2019年1月発売
<内容紹介> ヘンテコ学生ばかりの野鳥研究室「とり研」は、鳥がもちこむ事件でいっぱい。天才インコが犯人の名前をしゃべった? 鳥のヒナを襲った犯猫はどれ? 大学生の翼がへっぽこ推理を繰り広げる中、片思い中の先輩が姿を消して……。鳥たちの可愛さ全開のユーモアミステリ! <著者プロフィール> 鳥飼否宇 1960年福岡県生まれ。2001年に『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞しデビュー。16年に『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞受賞。『昆虫探偵』『隠蔽人類』など著作多数。
マルチビジネスの世界でトップに上り詰めた主人公・ユートは、その直後、命を落とす。親から虐待を受けていた彼は転生した異世界で、温かい家庭に恵まれる。しかしある日、両親の営む商店がライバルの豪商に嵌められて潰され、さらに両親は犯罪者に仕立て上げられる。 再び不遇な人生を送ることになるのかと悲嘆に暮れるユートだったが、ある考えが浮かぶ。それは、前世で多くの人の人生を狂わせ、多くの犠牲者を出し、多くの恨みを買ったマルチビジネスを、異世界で再び始めることだった。ユートは異世界で、マルチビジネスによって成り上がり、豪商に復讐することを誓う。 「たったの小銀貨一枚の登録料で、リスクなしの商売を始められるんです! もう、やらない理由、ないですよね?」 最強のビジネス! どうせなら明るく! マルチビジネスで、異世界を席巻します!
主人公は、元風俗店社員。過労死して暗い空間を漂っていた時、弁財天と名乗る女性から遊女を救うよう求められ、なぜか吉原遊郭の大見世(最高級の店)の楼主である戒斗(かいと)として転生していた。時は江戸時代。この時代の吉原に住まう遊女の生活はかなり酷く、常に栄養失調や性病などに苦しめられていた。戒斗は、現代知識を活かして、遊女たちの環境や吉原の状況を改善しようと動き出す。太夫の藤乃、格子太夫の桜、振袖新造の楓、禿の桃香と、時には反目し時には協力し合い、吉原遊女との人間関係を築いていくが、戒斗の存在を疎ましく思う西田屋の影が近づく…。難しい局面に対して、水戸の徳川光圀公の助力を得て大きな改革に乗り出す。-俺は、“吉原”や“遊女”の悲惨な未来を変えてみせる!!江戸吉原を舞台に、転生主人公の挑戦が始まる。
廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。決を取り、全員一致で、それは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか?「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは。
「時をまたいで仕掛けた、あの恋のつづき」 亡くなった祖母の思い出がたっぷりと染み込む家で、突然の思いつきで始めた「タイム屋文庫」。 タイムトラベル専門の貸本屋というアイデアは、実は、かつて置き去りにしてしまった恋のつづき。 そこで彼女はたった一人の客を待つつもりだったのだが………。 考えなしでヌケ作の三十路女性が、心機一転をはかって繰り広げるラブストーリー。その結末は!?
ある東北の村から日本橋の酒問屋に招かれた、不思議な目を持った少女・イオ。酒問屋の跡取り息子・央介は、その目を見たことで激しい良心の呵責に襲われ、かつて自分が犯した罪を贖おうとする。やがて更生した央介とイオは、彼女の目を使って、江戸で起こる数々の事件を解決していくことになるが…。青年と少女の交流と成長を通して、「罪と向き合う」ことの意味を描いた、感動のファンタジー時代小説。
合唱部の女性顧問の「毒殺未遂事件」。学校側は事故と主張するが、生徒たちは犯人捜しを始めて…(「伴奏者」)、作家が開いた鍋パーティーで、ある書店員の様子が急変して…(「猫は毒殺に関与しない」)、ネットで知り合い、意気投合した自殺志願の男女。服毒自殺を図るも、事態は思わぬ展開にー(「劇的な幕切れ」)。サスペンス、心理戦、謎解き、どんでん返し。人気作家8人による「毒殺」縛りの多彩な傑作アンソロジー。
小説投稿サイト「エブリスタ」で「神様×現代ファンタジー」部門急上昇1位を獲得した大人気連載が待望の書籍化! 京都府警が擁する「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」。化け物から神様まで、あやかしが絡むあらゆる事件を人知れず解決するのが彼らの任務である。そんなあやかし課に入隊したばかりの新人女性隊員・大(まさる)。個性豊かなメンバーとともに仕事に励む大だったが、実は彼女には人には言えないある事情があって……。街の平和を守るために、古都を奔走する若き隊員たちの活躍を描いた傑作現代ファンタジー! 文庫オリジナル。
