小説むすび | 2019年10月21日発売

2019年10月21日発売

世界最強の魔王ですが誰も討伐しにきてくれないので、勇者育成機関に潜入することにしました。(2)世界最強の魔王ですが誰も討伐しにきてくれないので、勇者育成機関に潜入することにしました。(2)

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小学館

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2019年10月21日 発売

血塗られた「末期の雫」編、決着の時ーー! 学園からリズが消えた。街中でエルフの失踪が相次ぐ中で起こったその事態と同時に、テオドールの周辺を謎めいたエルフの少女がつきまとい始める。まるで自分のことを監視しているかのような少女のことが気になったテオドールは、彼女と接触する。ピアナと名乗る気弱なエルフの少女の話だと、軍学校の入学試験を楽々突破したテオドールに憧れを抱いたらしい。少女のことが気に入ったテオドールは、彼女と一緒に楽しげな学園生活を送る一方、リズの居所を探す手掛かりがないか探り始める。 ピアナと共に行動していたテオドールは、やがて彼女の父親が高等魔法院に勤めていることを知る。高等魔法院にはエルフを差別する者が多い……。そこにエルフ失踪事件の謎を解く鍵があると感じたテオドールは、ピアナの父に接触を図るために彼女を籠絡してしまう。 事件の真相へと一歩近づいたテオドールだったが、事態は急変する。エルフの国の女王が、ミルディアナの街に極秘裏で来訪することになったのだ。女王に危機が迫れば、帝国とエルフの同盟関係が崩れてしまう。軍学校の一生徒にして、最強の魔王でもあるテオドールは事件解決に乗り出した。すべては一時の余興のためにーー!

『ハックルベリー・フィンの冒けん』をめぐる冒けん『ハックルベリー・フィンの冒けん』をめぐる冒けん

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2019年10月21日 発売

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『ハックルベリー・フィンの冒けん』てゆうホンヤク本をよんでない人はおれのこと知らない、とはかぎらなくて、そのまえに出たいろんなホンヤク本で知ってる人もおおぜいいるらしいんだけど、まあそのへんはどっちでもかまわない。『ハックルベリー・フィンの冒けん』はシバタ・モトユキさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはただしくホンヤクしてあるらしい。おれはニホンごよめないけど、ともだちのクマダカメキチがそういってた。ところどころゴヤクもあるけど、まあだいたいはただしくホンヤクしてあるとカメキチはいう。べつにそれくらいなんでもない。だれだってどこかで、一どや二どはゴヤクするものだから。(本文より) こんな本ですーー あいさつ  ハックルベリー・フィンによる紹介 この本について  編訳著者による紹介 I 『ハック・フィン』入門(構成・執筆 柴田元幸) 1. ハック・フィン』基本情報  ハックルベリー・フィンとは/マーク・トウェインとは/『ハックルベリー・フィンの冒けん』の構成/  同時代の評価/文学的意義、後世への影響  『ハックルベリー・フィンの冒けん』の構成/同時代の評価/文学的意義、後世への影響 2.『ハックルベリー・フィンの冒けん』の英語   標準でない英語のあたたかさ/ハックが「語った」ものーーと同時に「書いた」もの 3. 『ハックルベリー・フィン』第1章徹底読解   対訳+詳注+〔さらにうるさいことを言えば〕 4. ハック英語辞典   adventureからtroubleまで 5. ハック名場面   厳しい自然/のどかな自然/ハックの葛藤/人間相手の冒険/ジムとハックの珍問答/哲学者ジム II 『ハック・フィン』をどう読むか 1. ハックはどう読まれてきたか   T・S・エリオット/大江健三郎/トニ・モリスン/平石貴樹 2. 現代アメリカ作家が語る『ハック・フィン』   レアード・ハント/レベッカ・ブラウン/スティーヴ・エリクソン(書き下ろし) 3.『ハックルベリー・フィンの冒けん』書評  横尾忠則/池内紀/谷崎由依 III 『ハック・フィン』から生まれた新たな冒けん 1. ハックの末裔たち   トウェイン自身による続篇/J・D・サリンジャー/ソール・ベロー/大江健三郎/ジョン・シーライ/   ラッセル・バンクス/ジョン・クリンチ/ノーマン・ロック/ロバート・クーヴァー/   カート・ヴォネガット 2. ノーマン・メイラー「ハック・フィン、百歳でなお生きて」 3. ジョン・キーン『リヴァーズ』 IV 『冒けん』に入らなかった冒けん   「ジムのユウレイばなし」   「筏のエピソード」 編著者あとがき

