2019年12月発売
<内容紹介> たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 すらりと背の高いせいらちゃんが働く「バーバーひしおか」は、古きよき香りが漂うレトロな<理髪店>。 小柄な奥さん・ミミ子さんが切り盛りし、素敵に髪を整えてくれますが、店主の旦那さんはのんきに暮らしてばかり。 それもそのはず、旦那さんには思いもよらぬ<裏の顔>があってーー <プロフィール> 小路幸也(しょうじ ゆきや) 1961年北海道生まれ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2015年は『東京バンドワゴン』シリーズが刊行10周年となり、累計100万部を超えている。他著書に『カレンダーボーイ』『COW HOUSE』『ピースメーカー』『東京公園』など多数。
三方ヶ原で織田・徳川軍を破った武田信玄は、翌年に尾張へ突入した。その先鋒が那古野城に迫ると、織田信長は突如、降伏を申し出て武田家の軍門に降った。試練の時を過ごした信長は3年後の天正3年(1575年)、ついに尾張で蜂起。信長は尾張と美濃の奪還に成功、さらに近江で武田勢の主力を撃破する。京に逃れようとする武田勢に信玄から下知が届き、西の武田領を捨てて信濃に向かう。その頃、京では信玄の策により火が放たれ、町は炎に包まれた…。織田を叩いて国を作り変えるー鬼謀をめぐらす信玄に追いつめられる信長、その運命は!?書下ろし戦国シミュレーション。
「若君、藤丸様の護衛役を命ずる!」-白馬藩九万九九九九石の納戸頭・南条家の部屋住みであった大輔は、国家老から大役に抜擢された。側室・お嘉世の方と手を組み、御家乗っ取りを企む奥用人・仙波頼母が、藤丸を亡き者にするため、魔忍者軍団“斗狩衆”を雇ったからだった。剣は強いが女嫌い、堅物で単純直情の大輔は、斗狩衆の女忍に襲われるが、巨根絶倫であることが幸いして危機を逃れる。しかし、守るべき藤丸君には、将軍家に御目見得もできない、ある重大な“秘密”があった。そしてついに、剣難女難に立ち向かう大輔と江戸へ向かう藤丸に、斗狩衆の頭領・幻夜斎が襲いかかる!果たして正義の剣は、邪法に勝てるのかー!?書下ろし番外篇「妄龍の夜」を収録した痛快時代傑作!!
H・P・ラヴクラフトが創造した、幻想文学史上もっとも怖ろしいものたちを、21世紀にクトゥルー神話の可能性を追求しつづける気鋭の作家たちが、新たな視点から描く。 邦訳紹介が停滞しがちだった現代海外クトゥルー神話を一望するアンソロジー『ラヴクラフトの怪物たち』が遂に完結! 解説は、「吸血鬼ハンターD」シリーズはじめ数多くの作品で著名な怪奇幻想小説の先導者で、ラヴクラフト&クトゥルーファンとしても知られる、菊地秀行。 「未紹介の「ラヴクラフティアン・フィクション」とその作家たちを、日本の読者に紹介したい。できるかぎり広く、数多く。 それにはアンソロジーが最適だ。だが、今の書き手たちだけを集めたものでは、邦訳の停滞がつくった空白期間を埋めることはできない。日本の読者にも馴染みのある作家、少しでも邦訳のある作家、初紹介の作家、それぞれの作品が収録されているものはないだろうか。 そこで原書を集めて絞り込み、さらに出版社との吟味検討を経て邦訳まで漕ぎ着けたのが、この『ラヴクラフトの怪物たち』である」 (本書「訳者あとがき」より) 【収録作品】(特記なきものは本邦初訳) 「愚宗門」トマス・リゴッティ 「禁じられた愛に私たちは啼き、吠える」ケイトリン・R・キアナン 「塩の壺」ジェマ・ファイルズ 「昏い世界を極から極へ」ハワード・ウォルドロップ&スティーヴン・アトリー *新訳 「クロスロード・モーテルにて」スティーヴ・ラスニック・テム 「また語りあうために」カール・エドワード・ワグナー 「血の色の影」ジョー・R・ランズデール 「語り得ぬものについて語るとき我々の語ること」ニック・ママタス 「腸卜(ちょうぼく)」ジェマ・ファイルズ 「牙の子ら」ジョン・ランガン
エグジルの駆動を解決したと思いきや、春の戦争でぶつかったベスティア帝国の将軍、閃光・テオレームとの再会で殺気立つレイ。しかし、テオレームの目的はレイではなく、ヴィヘラ。彼女は、ベスティア帝国の皇族なのだった。敗戦の責任を問われ、囚われの身になってしまった第三皇子を救出するため、ヴィヘラの力を借りにきたという。彼女の頼みもあり、レイとセトは救出作戦に協力することになるが、かつての敵と手を組むには難題だらけで…!?
七層に辿り着いたメイプル。ついに大々的にモンスターがテイムできることになり、【楓の木】の仲間たちも相棒探しをスタート。そんな中、相変わらずメイプルは新たなスキルを手に入れるため我が道を征くーー!
