2017年6月19日発売
歌行燈歌行燈
私はね…お仲間の按摩を一人殺しているんだ。-寒月冴えわたる桑名の夜、流しの若き旅芸人が酒をあおり語り始めたのは、芸へのおごりが招いたある悲劇。同刻、近くの旅宿では、二人の老客が薄幸な芸妓の身の上話に耳を傾ける。揺らめく町の行燈。交錯する二つの場の語り。それらが混然と融合した時、新たな世界が立ち現れる。
荒涼館 1荒涼館 1
「おまえはおかあさんの恥でした」-親の名も顔も知らずに育ったエスターと、あまたの人を破滅させる「ジャーンダイス訴訟」。二つをつなぐ輪とは何か?ミステリと社会小説を融合し、貴族から孤児まで、一九世紀英国の全体を描きだすディケンズの代表作。
たとえあなたが骨になってもたとえあなたが骨になっても
高校生の朝戸雄一が敬愛する先輩・後光院凛々花は、警察も手を焼く難事件さえ解決する推理力と、圧倒的な美貌の持ち主だった。凛々花の助手として働く雄一の平穏な日々は、凛々花が何者かに殺害された時、唐突に終わりを告げた。だが、白骨死体になっても、凛々花の、謎への執着と推理力は失われなかった。そして、二人の関係もー。第2回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞。
舌の上の君舌の上の君
究極の愛。ひとつになること。それはー食べてもらうこと。料理人の厨圭は、異世界に迷いこんでしまった。現地人の少女・アイサに救われたクリヤは、調理の技術を活かし、少しづつ異世界に馴染んでいく。しかしある日、彼はアイサの恐るべき真実を知ってしまう。彼女は「サカラ」という、至上の美味を宿した人間で、いずれその身を調理される運命にあったのだ…。ジャンプホラー小説大賞の最終選考を、その猟奇的な内容と感動のストーリーで紛糾させた問題作!!
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