2019年10月25日発売
ケイトは兄代わりの大富豪ギャレットにずっと想いを寄せてきた。でも、数多の女性と浮き名を流す彼をそばで見るのも、もう限界だった。一方、ギャレットはケイトを守ることこそ我が使命としてきた。彼が10歳のとき、ボディガードだった彼女の父親が彼の身代わりとなって銃弾に倒れ、“娘を頼む”と言い残して死んだのだ。だがある夜、ケイトが高熱を出したギャレットを見舞うと、朦朧とした彼に押し倒され、情熱が堰を切ったようにあふれ…。夢のまた夢と思っていた瞬間を迎え、幸せをかみしめるケイトの心に、彼が不意に放った言葉が突き刺さるー別の女性との結婚話がある、と。ショックのあまりギャレットの家を飛び出した数週間後、彼の子を宿しているとわかり、ケイトは途方に暮れた。
大学生のソフィはシチリアで12歳年上の大富豪マックスに恋をした。世の女性が放っておかない彼のような魅力的な男性に求愛され、ソフィは天にも昇る思いで純潔を捧げた。しかし、二人のあいだで結婚の約束まで交わしたというのに、ほどなく彼と長年噂のある女性との親密な会話を立ち聞いてしまう。ショックを受けたソフィは、即座に別れを告げたのだった。7年後、とあるパーティで二人は再会を果たす。ソフィの父親の会社が窮地にあると知ったマックスは、負債を引き受ける代わりに、君を愛人として囲うと言い放ったーかつて一方的に離れていった彼女を、飽きるまで楽しむつもりで。ソフィは幼い義弟を路頭に迷わせないために、マックスとの屈辱的な取り引きに応じざるをえなかった。けれど、いざヴェネチアの屋敷での同棲生活が始まると、ソフィの中にあった情熱の残り火が今にも再燃しようとして…。狂おしいほどにもつれる愛の物語。
いったいどうして老伯爵は、天涯孤独の貧しい私に全財産を譲ったの?しかも相続の条件は、年内に結婚することだなんて…。「うまくやったものだな、ミス・ワイルディング」新伯爵ベインに蔑むように見据えられ、メアリは体じゅうが熱くなった。つまり、読み上げられた遺言書の内容は聞き間違いではないのだ。あまりの出来事に呆然とするメアリにベインは愛なき結婚を迫り、この世のものとは思えないほど甘美で情熱的なキスをした。「さっさと私を殺せば、あなたの問題はすべて解決するのに」胸の高鳴りを懸命に押し隠すメアリに、ベインは冷たく告げた。「その方法についても、考えなかったわけじゃない」愛に背を向けた伯爵と、愛を夢見る貧しい娘。出会うはずもなかった正反対の二人がなす術もなく惹かれあうとき、過酷な運命が幕を開けて…。ミステリアスで情熱的な珠玉のシンデレラ・ストーリー。
司祭だった父が急死し、19歳のマリアンと一家の生活は困窮していた。周囲に立派な結婚相手を探してやると言われても気後れしてしまうのは、プライドの塊のような高慢な貴族たちを嫌っているから。たとえ爵位や財産がなくとも、彼女の両親のように、心から愛し愛される関係でいられる人との出逢いを夢見ているのだ。そんなある日、マリアンは体調を崩した大叔母を見舞うため遠くの地へ向かう途中、こちらを熱く見つめる青い瞳の男にでくわした。不躾な視線に怒りを感じてもいいはずなのに、なぜか体の奥が疼く。この気持ちは何…?戸惑うマリアンは知る由もなかったーよもや彼が11代目マールベック侯爵ドルーで、跡継ぎを産む従順な妻を求める、愛を知らない男だということなど。大叔母を気遣ってしばらく滞在することになった地で、マリアンは吸い込まれそうなほど深く美しい瞳のドルーと偶然再会。彼女の人生で初めて芽生えた恋心はさらに膨らむが…。社交界の貴婦人に退屈していた侯爵は、彼女をどう見るのか?
