2017年発売
ついに魔女アイガイアとの決戦の時を迎えた。度重なるピンチを乗り越えてきたララだったが、あと一歩のところで敵を倒す「天使召喚」に失敗してしまう。いったいなぜ?絶望の淵に突き落とされた彼女に、差し出されたものとは。困難に挫けず、仲間たちの知恵と力を合わせて戦う人気シリーズ、圧巻の結末!
アメリカで航海術を学ぶ前に、基礎学力を身に付けるため16歳のジョン・マンこと万次郎は、小学校に入学する。年下の子どもたちとの交流はすべてが楽しいわけではなかった。さらに地元の教会に通うも、ある問題が待ち構えていた。2ヵ月の勉強を経たジョン・マンは、難関に挑む。土佐生まれの作家が精魂込めてえがく、「最初の日本人」ジョン・マンの生涯。
ゲームオーバー寸前!?崖っぷちのスマホゲーム制作会社「テノヒラ幕府」に集まった面々は、夢追い系の絵描きから、一流企業出の元偉いオジさんまで、来歴もマインドもてんでバラバラ。その作務衣の歴女が社長だって?先行き透明度ゼロのスマホゲーム戦国時代を生き延びるために、彼らの挑戦が今始まる!
ヘッドハントされて邦銀を退職、アメリカ系の投資銀行に転職した西田。大手医薬品メーカー同士の対等合併という大型案件に挑むのだがー横取り、リベート、詐欺的商法が横行する外資の暴走。日本経済が蹂躙される実態を描いたベストセラー『小説 ザ・外資』を改題。著者があとがきを新たに寄稿した新装版。
親子三代で菓子を商う「南星屋」は、 売り切れご免の繁盛店。武家の身分を捨て、職人となった治兵衛を主に、出戻り娘のお永と一粒種の看板娘、お君が切り盛りするこの店には、他人に言えぬ秘密があった。愛嬌があふれ、揺るぎない人の心の温かさを描いた、読み味絶品の時代小説。吉川英治文学新人賞受賞作。 カスドース 若みどり まるまるの毬 大鶉 梅枝 松の風 南天月 解説 澤田瞳子
加賀藩領内に入り、お国入りの一行がほっとしたのもつかの間、高岡の名刹瑞龍寺境内で、襲撃者が藩主綱紀を狙う。道中交渉役をはたしてきた数馬が、応戦するのだが……。そして数馬を待つ琴のいる金沢でも、きな臭い動きが。そして数馬に下された新たな使命とは? 留守居役の数馬に休む間なし。大好評シリーズ、待望のお国入りの第九巻! 第一章 両家の都合 第二章 守りの寺 第三章 お国入り 第四章 それぞれの覚悟 第五章 仮祝言
理科準備室に並べられたホルマリン漬けの瓶。ただの無駄な存在に見えた標本のひとつが、けれども「私」には意外と使えた。クラスの噂や自慢話の聞き役として、私に激しくお話をせがむのだがら(「おはなしして子ちゃん」)。ユーモラスでアンチデトックス、才能あふれる芥川賞作家が紡ぐ類まれな物語世界、全十編。
★事実と物語が融合した注目作★ 公安は、防げなかった。 平成最悪のテロ事件を。 元警視庁公安部の著者が自らの捜査経験をもとに、 平成の世を震撼させた最悪のテロ事件を警察視点で描く! ********************************** 警視庁公安部OBの鷹田正一郎は絶句した。 カルマ真仙教元信者の死刑囚が、秘かに五億円もの金を残していたらしい。 その大金は、とある貸金庫に眠っているという。 死刑囚とは誰なのか。それは教団の隠し財産なのか。 二十年の時を経て、鷹田は孤独な捜査を開始する。 平成が終わろうとする今、あの忌々しい事件の記憶を紐解き、 カルマ真仙教と向き合う時が、再び来たのだ。 ********************************* 平成を生きる同時代人としてページをめくれば、きっと誰しも何かを思い、何かを感じる小説だと思います。ぜひお手に取ってみてください。(編集部) プロローグ 第一章 端緒 第二章 公安総務課 第三章 武装化 第四章 松林サリン事件
重田ミドリ、小学3年生。今一緒に住んでいるのは父の広とその恋人、源三。母親の貴美子とは別居状態だ。夫の突然の心変わりがなかなか受け入れられず、離婚話もなかなか進まない。 ミドリも楽しそうに過ごしてはいるが、色々と抱えているものがあってーー。 ”ふつう”に囚われていきる私たち。 ”ふつう”が何か、”ふつう”でなくてはならないのか。 人間関係の渦に巻き込まれ、くたびれてしまったあなたへーー。 ミドリのミ ぼくの王子さま 日曜日はヴィレッジヴァンガードで ビロードママ ミドリのキ セルフポートレイト
シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝の死闘で、モリアーティ教授への正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。聖典のあらゆる矛盾が解消され論証される、20世紀以来最高のホームズ物語。
ランドマークタワーの六十八階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹、それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族、横浜中心部を司る中・西の姉弟などが、横浜の“中心”を決めるべく、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている…。前代未聞にして空前絶後のエンタテイメント長編。
名探偵・阿久津透。その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだったーKappa-Two応募当時、弱冠20歳。新しい才能は、本格ミステリにどう挑んだのか。ミステリファン必読のデビュー作!
関東随一の犯罪都市と噂される「烏賊の都・烏賊川市」では、連日、奇妙な事件が巻き起こります。時には、私立探偵・鵜飼杜夫が駆けつけられないことも。でも大丈夫。この街では事件もたくさん起こるけど、探偵もたくさんいるのです。ひょっとしたら、探偵がいなければ事件も起こらないのかも…。日本推理作家協会賞にノミネートされた佳編「ゆるキャラはなぜ殺される」など、安定感抜群のユーモアミステリ5編を収録した傑作集!
あるとき起こった夫婦間の殺人事件。妻の浪費癖や浮気が原因と思われた。事件は一応の終焉を迎えたかに見えたが、行方不明事件が発生し、さらには連続頭部遺棄事件という深い闇が…。幼児誘拐犯+頭部遺棄殺人犯VS.刑事×憂鬱な引きこもり青年。甘美な罠、許されざる復讐。そして迎える慟哭のラスト!新感覚ミステリー、ここに誕生!史上最弱、不安椅子探偵あらわる!
ダム工事の現場で、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに向き合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第に謎にのめりこんでいくー。紀元前七世紀、東日本。谷の村に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれてもいた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。
“コーミー”は暮らしを豊かにする神の実か、それとも災いの種なのか。禁忌の南の森に入ったウルクのピナイ追放が決まった。だが裏ではコーミーを手に入れてくれば帰還を許すという条件がつけられる。初めて目にする村の外、ウルクは世界の大きさを知る。しかし、そんな彼を執拗につけ狙う存在がいた。金色の陽の獣・キンクムゥ。圧倒的な力と巨躯を持つ獰猛な獣に追い詰められたウルクは、ついに戦いを決意するー。一方、新聞記者の佐藤香椰は、死してなお離れない二体から、ある大切な人を思い出していた。第5回山田風太郎賞受賞作。
こわがりなのに、大学の推理小説研究会に入ってしまった「僕」と、ミステリが大好きな中学生の「先生」が、身のまわりで起きるちょっとした「?」を解決していく“二葉と隼人の事件簿”シリーズの第2弾。前作『先生と僕』同様、ふたりの活躍に加え、ミステリガイドとしてみなさんを愉しいミステリの世界へと導く!