木田卓は、プールでの救助訓練が嫌でたまらなかった。教官の貞方は屈強な体格のスパルタ教師で、特に潜水の練習はきつい。本気で殺されると思ってしまうほどだ。 ●第四話 敬慕 菱沼羽津希は、自分のことを初任科第百期短期課程のなかでも特別な存在だと思っている。広告塔として白羽の矢が立つのは、容姿に秀でている自分なのだ。 ●第五話 机上 仁志川鴻は、将来の配属先として刑事課強行犯係を強く希望している。元刑事だという教官の風間には、殺人捜査の模擬実習を提案しているところだ。 ●第六話 奉職 警察学校時代の成績は、昇進や昇級、人事異動等ことあるごとに参照される。美浦亮真は、同期で親友の桐沢篤が総代候補と目されるなか、大きな試練に直面していた。 【編集担当からのおすすめ情報】 シリーズ50万部突破! 週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門 第1位『教場』続編! 警察小説に新機軸を打ち出したベストセラー! 白髪隻眼の鬼教官・風間公親は、今作でも健在!

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