小説むすび | 2019年12月11日発売

2019年12月11日発売

摩天楼の哀しき花嫁摩天楼の哀しき花嫁

あれほど酷く傷つけられたのに 胸が高鳴るのは、なぜ? 7年前に離婚したジェニーは、今度こそ幸せな家庭を築きたいと決意し、 結婚当日まで相手と顔を合わせないマッチングサービスを利用する。 そして臨んだ結婚式。ジェニーは呆然としたーー 祭壇の前で待っていた新郎は……まさか、元夫のヴァレンティン? 大富豪の彼はあいかわらずハンサムで魅惑的だ。 同様に驚きながらも、またやり直せるかもしれないと言う彼に従い、 ジェニーは複雑な気持ちのまま、贅沢なハネムーンへと出発した。 ゆっくりと流れる、親密な時間。二人は惹かれ合う思いに抗えず、 再び激しく情熱を交わす。だが、未来に希望を見いだしたのもつかの間、 かつて離婚の原因となったのと同じ女性の影が……。 関連作『花嫁の孤独な寝室』にも登場したヴァレンティンが本作のヒーローを務めます。再び妻となったジェニーは、前回の離婚原因である女性がまだ彼と一緒に働いていることに気づいてしまいます。7年前に経験した、胸が潰れそうになる感覚が再び押し寄せ……。

初めて知った恋だから初めて知った恋だから

どうしよう! だいじな、だいじなバッグを盗まれてしまった! 兄の借金を返すために母の形見を売って得たお金が入っていたのに……。 顔面蒼白のメレンは、たまたま通りかかった親切な男性に勧められ、 高級住宅街に立つ屋敷の豪華な客間で休ませてもらうことになった。 すると、よく響く声が聞こえてきた。「これ以上浮浪者はごめんだぞ」 まさか私のこと? すてきな声だけれど、言っていることは酷いわ。 声の主は、助けてくれた男性の兄で、世界的企業の重役ジャラッド。 彼はメレンの切羽つまった事情を聞くと、援助を申し出た。 その真意を疑いながらも、メレンは申し出を受けるほかなかったーー それが、ジャラッドの代用恋人としての“契約料”になるとも知らずに。 初対面にして辛辣な物言いをするジャラッドに反感を持ちつつも、生活が困窮しているメレンは結局のところ、彼に頼らざるをえなくて……。一方のジャラッドは、しつこく結婚を迫る母親をなだめるため、メレンに1年のあいだ偽りの恋人を務めるよう要求します。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP