小説むすび | 2018年8月31日発売

2018年8月31日発売

過ちの代償過ちの代償

レオニーは青白い顔で、大富豪ホーク・シンクレアの再訪に息をのんだ。 ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、 手切れ金を払うと言いに家まで乗り込んできたのは9カ月前のこと。 彼女の顔色が優れないのは、傲慢な彼との望まぬ再会だけでなく、 先日の早産で体が弱っているのが原因だったーー そう、私は過ちを犯した。彼と初めて会ったあの日、たった一度だけ。 私たち姉妹を侮辱した男と、枕を交わしてしまっただなんて……。 この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。 しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、 赤ん坊が確かにシンクレア家の血を引いていることを見抜いていた! その年のベスト・ブックを厳選する企画より、言わずと知れたロマンス界の話巧者、キャロル・モーティマーの作品をお贈りします。1987年に発表された後、2007年に翻訳版が刊行され話題を呼びました。伝説のシークレットベビー&年の差ロマンスをご堪能あれ!

語り継ぐ力語り継ぐ力

夢現ゆめうつつの母の声、囲炉裏端の昔話。心の奥深くへ「語り継ぐ力」とは。 語りの世界は地球上のあらゆる国に存在する。地形的な条件から似た文化が存在する日本とアイルランド。そんな二つの国を比較しながら、現在の『語り』の置かれている状況、『語り』の素材となる伝承文学、次の世代を育てる教育の果たす役割に焦点を当てながら総括的に展望する。 平成26年度から3年間にわたって科学研究費助成金を受け、語り部たちの声・教育現場の声・現地調査・アンケートをふくめ研究を重ねた。できるだけ多くの方に、この本が届き、語りやそれに付随する文化、伝統が守り続けられることを、願っている。 目次 第一部 論文と研究調査 1 アイルランドと日本の民間伝承 2 アイルランドと日本の異界に関する3つの民話・伝説 3 放浪の詩人の系譜 4 失われてなお生きる世界 5 昔話を語り聴くこと 第二部 アイルランドの作家の招聘イベント 6 コルマーン・オラハリーの招聘 7 エディ・レニハンとキース・レニハンの招聘 第三部  アンケート調査と伝承文学教育 8 アイルランドと日本の民話教育の実態と人々の意識(アンケート調査を含む) 9 コルマーン・オラハリーへのインタビュー 10 アンケートから見た日本の民話教育 11 日本とアイルランドの教育現場での試みの例 12 神話・民話を語り継ぐ 梗概 編集後記 注・参考文献・資料

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP