2019年10月25日発売
一途な愛の物語 人は一途な愛に燃えているとき最も美しく輝くのかもしれない。葉山さんの小説を読むといつもそんなことを教えられ、考えさせられるが、この一冊にも純粋な愛に生きた男女の美しくも哀しい物語が集められている。それらを語る作者達意の文章は超上等なワインの味を思わせる。(文芸評論家 勝又 浩) 〈収録作品〉 ストラスブールは霧の中 二〇一六年、夏の日々 潮風の吹く街にて 墓参の日に そして、シェルターで暮らす ストラスブールは霧の中 二〇一六年、夏の日々 潮風の吹く街にて 墓参の日に そして、シェルターで暮らす あとがき 初出一覧
無敵の城で因縁の帝国へ! 異世界に転生したタイキがもらった空飛ぶ天空の城。その城で訪れたフリーダー皇国にて、タイキたちは皇族の兄妹と親交を深め、順調な空の旅を楽しんでいた。 そんなタイキのもとに持ち込まれたとある依頼。 それは、ブラウ帝国の宮廷魔術師・アイファからのものだった。 依頼内容は、帝国に囚われているエルフの救出に協力して欲しいというもの。 依頼を引き受けたタイキたちは、天空の城で因縁の国、ブラウ帝国へ向かうことに。 メーアやユーリたちはタイキのゴーレムを引き連れ、皇帝の目を盗みつつ帝国への潜入を開始。 不当な扱いを受けているエルフを救出する最中、地下牢に幽閉されていた皇子や、館に囚われていたエルフの巫女まで助けることに!? しかし、そんなタイキたちの行動を見抜いた皇帝も策を弄してーー!? 天空の城で最強のゴーレム兵団を率いて異世界の空を巡るスローライフファンタジー、第三幕!
三・一運動を経て 第三部は幕を開ける <09巻あらすじ> 朝鮮全土を覆った三・一独立運動のうねりは、日本の官憲に鎮圧されて収束したが、西姫と縁のある任明彬や、平沙里出身の錫らがデモに関連して拘束された。 晋州に居を構えた西姫は、平沙里の屋敷を取り戻すために趙俊九と対面し、目的を果たす。病に倒れた龍は、その屋敷の管理人として帰郷したが、息子の弘は抱えきれない葛藤から他人を傷つけるなど、心がすさんでいた。 平沙里で細々と暮らす金平山の次男・漢福は、寛洙の計らいで間島に向かった。そして、日本の密偵・金頭洙として暗躍する兄・巨福と再会する。頭洙はその直前、長きにわたって追い続けてきた琴女を、ついにハルビンで捕らえていた。
若い世代に軸を移し、物語は進行していく <10巻あらすじ> 崔参判家の屋敷を取り戻した西姫は、つらい思い出ばかりだった平沙里に、ようやく姿を現した。その秋夕の日、チャングや鉦の音は往時を思わせたものの、かつて祭の中心だった村人たちは老い、あるいは既に世を去っていた。 中学校の入学準備のため長男・環国について上京した西姫は、ソウルの街角に吉祥の面影を追い求めたが、ついに再会はかなわない。 龍は身分の差を乗り越えて、息子の弘を金訓長の孫娘と結婚させる。 妓生・紀花(鳳順)は、誰にも告げずに相鉉の子を産んでいた。 一方、任明彬の妹・明姫のように新教育を受けた「新女性」たちも自らの生き方を模索し、それぞれに思い悩んでいた。