小説むすび | 2019年11月8日発売

2019年11月8日発売

クリスマスの小さな天使クリスマスの小さな天使

あなたに身も心も捧げたのは、 寂しさを埋めるためじゃない……。 姉から預かっている生後半年の甥テディをかわいがるフィービー。 ある日、彼女が管理するコテージに、大企業の重役レオが静養に訪れる。 権力で人を従わせることに慣れた堂々たる態度の、容姿端麗な男性だ。 ひょんなことから彼と一つ屋根の下で過ごすことになり、 身の上話やクリスマスの飾りつけを一緒にするうち、打ち解けていく。 そんななか、フィービーは赤ちゃん用の木馬のオーナメントを見て、 3年前にお腹の子を亡くしたつらい記憶が甦り、思わず涙をこぼした。 レオの慰めに救われた彼女は、そのまま身も心もゆだねるのだった。 ところが翌日、気まぐれに現れた姉がテディを連れて帰ってしまい、 フィービーはふたたび喪失感にさいなまれて……。 ベストセラー作家J・メイナードが綴る本作は、『大富豪と偽りのシンデレラ』のヒーロー、ルックの兄レオが主人公。フィービーが生きる意味を問い直すためこのコテージに住むようになったと語る一方、レオはここへやってきた本当の理由を隠しているのでした。

ひとりぼっちの妻ひとりぼっちの妻

キャロラインは富豪弁護士ジェイムズとお互い一目惚れで結婚したが、 気づけば、夫が留守がちな家でいつもひとりぼっち。 ジェイムズが彼女の友人を遠ざけ、主婦業に専念させたせいだ。 子供を望まない彼と妊娠をめぐって喧嘩になり、今は寝室も別。 なんとか話し合って解決しようと夫の職場を訪れたときなどは、 同僚女性を胸に抱く夫の後ろ姿を見てしまい、動揺するばかりだった。 そんなある日、昔の知人男性とでくわして思い出話に花が咲き、 キャロラインは久しぶりに声をあげて笑った。 それでも、また会わないかという誘いにすぐに返事ができなかったのは、 夫への罪悪感? いいえ、そうじゃない。彼女はふいに気づいたのだった。 目の前の魅力的な男性が霞むほど、私はまだ夫に焦がれている、と。 愛し合っているはずなのに、闇にのまれるように破綻していく夫婦。失いかけた愛を取り戻そうと懸命に闘うキャロラインの姿が、読む者の胸を突きます。ジェイムズが妻をひとりで家に置いておくのは、醜い独占欲か、愛の裏返しか。奇才C・ラムの話題作をご堪能あれ。

スター作家傑作選〜シンデレラ・クリスマス〜スター作家傑作選〜シンデレラ・クリスマス〜

メアリスが目覚めると、見知らぬ男性がこちらを見つめていた。ここ数時間の記憶がない。マックと名乗る彼に、不思議と寄り添いたい衝動に駆られる。だが、二人が体を重ねたのか知りたいのなら答えはノーだ、と彼はにべもない。この人はいったい、何者なの?(『マッケンジーの娘』)。天真爛漫なケリと真面目な隣人ロックは、昔から兄妹のように過ごしてきた。ある日、雪道を走行中、事故で車が故障し、ケリが肩を負傷。ロックに軽々と抱き上げられたケリは、彼を男性として強く意識する。そして無人の小屋で、初めて一夜を過ごすことに…(『雪夜のハプニング』)。挙式寸前に婚約破棄されたブルック。クリスマスイヴの夜、吹雪の中で泣く幼い少女を発見し、自宅で保護する。警察に通報後、事情を聴きに来たたくましい保安官のヴァンスに思わずときめくが、彼は結婚寸前で破局した経験から生涯独身を決め込んでいて…(『イヴに天使が舞いおりて』)。「大変!どうしましょう!」デパートの販売員ジュリエットの乗るエレベーターが突然停止した。閉所恐怖症の彼女は、並外れた美貌の男性の前で取り乱す。すると彼は震える彼女を抱き、キスで黙らせたーそれが、オーナーである大富豪ロブとの出逢いだった(『クリスマスはあなたと』)。

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