本業消滅!? 未曾有の危機に立ちあがった男たちがいた! 富士フイルムの“V字回復”をモデルにした感動のノンフィクション小説。 日本写真フイルムは未曾有の危機に陥っていた。デジタルカメラの台頭により、本業であるフィルムの需要が急激に消滅しつつあったのだ。この「本業消失」という非常事態に際し、立ちあがった者たちがいたーー。これまでフィルムで培った技術を生かして未経験の化粧品開発に挑み、数々の困難を乗り越え、大ヒットブランドを生むまでの社員たちの苦闘を描く感動のノンフィクション小説。富士フイルム・古森重隆会長との特別対談を収録。 『断固として進め』を改題。
直木賞作家の故・藤本義一氏の名前を冠した「藤本義一文学賞」。 受賞作だけでなく、審査員各氏の講評や、藤本義一氏著作、在りし日のグラビア写真や成瀬國晴画伯のイラスト、落語家桂福団治氏による寄稿を掲載。 各章扉に配した藤本義一氏の書とイラストが、受賞者をお祝いするかのように、彩りを添えています。 第4回 藤本義一文学賞 受賞作 最優秀賞 優秀賞 特別賞 藤本義一の書斎〜 Giichi Gallery 〜賞 審査員講評 審査員長 難 波 利 三(作家) 眉 村 卓(作家) 藤 本 芽 子(アーティスト) 文学賞総評 中田有子 (藤本義一の書斎〜 Giichi Gallery 〜館長) 寄稿 落語家 桂福団治 藤本義一 -「夢」にまつわる2作品ー 成瀬國晴イラスト 藤本義一略年譜/ グラビア あとがきにかえて 藤本統紀子
戦後詩の出発点である『現代詩』『造形文学』などを編集した「京城」生まれの植民者三代目は、自らの存在をかけてハンセン病と朝鮮の関わりを問い続けた。 「アジアの解放、植民地解放と同時代を生きて、アジアのもつ古く重たい、象徴的なライがそこに巨大な姿を見せていた。」 「日本人が近代化のなかで切りおとしてきた、ライと朝鮮という二つのものの中心が私のなかで一つの中心となる。」 皓星社出版第1冊の幻の評論集に、その後の論考を増補した完全版。 ○●皓星社販売サイトにてサイン本+詩集『一九六〇年出発』セットも販売中です●○ 〈遥かなる故郷〉 同行二人 黒いゲーム 一─創氏改名─ 黒いゲーム 二─創氏改名─ 植民者作家の死─小林勝─ 戦前三〇年・戦後三〇年 現代の狂人日記─李恢成・黒川洋─ 在日朝鮮人文学者の死─呉林俊─ ライの歌人─金夏日─ 「世界」への出口を閉ざされた在日朝鮮人の存在 黄土の金芝河 詩と対象─小林弘明─ 脱郷と望郷 性と専制─金一勉─ 恨のまえに立つ─李御寧─ 遥かなる故郷─ライ者の文学─ 朝鮮人との出会いと別れ あとがき 〈終りなき戦後〉 詩をなぜ書く 李漢稷詩集 朝鮮に生きた日本人 祭られざるもの 光州、君たちの民主 作戦要務令の悪夢 朝鮮植民者としての沖縄体験 わたしの戦争詩 わたしの「討匪行」 軍歌論(一) 興南から水俣への巨大な連鎖 反詩・反文明の詩─癩自らの絶滅宣言─ 生き残りたちの最後 光岡良二詩集『鵞毛』 桜井哲夫の詩 夏の蝉 内野健児=新井徹の詩 〈娼婦たちへの返事〉 毛辺紙の記録 叙事詩の終章 専制のなかの文学─松代の旅─ 従軍慰安婦問題の戦後責任 戦後の村で 解説 楕円から円へ─ライ、朝鮮、村松武司─(斎藤 真理子) 村松武司年譜稿 初出目録
魔物が跋扈し荒廃した異世界の東京に転移したサラリーマンの澄人。冒険者としての生活にも慣れ始め、従者のセリエとユーカとの生活も順調だった。セリエの発案でレトルト食品の販売を始めたスミトたち。ビジネスはあっという間に評判となり、ついには貴族の代官から晩餐会に呼ばれることとなる。すっかり貴族に気に入られた澄人はガルフブルグ四大公の直属の準騎士になることを勧められるが……。 魔物が跋扈し荒廃した異世界の東京に転移したサラリーマンのスミト。冒険者としての生活にも慣れ始め、従者のセリエとユーカとの生活も順調だった。セリエの発案でレトルト食品の販売を始めたスミトたち。ビジネスはあっという間に評判となり、ついには貴族の代官から晩餐会に呼ばれることとなる。すっかり貴族に気に入られたスミトはガルフブルグ四大公の直属の準騎士になることを勧められるが、その態度や物言いに違和感を覚え、申し出を拒否する。 そんな時、スミトは探索の途中で、副ギルドマスターのフェイリンから「新宿にあるゲートを封印してほしい」との依頼を受ける。ギルドを通じたものではない半ば非公式な依頼ではあったが、いろいろ考えてスミトは依頼を受けることにした。 そして、新宿でのミッションがスタートするが、スミトたちの前にオルミナと名乗る細剣(レイピア)を得物とする女探索者が現れ、なぜか一緒に探索することとなり……。
連合艦隊の造船ステーションを急襲する帝国の皇女ソハイーラ。ボロボロといえど数で勝る大艦隊と機雷で連合の星系を封鎖。スムーズに勝ち進んだと思われたが、解放した味方の捕虜の中に前帝国皇帝がいることが明らかになる。皇位継承を含めソハイーラの立場が微妙な状態に。そんな中、敵のステーションを鹵獲し補修を済ませた帝国艦隊は、連合が建造した超大型戦艦一隻により身動きがとれなくなってしまう。しかも大型戦艦には悪魔の所業ともいえるシステムが組み込まれていた。強敵に打ち勝つため、「人間」であり「AI」でもある「アサガヤシン」は再び戦場に舞い戻るー!