カリーナが事故に遭い、記憶を失ってから1年が経った。実業家であるフォードの豪奢な屋敷で暮らしているが、彼がフィアンセだということは、いまだに思い出せない。こんなにもハンサムで、優しくて、お金持ちな人が婚約者だなんて。事故以前のように愛し合いたいと情熱をあらわにするフォードには強く惹かれているが、いつも記憶のない罪悪感のほうが勝ってしまう。そんなある日、カリーナに瓜二つの女性が現れ、激しく非難される。「私がフォードの婚約者。あなたは偽者のなりすましよ」このとき初めてカリーナは悟り、そして打ちのめされた。フォードを愛している。けれど彼が愛したのは、私ではなかった…。
ビリーは8歳のとき、母とギリシアに移り住んだ。よそ者扱いされていた彼女をいつも救ってくれたアレクセイは、5歳年上の少年で、代々その土地を治めてきたドラコス家の継承者だ。時が経ち、アレクセイは若くして大成した実業家となり、ビリーは彼の個人秘書として、恋の後始末までも引き受けている。秘め続けた彼への想いには、永遠に蓋をしたつもりだったのに…アレクセイの両親が事故で急死した夜、二人は衝動的に結ばれた。ビリーにとっては、悲嘆に暮れる彼を慰めたい一心だった。生まれて初めて愛を捧げたこの一夜に彼女は妊娠するが、アレクセイを襲ったある事故によって、告げることができなくなる。
幻ではない。目の前にいるのは、本当にジオだわ!酔っぱらいに襲われたイシーを助けてくれたのは、たしかにあのジオージョバンニ・ハミルトンだった。子供のころ、イシーの母が家政婦をしていた公爵家の御曹司だ。高貴でありながら、不良っぽい陰のある彼はイシーを夢中にさせたが、17歳の誕生日の夜、幼い恋心は粉々に打ち砕かれた。君の純潔など重たいだけだと、冷たく拒まれてしまったのだ。再会に戸惑う彼女を、彼は10年前よりセクシーになった瞳で見つめた。「大人になったな、イシー。そろそろ仲直りしないか?」そう言うと、彼は口もきけずに立ちすくむイシーの唇をふさいだ。
人けのない岬で、キラはらしからぬふるまいをした。見知らぬ男とマットと、出会って数時間でキスしてしまったのだ。無理やりだったとはいえ、キラには婚約者がいるというのに、ハンサムな彼に我を忘れかけた。だがあやういところで身を離し、自分には婚約者がいることを告げ、その場を立ち去ったのだ。2カ月後、キラは軽率なふるまいを後悔することになる。父から紹介された大実業家が、あのマットだったから…。しかも父の会社の借金の肩代わりをする見返りに、欲望に濡れた目で結婚をーキラの体で代賞を求めてきたのだ。
亡くなったばかりの母の形見のアンティークの指輪。その大事な指輪を、ルーシーの兄が何週か前になくしてしまった。華やかなパーティの最中にも、思い出すだけで胸に痛みが走る。いま、そんな彼女に熱い視線を這わせる大富豪ジャドがいた。男の見つめ方はどこかほかの人とは違っている。何かが…。席を立とうとした彼女は、ある女性を見て息をのんだ。その指に鈍く光るのは母の指輪。女性はジャドの連れだった。いてもたってもいられず、指輪を返してほしいと訴えると、ジャドは、この指輪をはめて婚約してくれるなら、と甘く囁いた。
幼くして両親を失った天涯孤独のナタリーにとって、隣人で、大牧場の所有者、キレイン家の人々は家族も同然だ。なかでもマックは、ある日を境にかけがえのない存在になった。友人を亡くし、涙にくれる17歳のナタリーの肩を抱き、甘い口づけでなぐさめてくれたあの夜から…。愚かにも彼に純潔を捧げる日を心待ちにしていたのに。あるとき、マックの妹の恋人を奪ったと誤解され、それを信じた彼の、冷たい言葉にナタリーの心は砕け散った。「二度とこの家に来るな」-彼女は誰にも告げず故郷を去った。
両親の死後、ずっと自分のことを後回しにしてきたカトリーナに、あるとき、美人で甘やかされた妹が泣きついてきた。地元の名士で幼なじみのルシアスにふられたという。カトリーナは妹のために彼の仕打ちを非難するが、何かと助けてくれる友人と仲違いするのは本意ではなかった。密かに落ち込むカトリーナに、何を思ったか妹は、今度はルシアスを姉に奪われたと吹聴し始めたのだ。うろたえる彼女に、さらなるルシアスの言動が拍車をかける。噂を本当にするために、これからきみと交際しよう、と…。
