2018年発売
あることをきっかけに人がちがったようにふるまう姉妹の話「怪獣」、自分の写し絵を取り戻してくれと泣く娘の話「恨の蠑螺」、盂蘭盆の夜に海に出てはいけないと言われる婚約者の話「海亀」、そして美しい狐にとりつかれる若い歌舞役者の話「岩井紫妻の恋」など、動物や道具を媒介に、異界と交わるものたちを描いた好評妖異譚の第七集。綺堂が自ら編んだ短篇シリーズ最終巻より全十二篇と、単行本未収の附録一篇を収める。 〈解題〉千葉俊二 カバー・口絵 山本タカトによる書き下ろし
北の小さな田舎町。中学校の生徒会長・一村が遺体で見つかった。警察の捜査が難航する中、同級生の徹也は友人の古館の様子がおかしいことに気づく。やがて異常な事件が続発。徹也と仲間たちは隠された真実を探す。喪失と絶望、疑心と対立、目眩と希望ー。激しい雨に襲われた十五歳の夏。少年少女はただ一度の季節を走り抜ける。
織田家の軍団長(レガトゥス・レギオニス)で、最後に生き残るのは誰だ? 尾張国守護代の重臣で、富と力を蓄え織田弾正忠家の名を高めた織田信秀の番頭格・柴田権六勝家は、困惑していた。信秀の後継者である信長が、型破りな男だからだ。このままでは、先代がせっかく大きくした〈家〉を守ることはできないーー。 武将たちの友情と裏切り、打算と駆け引きを描き、働く男たち共感必至の戦国絵巻、ここに開幕。「戦国の家は、まるで現代の会社だ!」
徹底した取材と綿密な調査に基づいた重厚な歴史小説で知られる著者。その文学的出発点を示す初期作品群から、死体の側から生の姿を問う表題作、初の芥川賞候補作「鉄橋」など一九五二年から六〇年に発表された七編を収める。巻末にエッセイ「遠い道程」を収録。(全二巻)
『戦艦武蔵』以前の吉村文学の中核をなす自選短篇集。芥川賞候補で死を見据えた表題作、集団自殺へと傾斜する少年たちを描く太宰治賞受賞作「星への旅」ほか。一九六一年から六六年の七編を収める。(全二巻) 〈解説〉荒川洋治
ニーナさん復活のためにお金を稼げ! 『人形遣いのダンジョン』で破壊されてしまったニーナさんを救うべく、行動を開始するサブロウ。 錬金術師の言によると、お金と素材さえあれば蘇生は可能とのこと。どんな手段を使ってでもニーナさんを取り戻してみせる! チートなし勇者の真なる戦いが今始まるーー!!
今度のターゲットは、気高き女聖騎士! 邪悪な罠と悪戯で、目指せ「くっころ」! 邪神により異世界召喚され、ダンジョンを運営する少年魔王となった幸助。 彼は悪辣な罠と悪戯により、冒険者たちから見事に負のエネルギーを吸収し、パワーアップを遂げることに成功する。 そんな彼の根城に次にやってきたのは、プライドの高い女聖騎士・リオン。 彼女に対し、幸助はドッペルゲンガーのボックルを差し向けるが、ボックルはなんと、リオン自身の姿に変身し……? 冴え渡るボックルの悪知恵と悪戯に、幸助も思わず抱腹絶倒! そしてダンジョンの奥深く、気高き女聖騎士の顔が、今日も恥辱に紅く染まっていく……。 「小説家になろう」発、鬼畜魔王による大人気ダンジョン経営物語、第二弾!
四年に一度開かれる皇国闘技祭。『皇国の守護者』を選定するこの大会を前に町は浮足立っていた。その裏でうごめく各国の陰謀と見えない魔族の目的ーそして集う勇者たち。この世界の行く末と、我らがタナカの出番はいったいどうなるのか…!!
未解決事案を洗い直す、特命捜査対策室7係。係長代理の北郷は、警視総監特命で、赤衛隊による東洋新聞襲撃事件を再捜査することになった。犯行声明を分析し、犯人の目的が金銭だと考えた北郷は、新聞社内に恐喝された痕跡を探す。テロを生き残った元記者から、最近事件を調べていたフリー記者の存在を聞いた北郷は男の行方を追うが、自殺と見せかけ殺されていたことがわかりー。国家を揺るがす闇との戦いが、遂に始まる。
大阪・阿波座の清友会病院で死体となって発見された水谷勝次は、右耳を切り取られ、耳穴には別人の小指が差し込まれていた。続いて発見された死体は舌を切り取られ、水谷の耳を咥えていた。異常な連続猟奇殺人犯の狙いは何なのか。大阪府警捜査一課海部班の刑事・久松は、後輩の曾根と事件を追う。犯人側と捜査側の2視点から炙り出されていく驚きの全貌とは。初期作品の中でも異彩を放つ、濃厚な犯罪小説。
関東本部から助っ人に呼ばれた澪人(れいと)と一緒に、夏休みの間だけ東京の実家へ帰ることにした小春(こはる)。 同じく師匠の営む和菓子屋に戻った宗次朗(そうじろう)と三人で、久しぶりに浅草を訪れると、どこか不穏な空気を感じた。 一方、チーム『OGM』は和人(かずと)をリーダー代理に立てて、京都の結界の挨拶回りをすることに。 澪人不在の京都を守ろうと奮闘するが……。 チームに新たな恋の予感!? ふたつの都を舞台にくりひろげられる拝み屋さん・出張編!
