2018年4月26日発売
世界最大ネット通販会社《スロット》は、極限に達した物流システムに支えられていた。生命線の宅配便トラックがテロの標的になった時、日本中が機能不全に陥る。格差社会への不満を抱えた「バルス」と名乗る人物による犯行声明がマスコミに届き、次の犯行予告が伝えられた。宅配会社は荷物の受け付けを中止すると、それに伴いネット通販会社の出荷も停止、あらゆる産業で事業が滞りはじめた。バルスは予想外の要求を突きつける!
高齢夫婦が連れ去られて1ヵ月。残されていたのは切断された小指が三本。夫婦以外のもう一人は誰だったのか。血だらけの現場から殺人が疑われたが、本当に殺されたのか。警察の新組織「捜査分析支援センター」に正式採用となった法医昆虫学者・赤堀涼子が同僚のプロファイラーと組んで、殺人とは断定できない難事件に挑む! 東京都内の古民家で、おびただしい血痕と3本の左手の小指が見つかった。住人の遠山という高齢夫婦とその客人のものと思われたが、発見から1ヵ月経っても死体は見つかっていない。いっこうに捜査が進展しない中で岩楯警部補は、相棒の鰐川と事件現場を訪れ近所の聞き込みを始める。他方、法医昆虫学者の赤堀は科捜研を再編成した「捜査分析支援センター」に配属されていた。法医昆虫学と心理学分野、技術開発部の三つが統合された新組織だ。所属のせいで事件現場には立ち入れなくなったものの、同僚のプロファイラーと組んで難事件に新たな形で挑戦を!
留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出るーー。誰もが移民になり得る時代、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。 留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出るーー。 誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。
クラスでひと際目立つ、快活で光のような存在の原田に憧れを持つ私だったが──「怒る泣く笑う女子」。10代特有の初期衝動を描く、青春連作短編集。どんな人生を歩んでも、きっと誰か味方はいる。
花陽の医大受験を目前に控え、春を待つ堀田家。古書店“東京バンドワゴン”の常連・藤島さんの父親が亡くなって、書家だった父親のために記念館を設立するという。すると古書をきっかけに思いがけないご縁がつながって…。笑って泣ける、下町ラブ&ピース小説の決定版!下町の大家族が店に舞い込む謎を解決する人気シリーズ第13弾!
格好つけるな。噓をつくな。強がるな。おまえも本当は、部長になりたいんだろう? 優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。しかし、社会部長になれるのはひとりだけだった。生き残っているのは得意分野が違う五人の男。部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら出世レースは佳境を迎えるが、会社が倒れかねない大スキャンダルが男たちを襲う。組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ?
何歳でも人生は面白い! 平均年齢76歳のメンバーの繰り広げる痛快青春小説。人生には3つの坂がある。数々の上り坂、下り坂を乗り越えて来た葉介に訪れた、人生最大のまさか! 75歳になってもう一度青春時代が来るなんて……。運転免許を返納して落ち込む葉介に舞い込んだのは、自転車レースへの誘いだった。何歳でも人は新しい世界を切り拓くことができる。温かく心に沁みる人間賛歌。
地下アイドル男子に、開かれていく心。気がつくと、イタい自分を忘れてた……。アイドルになりたい欲望って? アイドルを追いかける熱情って何なの? アイドルだって好きにしていいでしょ? 買いかぶることもないし、自虐になるのもいやだし、自由に暮らしていいよね……仕事じゃないから、ドルオタは! 日常にアイドルがある喜び。明日は誰を好きになろうかなーーR-18文学賞読者賞受賞作を収録、POPで明るい初めての作品集。
あなたに似たどうぶつがきっといます。『ハリネズミの願い』の作家による幻の名作完全版! ブナの樹の上に暮らす忘れっぽくて気のいいリス。知っていることが多すぎて、頭の重みに耐えかねているアリ。始終リスを訪ねてきてはあちこち壊す夢みがちなゾウ。思いとどまってばかりのイカ。チューチュー鳴くことにしたライオン。……不器用で大まじめ、悩めるどうぶつたちが語りだす、テレヘン・ワールドへようこそ!
偽りの“死”で照らし出す、見えなかった“生”の真実ー“葬偽屋”とは、自分の死後、周囲はどのような反応をするのか…その願望を叶えるために、依頼人が望む偽モノの葬儀を執り行なう商売。