2018年5月15日発売
かつて、アルビオン大陸全土を支配せんとする巨大な帝国があった。魔法士弾圧を始めとする様々な圧政により虐げられた諸国は、団結してこれに立ち向かい、数多の激戦が繰り広げられた。一連の戦いは、帝国征伐に多大な貢献を果たした神器を操る七人の英雄と、彼らを擁する七大国家を称え、後に『英雄戦争』と呼ばれるようになつた。-そう、表向きは。輝かしい歴史の裏で、何者かの手により暗殺されかけた「八人目」の英雄…セナ・マクルート。英雄戦争の裏に秘められた真実に気づいた彼は、辺境の弱小国家・ダグラスに身を寄せ、仮初の平和の裏で覇権争いに蠢く七カ国を相手に、新たなる戦いを画策する。これは、存在を消され全てを失った英雄が、その智謀を持って最速で歴史を塗り替える物語。
クイニー・ヨウ。対B.R.A.I特殊組織「パンドーラ」の紅一点にして、全てを失った過去を持つ美しき戦士。何故ワンを追うのか、如何にして傭兵になったのか、何故飛行型MOEVを駆るに至ったかー今、その全てが明かされる。『Episode QUEENIE』クロエ・ラウとレオン・ラウ。翔龍クライシスの後、郊外の居住区で暮らしていた二人の元に、クロエの親戚を名乗る女性が訪れ、彼女を引き取ると言いだしてー。二人の絆を描く前日譚がここに。『Episode CHLOE & LEON』
神無の思いが通じ華鬼は隠れ家の別荘から鬼ヶ里に戻ったが、依然としてお互いに相手への感情を整理できない。ぎこちない共同生活を続けるふたりに幸せの気配が訪れた矢先、鬼と花嫁の結婚決定権を持つ選定委員が現れ、華鬼への闘争心を燃やす響は神無の白肌に求愛の印を刻み込む。傑作学園恋愛伝奇、感涙の完結巻!
幽霊が見える太一郎。幽霊を信じない連助。騙されてばかりの庄三郎。非力な放蕩息子円九郎…曰く品だらけの皆塵堂ゆかりの連中は変わり者ばかり。そして親の借金を抱えた若い娘おきみが、子猫の予知夢を見せる根付を持ってきた。主・伊平次の策は、おきみを救えるか!?怪談と猫で大人気の「皆塵堂」、大団円!
「押し込みをやる悪い奴らの情報がある」食い詰めて、見届け人になりたいとだるま屋を訪ねた大店の息子・巳之助。生き別れの母との再会を願い、紙問屋で下働きする巳之助は、伊織が探索する、世間を震撼させた悪党一味につながっていた。伊織、けじめの「見届け」と母子の悲縁を描く、感涙のシリーズ完結巻。
結婚を男が切り出せないでいる理由。それは「祖母が殺人犯だったから」。曾祖父を殺した祖母の真意を探る芦沢央「許されようとは思いません」。十年前、一方的にフラれた彼女から、レストランに呼び出された売れっ子作家。甘い夜を期待する作家に鉄槌が下る東野圭吾「十年目のバレンタインデー」ほか全6編。
中部事業部長となった高橋伝治は、以前店長をしていた堀内百貨店が閉店の危機にあることを知る。古巣のピンチに自ら乗り込んだ伝治だが、何でも「気合い」で乗り切ってきたバブル部長を若手店員たちは煙たがる。伝治は彼らと旨いお店で腹を割りつつ、お祭り復興に取り組む地元店主たちとも知り合って…。
シェアの下降が止まらず「夕日ビール」と蔑まれたアサヒビールに、住友銀行から乗り込んだ樋口廣太郎。先例にとらわれず、ライバル会社に教えを請い、若い社員を硬軟織り交ぜながら鼓舞して、大胆な改革を次々と実践する。絶対王者を抜き去り業界のトップへと押し上げた逆転劇を、企業小説の名手が鮮烈に描く!
京都大学ミステリ研究室から始まった、推理小説マニア垂涎の蒐集本上に大便が置かれるという“うんこ事件”の謎。実名で登場するのは綾辻行人、笠井潔、法月綸太郎、麻耶雄嵩etc.並行して語られる麻生家連続殺人事件というミステリ。混迷する眩暈と戦慄の物語。これは「新本格ミステリ」シーンの二次創作なのか!?
本の上に“排泄物”を残していく“うんこ事件”が、山口雅也、新保博久、笠井潔らの家で次々と発生する。法月、綾辻、麻耶、有名作家が物語中に突如原稿を混入し謎は深まる一方。竹本の周辺に頻繁に現れる杉田朋江は何者なのか?交錯する麻生邸ミステリその行方は?世界は擾乱され朦朧胡乱の淵に転落する。
確かな技術で信頼されるメカニックの兄・桧山篤洋。世界ラリー選手権への挑戦を目指している天才ドライバー弟・桧山直純。二人はラウンドごとに激しい衝突を繰りかえす。そこにやってきた新任エージェント遠藤ひかるを待ち受けていたのは兄弟の確執に秘められた鮮烈な過去、チーム全体を巻き込む試練だった。
父の咎により、武士ながら農作業をせねばならない風倉平九郎は、学問への欲求を募らせていた。松下村塾に連れられた平九郎は、吉田松陰と会う。国禁を破り、長州藩から処罰された松陰に平九郎はためらうが、国を憂う松陰の熱き想いに触れ、傾倒する。激動の幕末、信じる道を駆け抜けた志士たちの青春小説!
四姉妹の次女である豆子は三十二歳、芳香剤のメーカーで働いている。見た目も性格も地味な豆子だが、和やかな鯛造と出会って結婚することになった。結婚式を準備していくなかで、豆子は、自分の金銭感覚が人生の変化とともに、にょきにょき変わっていくことをスリリングに感じ、ある決心をするのだった。
深夜のオーディション番組が幕を開けた。出演する三組の芸人にとっては“売れる”ための貴重なチャンス。だが、努力が実るかわからず、ネットや番組スタッフの評判に振り回される日々は、予想以上に辛いものだった。支えてくれる人達のため、相方や仲間を信じ、勝ち残るのはどの組だ!好評シリーズ第4弾!
幕末京都のいちばん長い夜、池田屋騒動。福岡祐次郎、北添佶摩、宮部鼎蔵、吉田稔麿…松陰や龍馬の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちは、志半ばで散ってしまうのか。そして生き延びた明治の元勲・木戸孝允こと桂小五郎が語る真実とは。注目の歴史作家が熱く、多面的にあの夜を描ききった!
変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。人気作家勢揃い! ●川上弘美●多和田葉子●本谷有希子●村田沙耶香 ●吉田知子●深堀 骨●安藤桃子●吉田篤●小池昌代●星野智幸●津島佑子 気鋭の翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳したアンソロジー。翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなった、前作に続く日本版。 「変愛は純愛。日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。 「形見」 川上弘美 「韋駄天どこまでも」 多和田葉子 「藁の夫」 本谷有希子 「トリプル」 村田沙耶香 「ほくろ毛」 吉田知子 「逆毛のトメ」 深堀 骨 「カウンターイルミネーション」 安藤桃子 「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 吉田篤弘 「男鹿」 小池昌代 「クエルボ」 星野智幸 「ニューヨーク、ニューヨーク」 津島佑子 形見 川上弘美 韋駄天どこまでも 多和田葉子 藁の夫 本谷有希子 トリプル 村田沙耶香 ほくろ毛 吉田知子 逆毛のトメ 深堀 骨 カウンターイルミネーション 安藤桃子 梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘 男鹿 小池昌代 クエルボ 星野智幸 ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子
県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と揶揄を込めて彼のことを呼ぶー現場の番場。ルーキー刑事の船越とともに難事件に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく。江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の警察小説。
宝亀九年(七七八)、三十四歳となった伊治鮮麻呂は、蝦夷でありながら国府多賀城の役人として蝦夷の反乱を鎮める役目を担っていた。陸奥を守るため、朝廷と蝦夷が戦にならぬよう苦心してきた鮮麻呂だったが、陸奥守の横暴、蝦夷を獣とみなす帝の勅に、ついに決起する!著者会心の大河ロマン、堂々の完結篇。
廃部寸前の料理部に入った篠原皐月。同級生の藤野ちゃん、謎な雰囲気の部長・内海、顧問の沢木先生。「目玉焼きが上手に焼ければ、料理なんて楽勝だ!」を合言葉に、オムレツ、ハンバーグ、焼きそば、カレー…不慣れな料理と格闘しながら、身のまわりの事件まで美味しく解決!読み味最高のクッキング小説。