小説むすび | 2019年12月11日発売

2019年12月11日発売

愛し子は秘密の世継ぎ愛し子は秘密の世継ぎ

結婚するなら愛されたいと願う私を、 おとぎの国に生きているのかと彼は嘲笑う。 貧しい画学生フランセスは街で出会った美貌のマットに恋をし、 熱く結ばれた。だが、彼は夜も明けないうちに姿を消した。 3年後、あの夜の情熱の証である息子は健やかに育っている。 そして初の個展の前夜、なんとマットが画廊に現れた。 そればかりか、彼はフランセスの描いた幼子の絵を見て、 瞬時にわが子と見抜いたのだ。「僕の息子を跡継ぎにする」 彼の本当の名前はマシアス・ヴァシリアス。一国の王と明かした マシアスの突然のプロポーズに、フランセスは驚き、懊悩する。 結婚すれば息子に父親を与えられる。でも……そこに愛はない。 一夜で散った恋の相手との苦い再会。愛しい息子を奪うと迫られては、夫に愛されぬ孤独な結婚生活に耐えるほかなくて……。『水の都の孤独な花嫁』の感動的な作風で人気を博したクレア・コネリーが、身分違いの王道シークレットベビー・ロマンスで泣かせます!

神様からの処方箋神様からの処方箋

幸せが崩れゆくのを止められなかった。 忘れようとしたとき、切ない再会が……。 それはローナが新たな人生に踏み出した矢先の交通事故だった。 子宮外妊娠で第一子を失い、すれ違いから夫ジェイムズとも別れて以来、 いつか大切な命を産みたいと、おなかの痛みにも耐えてきた。 10年が過ぎた今、ようやく子供をあきらめて手術を受ける決心をし、 故郷を離れてロンドンで暮らそうとしていたところだったのだ。 病院に運ばれ、病室で意識を取り戻した彼女の耳に懐かしい声が届く。 「ローナ……」ああ、なんてこと。ここはジェイムズの病院! 思わぬ再会後、やがて快復したローナは、彼と一緒に働くことになる。 その前に過去のわだかまりを解くように、二人は一夜を共にした。 ローナは彼の腕の中で、じきに手術で子を望めなくなる切なさに震えた。 かつて愛したジェイムズの姿を再び目にしたとき、ローナの胸には失った幼い命の面影が甦ったのでした。悲しみに押し潰されそうになりながらも、前に進もうともがく彼女の姿に声援を送りたくなります。スター作家C・マリネッリが描く、珠玉の愛の復活ロマンス。

天使のための婚約天使のための婚約

いつもあなたのすぐそばにいたわたし。 けれど、一度も選んではもらえなかった。 学生時代から、ジョージアとウィルはいちばんの親友同士だった。 当時、彼女はウィルにほのかな恋心を抱いていたけれど、 あと一歩が踏み出せず、そのうち彼は別の女性と結婚してしまった。 だが2年後、億万長者となったウィルが突然ジョージアを訪ねてくる。 なんと、別れた妻が内緒で出産していたわが子を引き取りたいから、 協力してくれないかというのだ。 あまりに唐突な頼みに、ジョージアは開いた口がふさがらなかった。 ずっと連絡すらよこさなかったのに、いまになってなぜわたしに? でもどんなに離れていても、わたしは愛するウィルを忘れられなかった。 今度も願いを叶えれば、彼がまた去っていくとわかっていても。 勇気が出ず、想いを寄せるヒーローと一度疎遠になってしまったヒロイン。再会したヒーローに婚約者のふりや、彼の赤ん坊のナニーを頼まれても、かつての恋心がよみがえったヒロインはいやと言えません。そして、胸が苦しくて眠れぬ夜をくり返すのです……。

赤い髪のシンデレラ赤い髪のシンデレラ

愛を知らない孤高の富豪。 そんな人の子を身ごもったら……? ウィロウは由緒ある壮大な屋敷でのハウスキーパーの仕事を見つけた。 現在の主は富豪のテイト・キングストンだという。 きっと偏屈で強欲な老人が独りで住んでいるんだわ。 ところが、屋敷に到着したウィロウを手荒く出迎えたのは、 予想とはまるで違う、背の高い黒髪のセクシーな男性だった! ある日、浜辺にいたウィロウはテイトの手で打ち寄せる波から救われ、 いつしか惹かれていた彼に求められるまま身をゆだねてしまった。 やがて驚愕の事実が明白になる。彼は弟を海で死なせた罪悪感のせいで、 身の回りの世話をする者以外は誰もそばに寄せつけなくなったのだ。 彼の愛を得ることなど無理だと悟った矢先、ウィロウは妊娠に気づき……。 歓びを分かち合ったというのに、よそよそしい態度を崩そうとしないテイト。まるで厄介者扱いされているような気がして、ウィロウは屋敷から出ていこうとしますが、どういうわけか彼はそれを許そうとせず……。好評を博した『海運王と憂いの花』の関連作です。

摩天楼の哀しき花嫁摩天楼の哀しき花嫁

あれほど酷く傷つけられたのに 胸が高鳴るのは、なぜ? 7年前に離婚したジェニーは、今度こそ幸せな家庭を築きたいと決意し、 結婚当日まで相手と顔を合わせないマッチングサービスを利用する。 そして臨んだ結婚式。ジェニーは呆然としたーー 祭壇の前で待っていた新郎は……まさか、元夫のヴァレンティン? 大富豪の彼はあいかわらずハンサムで魅惑的だ。 同様に驚きながらも、またやり直せるかもしれないと言う彼に従い、 ジェニーは複雑な気持ちのまま、贅沢なハネムーンへと出発した。 ゆっくりと流れる、親密な時間。二人は惹かれ合う思いに抗えず、 再び激しく情熱を交わす。だが、未来に希望を見いだしたのもつかの間、 かつて離婚の原因となったのと同じ女性の影が……。 関連作『花嫁の孤独な寝室』にも登場したヴァレンティンが本作のヒーローを務めます。再び妻となったジェニーは、前回の離婚原因である女性がまだ彼と一緒に働いていることに気づいてしまいます。7年前に経験した、胸が潰れそうになる感覚が再び押し寄せ……。

初めて知った恋だから初めて知った恋だから

どうしよう! だいじな、だいじなバッグを盗まれてしまった! 兄の借金を返すために母の形見を売って得たお金が入っていたのに……。 顔面蒼白のメレンは、たまたま通りかかった親切な男性に勧められ、 高級住宅街に立つ屋敷の豪華な客間で休ませてもらうことになった。 すると、よく響く声が聞こえてきた。「これ以上浮浪者はごめんだぞ」 まさか私のこと? すてきな声だけれど、言っていることは酷いわ。 声の主は、助けてくれた男性の兄で、世界的企業の重役ジャラッド。 彼はメレンの切羽つまった事情を聞くと、援助を申し出た。 その真意を疑いながらも、メレンは申し出を受けるほかなかったーー それが、ジャラッドの代用恋人としての“契約料”になるとも知らずに。 初対面にして辛辣な物言いをするジャラッドに反感を持ちつつも、生活が困窮しているメレンは結局のところ、彼に頼らざるをえなくて……。一方のジャラッドは、しつこく結婚を迫る母親をなだめるため、メレンに1年のあいだ偽りの恋人を務めるよう要求します。

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