オランダの文豪が見た大正の日本オランダの文豪が見た大正の日本

長崎から神戸、京都、箱根、東京、そして日光へ。 東洋文化への深い理解と、美しきもの、弱きものへの慈しみの眼差しを湛えた、ときに厳しくも温かい、五か月間の日本紀行。 写真70点収録!  春はいまだ寒い。樟はその艶のある葉を震わせている。その葉を摘み、われわれは樟脳の香を確かめる。細く美しいーー日本のーー笹は、けば立ち少し波うったような、すこぶる長いダチョウの羽のように、束になって地面に密生し、岩の上に飾り物のような姿を見せている。藤ーーオランダ語で「青い雨」--は、いまだ黙したままだ。一世紀の間、身をよじらせてきた幹は、さらに螺旋を描いて伸び、その枝を蔓棚や東屋の棚に蛇のように絡ませ、最初の一葉、またそれが花房となるのを待ちながら裸身を晒している。そして、身を切るような風の中、今年初めての桃の花は、紫色に、身震いする小枝の間で、まき散らされ吹き飛ばされるかのごとく、幽く寒さに震えている。(…)それから、たいてい傍らに庭石を飾りに添えた盆栽のある庭がある。そしてわれわれにお辞儀をする女性たちは艶やかな髪を結い上げ、干し物をしている。(本書より) 序章 中国 第一章 長崎  第二章 長崎から神戸、京都へ  第三章 日本史入門  第四章 御所  第五章 桜の季節  第六章 黄金のパビリオン  第七章 木々  第八章 城  第九章 寺院  第十章 入院  第十一章 民間信仰  第十二章 病床  第十三章 スポーツ  第十四章 横浜へ  第十五章 箱根  第十六章 雨の憂鬱  第十七章 東洋美術  第十八章 『不如帰』  第十九章 詩心  第二十章 東京  第二十一章 泉岳寺  第二十二章 日光へ  第二十三章 自然の美  第二十四章 東照宮と地蔵  第二十五章 慈悲の糸  第二十六章 能舞台  第二十七章 文字  第二十八章 不夜城  第二十九章 錦絵  第三十章 帰郷  訳者あとがき

抵抗者の物語抵抗者の物語

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叛逆的暴力と愛国的雄姿との転倒的ゆらぎ 正典作家・作品研究ではない、埋もれているテクストや、読み捨てられる類の大衆作家による多様な物語群から、アメリカ国家生成・独立建国以来、潜在しつづける矛盾と、体制に叛逆する精神を探るアメリカ文学・文化研究。 名もなき者たちの取るに足りない営為が、ナラティヴを成す 序章 自浄作用としての抵抗と犯罪の物語 第1章 売れる偉勲・憂うる遺訓ーーメイソン・ロック・ウィームズの『ワシントン伝』再考 第2章 アメリカン・イーグルとバード・ウーマンーー国璽決定プロセスと先住民ピースメダル「外交」 第3章 魔女の物語とインディアンーージョン・ニールの『レイチェル・ダイアー』とアメリカ文学の独立 第4章 詐欺師的独立宣言ーー『スティーヴン・バロウズ回想録』とシェイズ叛乱のパロディー 第5章 ナンシー・ランドルフ・モリスの幸福の追求ーー誘惑小説の実演転覆とジェファソン周辺の「幸福の館」 第6章 ウォーナー・マッケアリーの復讐ーー元奴隷と白人モルモン妻の奇妙なダブル・パッシングの一事例 第7章 帝都の物語ーーアンテベラムの都市犯罪小説と建国祖父の遺産継承 第8章 奴隷的不服従ーールイザ・メイ・オルコットのセンセーショナル・スリラー 第9章 そして誰もが黒くなったーーアリス・ランダルの『風は去っちまった』における再生の政治学 第10章 ツァラル島再ーーマット・ジョンソンの『ピム』におけるダーク・ピーターズの復権

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