2017年発売
3つの心臓を持ち、次元を移動する能力を持つ強敵・ルシフェールが現れた。かつて何百人もの命をもってしても倒せなかった相手に、犠牲を最小限にとどめるため、セシリアは自らが「爆兵」になるという捨て身の作戦を提案する。セシリアを見捨てられないラクトは当然却下するのだが、その決断の先に待っていた結末とはー。とってもシリアス&とってもえっちぃ「小説家になろう」発、大人気異世界ラブエッチ冒険譚、堂々の完結巻!
季節外れのセミが鳴く春のある日、高校生の幸丞は、突如現れた女神に自分が死んだことを告げられる。死後の世界へと旅立つ前の「狭間の世界」に取り残された幸丞には、自分でも忘れている未練があるという。同じように「狭間の世界」を漂う友人の妹・葵生と謎の青年・蔵之助ともに、生者の世界とを行き来しながら自分たちの未練を見つけ出そうとした矢先、自分の死を自覚した葵生が深淵の奥底に堕ちてしまう。次々と立ちはだかる闇の存在たち。このままでは自分たちも闇に呑み込まれて永遠にさまようことに。死と向き合い苦悩する幸丞。死別した幼馴染の愛海と再開した彼は、自分の未練を思い出し、そして狭間の世界から飛び立てるのか!? ダウンロード数が10万を突破、新規シーンを追加したRPGツクールMV化の配信もスタートした、大人気「異界×学園」フリーADV風RPG、満を持して小説化!!
聖勇者に、弱者はいらない。仕事中毒の僧侶【プリースト】、アレスの次なる苦難とは!? 「なんでここを選んだし……」次なる目的地は、アンデッドが蔓延るユーティス大墳墓。異界から召喚したチート級の聖勇者、藤堂と、国から選出された精鋭・魔導師リミスと剣士アリア。全員才能の塊ーーだが、まったくの経験値不足で、世間知らず。一行が魔王を討伐するまで、裏からサポートをすることになった僧侶、アレスは頭を抱えていた。地下ダンジョンで、アンデッドに怯えて逃げ惑う聖勇者。神の敵である魔物を勇者が怖がるなんてことは、あってはならない。彼らの苦手意識を克服するべく、アレスは行動を開始するのだがーー。そんな彼らの前に現れたのは……異端殲滅教会、序列第3位、グレゴリオ・レギンズ。最低最悪の男、登場。
連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。 その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。 西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。 親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。 そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。 過去と決別したはずだった啓子だが、佳絵の結婚を機に逮捕されたことを告げ、関係がぎくしゃくし始める。さらには、結婚式をする予定のサイパンに、過去に起こした罪で逮捕される可能性があり、行けないことが発覚する。過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。 いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。集った女たちが夢見たものとはーー。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。 桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。
貴族のエレローラさんに頼まれ、クマっ娘ユナは王都の学生たちの護衛任務を引き受けることに。学生たちは、ユナをなめっぱなしで、どんどん猛進していき、ついには歯が立たない凶悪な魔物が現れちゃって…!クリモニアでは2軒目のレストランの出店準備も始まるよ。ご存じクマっ娘ユナの冒険譚、第6弾!!
トールキンが1914年に執筆した未発表作品で、フィンランドの神話伝承「カレワ ラ」を再話したもの。指輪物語などの舞台であるミドルアースの原点となった作品。シルマリルの物語の登場人物にも大きな影響 をあたえたものと思われる。
客観的で公平な批評によって普遍を追求する『モロッコ人の手紙』、暗い夜の闇のなかで人間存在の悲惨を炸裂させる『鬱夜』-。18世紀啓蒙思想とロマン主義精神の精華!
婚期ぴったりなのに縁談を全て断っている私。だって初恋の人が忘れられないから。なのに伯爵様の熱烈求婚を受けてしまい!?結婚初夜から旦那様は絶倫すぎですっ!「俺の蜂蜜姫」と呼ばれての甘い囁き。巧みな舌での愛撫に、カラダ中が蕩けそう。幸せいっぱいの奥様生活だったのに、私に横恋慕中の貴族が離婚を狙った陰謀を!大ピンチの中、初恋の人は夫だったと判明!?ケダモノHも、甘やかされHも大増量の新婚小説。
詩人、小説家、女優、落語家、写真家、批評家……。異なる10の才能が描いた“辞書と言葉と想い”の小さな物語。 文月悠光「制服の神さま」 澤西祐典「辞書に描かれたもの」 小林恭二「或る騒動」 中川大地「レキシカントは言霊生命の夢を見るか?」 三遊亭白鳥「無頼漢、直治伝。」 藤谷文子「引っ越し前」 木村衣有子「やきとりらしさ」 加藤ジャンプ「辞書ラブ」 小林紀晴「触れる」 藤谷治「祖父のルーペ」
狸の名門・下鴨家の矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。皆が恐れる天狗や人間にもちょっかいばかり。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ“二代目”が英国より帰朝し、狸界は大困惑。人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を探しているし、平和な日々はどこへやら……。矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!
福岡市内の団地暮らしだった加奈子は、父の突然の思いつきで、山々に囲まれた村に引っ越すことになった。都会とのギャップにとまどいながらも、楽しい遊びを教えてくれる同級生たちと触れ合い、自然の恵みに満ちた田舎の暮らしに次第に魅了されていく。中でも特別な存在は、童話に出てくるような家に住む素敵な笑顔のおばあさん・おハルさんだった。 だが、大人たちの中には彼女を敬遠する人もいる。それはおハルさんが毎月行っている死刑囚への慰問が原因だった。なぜおハルさんは、死刑になるような人に会いに行くの……? そんな素朴な疑問から、加奈子はおハルさんからさまざまな話を聞くようになり、命の重みや死について、生きていくことについて、考えるようになっていく。 福岡・糸島の豊かな自然の中で、子どもから少女へ移りゆく主人公の姿が瑞々しく描かれ、大人も子どもも共有できる作品として、2016年1月、第31回坪田譲治文学賞を受賞。 2015年12月にはNHK福岡放送局の開局85周年ドラマとして映像化され、おハルさんを樹木希林が演じて話題を呼んだ。このドラマはその後、第42回放送文化基金賞・テレビドラマ部門において番組が奨励賞を、樹木希林が演技賞を受賞するなど高く評価されている。 【著者プロフィール】 1963年、広島県生まれ。歌人、作家。早稲田大学客員教授。1996年に第7回歌壇賞、2016年に第31回坪田譲治文学賞を受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』『東直子集』『十階』、小説に『水銀灯が消えるまで』『とりつくしま』『さようなら窓』『薬屋のタバサ『私のミトンさん』『トマト・ケチャップ・ス』、エッセイ集に『耳うらの星』『千年ごはん』『七つ空、二つ水』』など著書多数。