受話器の向こうから聞こえてきたのは、12年間、レイチェルがかたときも忘れたことのない声だった。「トリスという名前に心あたりがありますか?」トリスー豪華客船の旅で惹かれ合い、愛を誓ったのに、消息が知れなくなった大富豪の御曹司。成就しなかった恋。弄ばれたという現実を受けいれるのにどれほど時間がかかったか。つきまとう過去の痛みは、いまなお胸の奥でくすぶっている…。だがトリスは、レイチェルを捨てたくて捨てたわけではなかった。あのあと事故で彼女の記憶のすべてを失っていたのだ。
18歳のシャーロットは、セクシーなリカルドと恋に落ちた。すべてを捧げ、二人の甘い将来を夢見てすらいた。リカルドの実家を訪ね、彼がイタリア屈指の名家の御曹子であり、一夏の情事を楽しんでいただけと知るまでは。しかも彼の母親には品位に欠ける女と蔑まれ、追いだされたのだ。破局ののちに妊娠が発覚して、子供をひそかに出産し、8年。いまは不動産会社に働く彼女は大富豪の客のもとへ向かっていた。「これは驚いた」そこにいたのは紛れもない、リカルドだった。平然とした彼の声に、シャーロットの胸はねじれるように痛んだ。
高校2年生の愛莉は、ある日保健室で休んでいると、見知らぬ超絶イケメンに突然おでこにキスされ「彼女になって」と告白される。びっくりして逃げてしまったけど、じつは彼は最強の暴走族「鳳凰」の総長・鷹柳煌だった!圧倒的な存在感とオーラをかもし出し族を従えるくせに、愛莉だけに甘くささやき溺愛してくる煌にドキドキしっぱなし!けどある日、煌の幼なじみの桜子が転入してきて、煌に急接近してきた。もやもやする中、今度は愛莉の幼なじみの南里が告白してきて…。
高校1年生のましろはある日、誰かにぶつかって教科書をばらまいてしまう。その“誰か”とは、頭脳明晰・スポーツ万能の超イケメンで“学校1の王子様”と騒がれる唯衣先輩だった。自分も遅刻をしてまで助けてくれた先輩。その後も偶然が重なってましろは先輩の前でドジばかりしてしまうけれど、「お前といると楽しい」と言って笑ってくれる。さらに“親しい人以外には塩対応”らしい先輩のはずが、「本当可愛すぎる」「本気で好き」と溺愛してきて…?モテモテの先輩から一途に甘やかされる胸きゅんピュアラブ。
高2の冬花には、抜群に整った容姿を持ち成績優秀な、夏向という同級生がいる。夏向は学校中の女子の熱い視線を集めるけど、自分のモテに無関心。なのに、冬花のことだけは特別扱いで、風邪で倒れたのを看病してくれたり、お揃いのピアスをプレゼントしてくれたり。学校一のモテ男からの溺愛に戸惑う冬花。さらに、冬花を狙う恋のライバルが現れ本気になった夏向は、「俺、冬花が思っている以上に独占欲が強いから」と強引にキスをして甘く迫ってきてー刺激的で胸キュンの連続な同級生ラブ!!
高2の雪菜は初恋のトラウマが原因で、もう恋はしないと思っていた。ある日、学年一のモテ男子・彼方を偶然助けたことで、雪菜は彼にヒトメボレされる。警戒していた雪菜だが、彼方は大切な落とし物を必死で探してくれたり、夏祭りにナンパから守ってくれたり、「俺には雪菜しか見えてない」と真剣に告白してくれたりして…。チャラく見えるのに実は一途な姿に、心が動きだす雪菜だけど、トラウマを思い出すあることが起こってー。ピュアすぎる恋に泣きキュンが止まらない。
高2の美月は、人づきあいが苦手で不器用な美少女。ある日、幼なじみで初恋相手の大地が美月の学校へ転校してきた。スポーツ万能で明るいムードメーカー&イケメンの大地は、美月に告白するけれど、素直になれない美月は、本心とは裏腹のかわいくない態度を取ってしまう。ある日、家の事情でふたりは同居を始めることに!「美月のことは俺が守る」と宣言し、雷の夜は抱きしめてそばにいてくれたりと、美月に特別優しい大地。そんな大地に、美月も少しずつ素直になり始めて…。じれったい恋に胸キュン。