小説むすび | 2018年12月発売

2018年12月発売

見出された時 I見出された時 I

懐かしのタンソンヴィル再訪が明かす、幼年時代の秘密。数年後、第一次大戦さなかのパリでも、時間は、容赦なく人びとと社会とを変貌させる。新興サロンの台頭、サン=ルーの出征、「破廉恥の殿堂」での一夜……。過去と現在、夢と現実が乖離し混淆するなかで、それを見つめる「私」に、文学についてのある啓示が訪れる。(全14冊)  凡 例  『失われた時を求めて』の全巻構成  本巻について  本巻の主な登場人物  地図(一九一〇年前後のフランスとその周辺/一九一〇年前後のパリ) 第七篇 見出された時 1  場面索引  訳者あとがき(十三)  プレイヤッド版との異同一覧  図版一覧 【『失われた時を求めて』の全巻構成】 第一篇 スワン家のほうへ  コンブレー(以上,本文庫第一巻)  スワンの恋  土地の名─名(以上,第二巻) 第二篇 花咲く乙女たちのかげに  スワン夫人をめぐって(以上,第三巻)  土地の名─土地(以上,第四巻) 第三篇 ゲルマントのほう  一  二(以上,第五,六,七巻) 第四篇 ソドムとゴモラ  一  二(以上,第八,九巻) 第五篇 囚われの女(以上,第一〇,一一巻) 第六篇 消え去ったアルベルチーヌ(以上,第一二巻) 第七篇 見出された時(以上,第一三,一四巻)

異世界帰りの勇者が現代最強!2 〜絢爛栄華の聖騎士団〜異世界帰りの勇者が現代最強!2 〜絢爛栄華の聖騎士団〜

レーラ、 ダイキと輝夜に宣戦布告!? 「小説家になろう」発! 話題の現代異能バトルに書き下ろしエピソード追加!! マンガUP!にてコミカライズ(漫画:さめだ小判)進行中!! 「アンタって異世界から帰ってきた勇者なのよね?」 謎の転校生レーラ=サカグチは、なぜか森下大樹に興味津々。 なにやら異世界とも因縁があるようで、しつこく付きまとうようになる。 そんななか、ある慰霊の儀式を阻止せよとの指令がレーラに下される。 「どういう事なんだ? サカグチさん?」 護衛役の輝夜は瀕死の重傷を負い、大樹は怒りを抑えれらえずレーラとの闘いを決意する。 なにやらレーラには、指令に逆らえない事情があるようだが……。 「戦闘スキルーーフルオープンだっ!」 これは現代日本でステータスやスキルを使い、異世界帰りの勇者が無双したり、 学校一の美少女たちとSNSを始めたり、クソゲーに興じたり、ご馳走食べたり、 別の異世界帰還者の野望を打ち砕くために共闘する物語である 学校一の美少女にパワーレベリングを施したり、友達を助けるために伝説の邪神と対峙する物語である。

失格紋の最強賢者7 〜世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました〜失格紋の最強賢者7 〜世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました〜

かつて異世界で魔法と最強を極め、“賢者”とまで称されながらも『魔法戦闘に最適な紋章』を求め未来へと転生したマティアス。幸運にも一度目の転生で最強の紋章を手に入れられたが、未来では魔法戦闘に最適な紋章が「失格紋」扱いされ、優れた魔法理論さえ退化させられていた。そこに魔族の陰謀を感じ取ったマティアスは、魔族による王都襲来を予見。見事それを撃退すると、続いて隣国で最悪の魔族ザリディアスを葬った。いっぽう、凱旋した彼を待っていたのは、束の間の平和でもなく、国境の街が襲われたという報せだった。その際捕えられた襲撃者ーおぞましい“人型の魔道具”をひと目見るなり、背後に数千体、数万体の魔道具がいることに気付いたマティアス。自律して動くこの魔道具を止めるためには人形遣いとその動力源ー生命力の供給源を潰すしかないと判断した彼は、すぐに再び国境を越えることになるが…!?

怪談専門誌 幽 VOL.30(30)怪談専門誌 幽 VOL.30(30)

本誌『幽』も、2004年の創刊から、今回で30号を数えることになりました。 思い返せば30年前の平成元年(1989)前後は、日本の怪談文芸やホラーにとって、大きな節目の時期でありました。 昭和63年(1988)には、本格的な国産モダンホラー/怪談文芸にいち早く先鞭をつけた小池真理子の長篇『墓地を見おろす家』が、平成元年(1989)には80年代伝奇バイオレンス興隆の双璧となった両雄の大作──菊地秀行『夜叉姫伝』と夢枕獏『上弦の月を喰べる獅子』が、平成2年(1990)には、稲川淳二『稲川淳二のここがコワインですよ』、木原浩勝&中山市朗『新・耳・袋』、常光徹『学校の怪談』という90年代以降の怪談実話シーンの方向性を決定づけることになる3冊が、そして平成3年(1991)には、90年代の日本ホラー興隆の呼び水となった鈴木光司『リング』、史上はじめてホラーで直木賞を受賞した高橋克彦『緋い記憶』、学術書でありながらその後の怪談文芸やホラー小説にも大きな影響を与えた高田衛『江戸の悪霊祓い師』……まさに、現代日本の怪談文芸は平成とともに始まった! と申しあげても過言ではないでしょう。 あれから30年──平成16年(2004)には史上初の怪談専門誌となった本誌が呱々の声をあげるなど、日本の怪談シーンは右肩上がりに、多様な展開を示して現在に至ります。 いま、平成が終わりを告げ、新たな時代が幕を開けようとするこの時期に、平成という時代に生まれた怪談小説・怪談実話・怪談漫画の全貌を展望する特集を企画した次第です。  『幽』編集顧問 東 雅夫

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