2017年9月20日発売
越は呉を奇襲するべく密かに大量の造船を行い、林野に運ばせていた。これをとある者から聞いた伍子胥は策を練る。その頃、何かがおかしいと感じていた范蠡は句践に伝えるも、句践は秘策を実行する。だが、すでに作戦を把握していた呉の攻撃により越軍は敗退。ついに伍子胥が率いる兵たちに句践は追い詰められるが、何とかかわし会稽山へ逃げ込む。句践は降伏も亡命もありえず、ここで戦い抜くと、ともに山に籠もった兵を前に宣言するが、大夫種の必死の献策をうけ、呉との講和を進めることをやむなく了承、囚われの身となってしまう。范蠡らはいつか句践が解放されることを信じ、その時まで越国を守り抜くことを誓う。
女子高生の小野ひなたは、グループの中で平穏に生きていくことに全力を傾けている。ある日、ひなたは、憧れの同級生・結城さんに誘われて、グループの約束をドタキャンしてしまう。そのことがきっかけでグループから無視されるようになってしまったひなたは、必死に悩みながらも自分の居場所を探していく…。女の子たちの生き方を模索する少し苦しい青春ストーリー。
通勤途中で事故に遭った市ノ瀬桜。目覚めると、魂だけが女子高生の体に乗り移っていた。そのまま女子高生・円城咲良として生活する羽目になった桜は、担任の鹿山守に事情を打ち明け、咲良の魂を探すことに。実は鹿山は、桜の高校時代の同級生だった。クラスで孤立していたらしい咲良の内面を探るうちに、鹿山と過ごした高校三年の夏の記憶が蘇り…。青春ミステリー!
島田響はごく平凡な高校二年生。ある日、親友の千草ちゃんから頼まれたラブレターを、間違えて世界史の教師・伊藤の下駄箱に入れてしまい、責任をとって取り戻すことに。この一件から、恋を知らなかった響の運命は動き出す。口ベタで、だけど生徒思いな伊藤に、響の心は初めての感情を覚えて…?累計570万部を越える名作少女マンガ原作の映画、完全ノベライズ!
速川唯、16歳。何事にもやる気がない、恋愛には全く関心がないぐうたら女子高生だった。誰よりも足が速いことを抜かしては。何の目標もなく、なんとなく過ごしていたある日、弟の尊がつくったタイムマシンでうっかり戦国の世へー。そこで出会った若君こと、羽木九八郎忠清様に一方的かつ運命的な恋に落ち…、そして、人類史上初の足軽女子高生が誕生したー!
七星鞭が吼え、胡土児が宙天に翻る。梁山泊軍と金軍は今、最終決戦の時を迎えようとしていた。米の不審な流れを追っていた南宋が陣家村を殱滅させた。致死軍に救出された蕭〓材(しょうけんざい)は、小梁山から金国にいたる広大な大地に、国の垣根を超えた物流網を整備していく。一方、北に蒙古という強敵の姿も見え始めていた。岳飛は南宋に残った臣下達との邂逅を果たす。新たな時代の胎動を予感させる第十一巻。
男はどこに向かおうとしているのだろう。船に乗る。相棒は酒と葉巻。気の向くままに舵を取り、気の向くままに女を抱くー。コースアゲイン、進路を戻せ。人生もだいぶ先に来てしまった。自分の生き方はわかっている。変えられないもの、失ったもの。残酷な時の流れは女を泣かせ、それは、男の心に深く刻まれ疵をつくる。壮年の作家を主人公に、男のロマンに満ち溢れた伝説の短編集。
死ぬことを予期していたかのように、夫は家を買った。近所にはお寺があり、それは由緒ある佇まいをしていた。結局、共に暮らすことができないまま逝ってしまった彼が、「帰って」くる。私は、「おかえりなさい」といつものように迎えるが、ある日ー。(「流山寺」)現世と異界が交錯し、あわいにたゆたう、強烈で甘美な想いが、恐怖の調べとなって紡ぎだされる幻想怪奇小説集、全八編収録。
平安前期、文官と舞女の子として生まれた紀貫之。在原業平、小野小町ら、のちに“六歌仙”と称されるやまと歌の詠者たちと幼い頃から交流を持った彼は、歌の妙味に触れ、その才能を豊かに伸ばして育った。そして三十九歳になる頃、貫之はこの国初となる勅撰集『古今和歌集』の撰者に任命されるー。和歌史上、未だ謎の存在とされる六人の歌人に焦点を合わせ、独自の解釈で迫った歴史長編小説。
グーパーじゃんけんで人数の少ない方がコート整備をする。それが中学一年の太二が所属するテニス部のルール。ある日、太二は同級生の武藤にパーを出そうと持ち掛けられ、その結果、末永一人が負けてしまう。心にモヤモヤを抱えたまま、太二は翌日を迎えて…。(「四本のラケット」)子供も親も先生も、互いに誰かを育てている。四人家族の横山家の歩みを中心に、心の成長を描いた感動の家族小説。
妻と幼い娘とともに、慎ましくも幸せに暮らしていた二郎。だが、ある日、通り魔から家族を守ろうとして命を落としてしまう。天国で神と交渉し、「天使」として地上へと戻るが、誰からも姿は見えず、手助けも出来ないまま、ただひたすらに妻子を見守り続ける二郎。小さかった娘は、中学生になり、高校生になり、そしてー。すべての人への慈しみがあふれる、心温まる現代のファンタジー。
航空自衛隊で戦闘機パイロットの敵役として空を飛ぶ陸。生と死の狭間に絶えず身を置く訓練で着実に飛行技量は上がり、その一方で空への純粋な憧れは薄れつつあった。管制官になった速、救難ヘリを操る菜緒、F-2乗りの笹木ら、かつて競い合った友が自分の道を一歩ずつ進むなか、陸は何を求めて空に上がるのか。そして彼は天神に出会うことができるか。大人気シリーズ、ついに感動の完結。
江戸町内で、旗本・綾瀬と家来の亡骸が発見された。当初、自害と思われたが、若き鉄炮磨同心・数馬は、現場に残された鉄炮の形状や状況から、ある疑念を抱く。それを聞いた小人目付・大崎が、真相を調べ始めると、全身を黒でかためた「黒子」に命を狙われるように…。果たして、“真の下手人”は誰か。そして、暗躍する黒子の目的は何なのか。息詰まる戦闘とどんでん返しの連続!迫真の時代小説。
大学生の社本勇はとにかく優柔不断。電車のルートも学食のメニューも、何てことない二者択一にいちいち悩む。そんな勇に、美人生協職員のルイーダが紹介してくれるバイトはレアで怪しいものばかり。新薬の治験、下着モデル、借金の取り立てなど。ただ、勇はどれも失敗続き。そんなバイト生活が意外な展開に。勇が最後に選ぶのは!?笑いあり驚きありラストはスッキリのブラック“バイト”コメディ!
天職は最下位職の『低級魔道士』だが、軍師としての天才的な視点と恐るべき成長速度を備えた少年、ルーク。祖国ウェルリアの陰謀により、ルークは冥府の迷宮へと流刑されてしまう。その後彼の持つ圧倒的才覚と剣神ロイの助けにより無事迷宮を脱出。かつての敵国へと身を寄せるルークの前に、ユメリアと名乗る謎の女が姿を現すのだが…。“最下位職”から“天才軍師”へと成り上がっていく少年の栄光の物語。「小説家になろう」発超話題の王道ファンタジー!