2019年12月12日発売
火事で焼けだされ「かわうそ長屋」から八丁堀に近い坂本町に移った芸術の珠子と桃子の母娘。どうしても孫の桃子の側にいたい元目付の愛坂桃太郎は、親友の朝比奈留三郎を誘って同じ長屋に住むことに。八丁堀という土地柄に安心していたのも束の間、元目付の目でよく見てみれば、胡乱な奴や奇妙な出来事が多すぎる。愛する孫の安寧を守るため、桃太郎の「枯れ葉の剣」が舞う。大人気シリーズ第二弾!
「もうこんな暮らしはごめんだ」とグアドループ島を出、パナマ、サンフランシスコで暮らし金銭を蓄え財をなし、島の黒人中産階級になった曾祖父アルベールの流浪の人生。パリ留学後、ロンドン、ニューヨーク、ジャマイカを彷徨い、はてはフランスの夫の下に帰る母テクラの破綻の人生。アルベールとテクラのふたりの生涯を中心に、曾孫/娘ココが語るルイ家四代の“悪辣な生”は、一家系の物語をこえたカリブ海現代史ともいえる。アナイス・ニン賞受賞作。
極貧のさなか、たった一片のパンを盗んだがため十九年ものあいだ獄に繋がれねばならなかった主人公ジャン・ヴァルジャン。出獄後の世の厳しさのなか、唯一彼に深い慈悲をほどこす「正しい人」ミリエル司教。改心しマドレーヌ市長に変貌した主人公を執拗に怪しみ追いつづけるジャヴェール警部。ただ一度の「純愛」から悲惨な短い生を終える哀れなファンチーヌ。そして、残された娘コゼット。
ここは、傷ついた思い出を美しい思い出に変える、不思議な修理工場ー。うまく友達をつくれない少女ピピが工場で出会ったのは、せっかちなズッキ、白ヒゲの親方ジサマ、朝は少女、昼は大人、夜の老女になるレディ・ミス・ミセス・マダム…ピピは、初めてできた仲間たちと、工場を閉鎖に追い込もうとする「黒いエージェント」に立ちむかうが…?元スタジオジブリアニメプロデューサー、初のファンタジー小説!