小説むすび | 2018年8月3日発売

2018年8月3日発売

利休にたずねよ利休にたずねよ

出版社

文藝春秋

発売日

2018年8月3日 発売

わしが額ずくのは、美しいものだけだ── 最後まで己の美学を貫き、天下人・秀吉に切腹を命ぜられた千利休。 その心の中にいつも棲んでいたのは、十九のときに、殺した女だった……。 利休に艶やかな感性を与えた、秘めた恋と人生の謎に迫る 山本文学の金字塔。 圧倒的な筆力をもって描かれた第140回直木賞受賞作。 2013年には市川海老蔵主演で映画化され、モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞。 本文より─ なぜだ。なぜ、あんなふうにいともあっさり、美しいものを見つけ出すことができるのか。 ─秀吉 ──聡すぎはしまいか。聡い男は重宝されても、聡すぎる男は、嫌われる。─家康 あなた、ほんとうにわたしでよいのでしょうか。─宗恩 2014年に惜しくも逝去された著者と浅田次郎氏との直木賞受賞記念対談も収録。 刊行にあたり浅田氏からは「対談によせて」というお言葉もいただいてます。 死を賜る ──利休 おごりをきわめ ──秀吉 知るも知らぬも ──細川忠興 大徳寺破却 ──古渓宗陳 ひょうげもの也 ──古田織部 木守 ──家康 狂言の袴 ──石田三成 鳥籠の水入れ ──ヴァリニャーノ うたかた ──利休 ことしかぎりの ──宗恩 こうらいの関白 ──利休 野菊 ──秀吉 西ヲ東ト ──山上宗二 三毒の焔 ──古渓宗陳 北野大茶会 ──利休 ふすべ茶の湯 ──秀吉 黄金の茶室 ──利休 白い手 ──あめや長次郎 待つ ──千宗易 名物狩り ──織田信長 もうひとりの女 ──たえ 紹鷗の招き ──武野紹鷗 恋 ──千与四郎 夢のあとさき ──宗恩 特別収録 対談 浅田次郎×山本兼一

錆びた滑車錆びた滑車

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文藝春秋

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2018年8月3日 発売

【仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ最新長編!】 葉村晶は、吉祥寺のミステリ専門書店のアルバイト店員をしながら、本屋の二階を事務所にしている〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。 付き合いのある〈東都総合リサーチ〉の桜井からの下請け仕事で、石和梅子という老女を尾行したところ、梅子と木造の古いアパート〈ブルーレイク・フラット〉の住人・青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれ、怪我を負ってしまう。 住み慣れた調布市のシェアハウスを建て替えのため引っ越さなくてはならなくなった葉村は、青沼ミツエの申し出で〈ブルーレイク・フラット〉に移り住むことになるが、そこでは思いもかけぬサバイバル生活が待っていた。ミツエの孫・ヒロトと父の光貴は八ヶ月前に交通事故に会い、光貴は死に、生き残ったヒロトも重傷を負った。事故の前後の記憶をなくしたヒロトは、なぜ自分がその場所に父といたのか調べてほしいと晶に頼む。 その数日後、〈ブルーレイク・フラット〉は火事になり、ミツエとヒロトは死んでしまう……。 解説・戸川安宣 前作「静かな炎天」は文庫書き下ろしながら、「このミス」2位とミステリランキングでも好調、「読書芸人」のカズレーザーや、のん(能年玲奈)も絶賛など、話題になりました。 【2018年12月追記】「このミス」3位、「週刊文春」6位、「ミステリが読みたい」5位にランクインしました!

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