2019年10月発売
「この世から上下を無くす」大志を抱いた天涯孤独の青年・十兵衛は、出自を偽り、武家と宮中の礼法に通じた「明智光秀」という武士として振る舞う道を選ぶ。己の夢をかなえるために。塗り固められたうそは「真実」へと変わるのか。-そこに信長の目が光る。ライトノベル界を席巻した風雲児が心機一転、挑む渾身の歴史小説!
なぜここに、ビールのロング缶とビアマグが置いてあるんだ。世話になった先輩の絞殺死体を前にして、塙反は頭をひねる。先輩はたしか下戸だったはずなのにー。ミステリー界の奇才が贈る、予測不能の衝撃展開!!
就職活動に失敗し心がぽっきり折れた小夜子は、ふらりと通夜に立ち寄る。会場には香の匂いとお経、木魚のリズム、そしてすすり泣く声が。そこには奇妙な老婆がいた。通夜を渡り歩き遺族を慰める「通夜女」だと彼女は名乗る。さまざまな葬儀を通夜女と訪れるうちに、小夜子の心に変化が訪れる。葬儀場で人生が変わる!
20××年秋、京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンと名乗る男が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画、天正遣欧使節団の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中に書かれた「俵…屋…宗…達」の四文字だったー。織田信長への謁見、狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路…。天才少年絵師・俵屋宗達が、イタリア・ルネサンスを体験する!?アートに満ちた壮大な冒険物語。
謎多き琳派の祖・俵屋宗達×バロックの巨匠・カラヴァッジョー雷神と風神が結んだ縁がここに完結。圧倒的スケールで描かれる歴史アート小説!
立てこもり事件に巻き込まれた京介は、ただひとり、同じく事件に巻き込まれた美夜の秘密を知ってしまう。一見、地味な黒髪眼鏡の彼女が、超人的な射撃能力をもつガンスミスだということを。銃から始まる同棲生活は、美味しいご飯とともに。絵本店「ひまわり堂」には、今日も難題を抱えた依頼人がやってくる?
貴族の三男坊として転生し、異世界で育ったリベルト。何不自由なく暮らしていたが、現代知識で才を発揮してしまったことで、家督争いの危険有りと判断されてしまう。この世界は平和そのもので、貴族たちは争い事を好まない。自然と、跡継ぎも平穏に選ぶようになっていて、下剋上の可能性がある者は、『リゾート』と呼ばれる遠く離れた南の島へと送られてしまうのだ。家を追い出され、島暮らしを命じられたリベルトだったが、到着したそこは、想像とはまったく違っていた。リゾートというその名の通りの理想的な環境があり、水着美女が街中に溢れていたのだ。そこで、幼いころから知る女性・ラセリアとも再会し、彼の専属メイドだという彼女と暮らし始めたことで、リベルトのハーレム生活が始まった。息苦しい貴族社会を離れ、楽園を満喫するのは、リベルトだけではない。管理人だというルチノや、南国大好きなエンデッタとも毎日のように楽しむことができた。まるで自分たちを堕落させようとするかのように、何もかもが至れり尽くせりなこの島で、彼女たちとの交流が、リベルトの未来を左右し始めて…。