小説むすび | 2017年9月発売

2017年9月発売

迷子の秘書をさがして迷子の秘書をさがして

愛しの社長に片思いの秘書は、 恋の分かれ道で迷子になり……。 父の死後、家族を支えるため身を粉にして働くプリシラは、 昼間は社長秘書、家に帰れば家事や姉の子育てを手伝う毎日。 そんな生活も、姉の再婚を見届けた1年後に終わりを告げた。 悩んだ末に、社長のピーター・B・ロックハートに辞職を願い出たのだ。 それは、届かぬ恋心を隠して彼のそばで働くのがつらかったから。 心機一転、プリシラはさる老婦人の屋敷で住み込みの子守りの職を得る。 老婦人が言うには、知人の子を預かることになったはいいが、 “いやみなバーナバス”と陰で呼んでいる甥から反対されているらしい。 ある日、玄関前に派手な新車が停まり、噂の人物の登場かと思われた。 だがそこに現れたのは、その名もピーター・バーナバス・ロックハート、 彼女が未練を断ち切ったつもりでいた元上司の姿だった! 往年の名作家エッシー・サマーズの未邦訳旧作をお贈りいたします。気丈でがんばり屋なヒロイン像が好感を呼ぶ、ちょっぴり切なくてあたたかなシンデレラストーリーをお楽しみください。

公爵とシンデレラ公爵とシンデレラ

結婚もせず公爵家を支える娘の前に、 疎遠だった“次期公爵”が現れーー 令嬢ヘスターの血のつながらない祖父である公爵が病の床で、 アメリカに住む疎遠の孫を呼び戻して跡継ぎにすると言いだした。 しかも、ヘスターが彼に上流社会の礼儀作法を教えるのだといい、 公爵家の行く末を憂える彼女はそこはかとない不安を覚えるのだった。 一方、老公爵から呼び出しの手紙を受け取ったジャレッドは、 不作法でみすぼらしい身なりの人間と決めつけられ腹を立てていた。 実際は教養も財産もあり、こんな礼を欠く要請など断ってもよかったが、 ふと、顔も知らぬ親戚たちをからかってやりたい遊び心が湧いた。 はたしてイギリスの地を踏んだ彼は、“教育係”のヘスターに言った。 「ぼくにマナーを教えてくれ。ぼくはきみにキスの仕方を教える」 少女から老婦人まで、今まで魅了できなかった女性はいないと自負するジャレッドが、血のつながらないいとこの無垢なヘスターの心を翻弄します。はらはらどきどきの展開が得意なアン・ヘリスが描く、19世紀イギリスが舞台のドラマティック・ロマンスです!

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