地方紙の支局長として20年ぶりに地元に戻って来た福良孝嗣は、前市長の息子が銃殺された事件を着任早々、取材することになる。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓もまた同じ事件を追っていた。記者と刑事ー交わってはならない関係となった2人。だが、事件の背後を洗ううち、2人は、もう1人の同級生の重い過去によって引き寄せられていく。青春+警察ミステリ、待望の文庫化。
地獄代行人の皓と助手の青児のもとに届いた〈バラバラ殺人〉を予感させる依頼状。バロック様式の館がそびえる島に向かった二人を待ち受けていたのは、美しき〈生き人形〉と皓の〈弟〉を名乗る少年で!? 第一怪「ヒダル神あるいはプロローグ」/第二怪「鬼」/第三怪「黄泉返りあるいはエピローグ」
漫画雑誌「月刊ゼロ」の若き編集長・眞坂崇は、クセ者揃いの編集部の面々や漫画家たちに翻弄される毎日を送っている。そんなある日、天才肌だが変人の編集者・蒔田が担当する漫画家の作品と全く同じ内容の映画企画があると知る。盗作を疑う眞坂は作品を守ろうと決意するが…。漫画業界を舞台に、全てをかけて何かを生み出そうとする漫画家たちと、彼らに寄り添い支える編集者たちの奮闘を描く大人の青春小説、第2弾!
見えぬ敵、卑劣な罠! 角次郎が家族一丸となり迎え撃つ。 姦計により奪われそうになった米の仕入れ先を、留め置くことに成功した角次郎。 安堵した矢先、凶作で上がり続ける米の値に、ついに近くの米問屋・湯浅屋で打壊し未遂と付け火騒動が起こった! 角次郎は行きがかり上、湯浅屋の米四百俵を預かることになる。 しかし時を同じくして、何者かが江戸の各所で大黒屋を“売り惜しみをする悪徳米問屋”と評する読売をばらまき始めた……。 見えざる敵に、角次郎は家族と共に立ち向かう! 人気シリーズ二ヶ月連続刊行、第二弾!
映画『新撰組』で初主役の座を射止めた銀四郎。理不尽な扱いを受けても、銀四郎を“銀ちゃん”と呼び慕う大部屋俳優のヤス。ある日、ヤスの下宿に銀四郎がかつてのスター女優・小夏を連れてきた。憧れの存在に舞い上がるヤスだが、彼女が銀四郎の子を妊娠していることを知る。言われるがままに小夏を引き受けたヤスは、生まれてくる子どものために、危険な「階段落ち」に挑むがー!?衝撃的な話題をよんだ直木賞受賞作!
江戸城の御金蔵から四千両が盗まれた!そして目安箱には、ある寺の住職が盗賊と関わりがあるとの投書が…。八代将軍徳川吉宗は大岡越前らに探索を指示すると、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に扮して町へ出た。そのころ町火消『め組』は、人殺しの疑いで捕縛されたお涼を助けるべく、証拠探しに奔走していた。やがて事件はひとつに繋がってゆきー。弱きを助く上様が、江戸の陰謀を鮮やかに「成敗!」するシリーズ第3弾!
ひよりをスパイに!? 捜査一課のエリート・間宮の陰謀に、おじさんたちはーー。 続々重版の大人気シリーズ! 警視庁柳町北署管内の歩道橋で、男性の転落死体が発見された。 新人刑事ひよりは早速、退職した元刑事のおじさんたちが暮らすシェアハウス〈メゾン・ド・ポリス〉に呼び出された。 「デカ魂」が再燃したおじさんたちは、メゾンの住人・藤堂の元妻で美人鑑識課員の杉岡も巻き込んで、独自捜査を開始する。 仕方なく付き合うひよりは、その一方で、捜査一課の間宮からメゾンの雑用係・惣一郎の「観察」を命じられてしまうーー。 やがて明らかになる警察の闇。 そのとき、ひよりとおじさんたちがとった行動とは? 老眼、腰痛、高血圧だが、捜査の腕は超一流のくせ者おじさん軍団と新人刑事が事件を追う、かつてない警察小説。 怒涛の第2弾!