「普通」の生活を求め、一介のギルド職員となった伝説の暗殺者ロラン。その出自ゆえの圧倒的な才覚で周囲に一目置かれながらも、新しい日常を見出しつつあった彼は、ギルドの同僚たちと慰安旅行に出かけることに。まさに「普通」を満喫…かと思いきや、リゾート地にはびこる麻薬組織を潰したり、ギルドに舞い込んだ依頼では、国王も手が出せない大物貴族が絡んでいたり…。果たしてロランは、目指した「普通」を貫けるのかー!?
万能【修復】スキルで武器屋を営むルークには、温泉郷を魔王軍から守った功績から、騎士叙任の話まで浮上していた。 そんな中、今度は町ぐるみで騎士団の魔王城領域の攻略に協力することに。新たに機巧技師を迎えパワーアップした武器屋は、時計や通信装置などの新アイテムを提供。また、武器以外にも粉末状の即席ポーションや、暖をとれる巻物なども手広く扱い、人類の地下拠点をより豊かにしてゆく。 しかしその活躍ぶりから魔王直々に目をつけられーー!?
発売後、緊急重版! 深夜残業を終えて帰宅中、猫を助けてトラックにはねられたエイゾウ。その猫は神様っぽい何かだったらしく、見返りとして、希望のスキルを貰って異世界に転生することに。 「趣味のモノづくりで暮らしたい」と願い、鍛冶に始まる生産スキルで早速ナイフを作るとーー藁束が切れた。台ごと。 どうやら貰ってしまったのは国政を揺るがしかねない業物を生み出すチートのようで……? そんなの危なっかしいし、そこそこの力で鍛冶屋としてのんびり生計を立てよう……。
異世界の料理人として各国で大評判の栞。妖精族の姫の思い出の味を再現したり、絶品サンドイッチを朝食として提供したり……そしてレストランをより充実させるため、人員補充と弟子たちのレベルアップを図りーー!?
歴代最速で白硬級に昇格し、一躍時の人となったトールたちは、難所と名高い「破れ風の荒野」に挑む。そこで再会したのは、トールの旧友の大男・ガルウドだった。その義妹・サラリサを案内人につけ、荒野を進む一行。吹き荒れる砂嵐や、はるかに強力な怪物が跋扈する環境で、規格外のスキルによる案内人の度肝すら抜く奇策を連発する!そんななか、サラリサにこちらの実力を測る不穏な動きが。どうやら三年前の姉の失踪事件が関係しているようだが…。
捻れた異世界ゲアブランデを救うため、ロザリーを仲間に加えて冥界で新たな修行を始めようと動き出す聖哉一行。かつては仲間だったマッシュを倒すべく、「透明化」と「闇の力」を手に入れようとするが……?
貯金を重ねやっと建てた家を失った貧乏労働者ハロルドは、やけになって奴隷・アティを買うが、彼女は家事だけでなく冒険のスキルも持っていた! 秘密の技を持つハロルドとアティの、気ままな冒険旅行が今、始まる!
SSSランク依頼の下請けを辞め、相棒の竜バハさんと田舎村でまったり中の竜装騎士エルム。女勇者と幼女魔王を仲間に加え、災害級モンスターの素材で防具を作ったり、ワイバーンの繁殖を手伝ったりと、エルムの常識外れは今日も健在。そんな中、突然皇帝から書簡が届き、やむなく帝都へ行くことに。しかし、そこでエルムはとんでもないことに巻き込まれー!?「俺は普通に暮らしたいだけなんだが…」天然で最強な主人公のスローライフ、第2巻!
天橋立近くの浜で男の溺死体が発見された。右横腹に古い銃創、顔には整形手術のあとが残されており、死の数日前、若狭湾冠島周辺の海面をドローンで撮影する姿が目撃されていた…。そんな折り、十津川警部が舞鶴警察署を訪れる。東京月島で五年前に起きた銃撃事件に、溺死した男が関わっていた可能性があるという。捜査が進むにつれ、昭和二十年八月、オランダ女王の財宝などを積載した第二氷川丸が若狭湾で自沈した事実が判明し、その財宝にかかわる謎の団体の存在に行き当たったのだが…!?長篇ミステリー。
ドイツの町ルーレッテンブルグ。賭博に魅入られた人々が今日もカジノに集まる。「ぼく」は将軍の義理の娘ポリーナに恋心を抱いている。彼女の縁戚、大金持ちの「おばあさん」の訃報を、一同はなぜか心待ちにしていて…。金に群がり、偶然に賭け、運命に嘲笑される人間の末路は?
安下宿に暮らす音楽家ショナールは、家賃滞納で追い出される寸前。金策の途上で出会った詩人ロドルフ、哲学者コリーヌ、突然現れた画家マルセルと意気投合し…。気の多い女ミミ、金持ちの愛人ミュゼットらも加わり展開される、自由放埒で甘美な物語。本邦初、23の連作小説の全訳!