小説むすび | 2017年9月15日発売

2017年9月15日発売

砂漠の魔法に魅せられて砂漠の魔法に魅せられて

母国の女性を娶るのが彼の定めーー 愛を夢見た私は、愚かなシンデレラ。 介護施設にいる母を見舞う生活を6年続けている看護師のアデル。 有能な医師であり砂漠の国の皇太子でもあるザヒールに片思い中だが、 彼は次々と浮き名を流しているのに、彼女には目もくれない。 しかし、病に倒れたザヒールの母を看護しに砂漠の国を訪れたとき、 彼がやがて父王の選ぶ同国出身の花嫁を娶ることを知る。 それが故にザヒールがこれまであえて自分を避けていたと気づき、 アデルはほとばしる愛をどうすることもできず、彼に純潔を捧げた。 しかし、二人が深い仲になった事実を知って激怒した父王によって、 彼女はあえなくロンドンに帰されてしまうーー 愛してはいけないザヒールの子を、その身に宿しているとも知らず。 主人公たちの心の機微を、こまやかに切なく描く表現者キャロル・マリネッリによるシンデレラストーリーをお贈りします。結ばれる望みのない恋と砂漠の魔法にからめとられ、無垢なアデルの運命は激しく翻弄され……。ドラマティックな展開に一気読み間違いなし!

クララの秘密クララの秘密

わたしは都合のいい妻、愛されない妻。 そのうえ望まれぬ子を身ごもったら……。 仕事に夢中な大富豪ジェイコブとの結婚に嫌気がさしたクララは、 都合のいい妻でいるのがつらくて、身の回り品だけを手に家を出た。 その後、新たな命を授かっていることに気づいたが、 子供は欲しくないと明言していた彼に知らせるつもりはなかった。 愛されないならいっそ別れたいと再三訴えるクララに対し、 彼はつねに弁護士を通じて、離婚には応じないと伝えてきた。 だが5年後、イベント業を営むクララのもとにジェイコブが現れ、 余命わずかな父のために家族パーティを企画してほしいと頼んでくる。 密かに産んだ娘の存在、いまだくすぶる彼への愛は、知られたくない! 悩み苦しむ妻に、夫は言った。「引き受けてくれるなら、離婚に応じる」 夫を愛しているからこそ、いびつな関係に耐えきれず別れを選ぼうとするクララ。そんな切ない望みを、なぜかつっぱね続けるジェイコブの真意がわからずに悩みます。さらには、物心ついた娘が町のサンタに“パパが欲しい”とお願いしているのを聞いてしまい……。

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