数々の武功で敵からも味方からも一目置かれていた騎士団長・ガイウス。戦場では勇名を馳せた彼だが政が苦手で、母の弔いをきっかけに爵位を返上し帰郷する。事実上のリタイヤである。故郷は森に侵食されていたが、ガイウスはそこで犬のような容貌の「コボルド」と出会う。彼らは森の眷属であり森中にコロニーを形成していた。初めこそガイウスをよそ者扱いしていたコボルドたちだが、彼の勇猛果敢さに触れ徐々に信頼をよせていく。
サザードン迷宮の十階層に出現したミノタウロス。冒険者たちはこぞって「打倒ミノタウロス」に挑むが、ことごとく敗退していく。もっとだ! もっと、もっと、闘いを! もっと、もっと、強い敵を! ただひたすら求道者のごとく強さを追い求め、みるみる強大になっていくミノタウロスは、ついには迷宮のルールすら超えた存在となっていく……。果たして、冒険者たちはこの唯一無二の存在を打ち破ることができるのか!? サザードン迷宮の十階層に出現したミノタウロス。本来ならば中ボス程度の存在だったミノタウロスはなぜか、独自の行動をとり、迷宮内でその存在感を増していった。こぞって「打倒ミノタウロス」に挑む冒険者たち。しかし、彼らは皆、ことごとく敗退していく。そんなミノタウロスを手練れの冒険者たちが放っておく理由はなかった。「天剣」の異名を持つ剣士パーシヴァルもその一人で、彼は普通ならばパーティーで臨む階層にもたった一人で冒険に出て涼しい顔で戻ってくる、真の上級者だった。しかし、そのパーシヴァルですらミノタウロスの前に敗れ去るのだった。 もっとだ! もっと、もっと、闘いを! もっと、もっと、強い敵を! ただひたすら求道者のごとく強さを追い求め、みるみる強大になっていくミノタウロス。ついには迷宮のルールすら超えた存在として、迷宮に君臨していく……。
ポーションを生み出すチート能力を貰い、異世界に転生したカオル。行く先々でポーションチートを使っていれば、目立ってしまうは世の道理。ユスラル王国でも奇跡を生み出したカオルを追ってやってきたのは、カオルと因縁残からぬ(と勝手に思っている)ブランコット王国の王太子・フェルナン。だけどカオルはすでに去った後でー一方カオルは、興味の向くまま生魚を食べたり、温泉地で盗賊退治をしたり!?コミックも絶好調!の大人気シリーズ第4巻!
遊戯盤大会も無事に終え、雑貨屋ミツハは今日も営業中 !そんな中、王都から他国へ向けて外交使節団を出すことに。そこへ不本意ながらも『雷の姫巫女』として加わることになった、ヤマノ子爵ことミツハ。王様からの頼みじゃ断れない……。コレットとサビーネを連れて、転移能力と地球製商品の数々を有効活用した快適な旅路へつく。そして、目的地までの道中、ひゅん!とあそこへーー!? 雷の姫巫女がまたも大活躍の第4巻! 遊戯盤大会も無事に終え、雑貨屋ミツハは今日も営業中! そんな中、王都から他国へ向けて外交使節団を出すことに。そこへ不本意ながらも『雷の姫巫女』として加わることになった、ヤマノ子爵ことミツハ。王様からの頼みじゃ断れない……。コレットとサビーネを連れて、転移能力と地球製商品の数々を有効活用した快適な旅路へつく。そして、目的地までの道中、ひゅん!とあそこへーー!? 寄り道しつつで、外交は上手くいくのか。一方地球でも、異世界の姫(ミツハ)の重要性は増していきーー! 雷の姫巫女は、地球では各国の代表と、異世界でも各国の王族と渡り合う!? 第4巻!
あらゆるものがダンジョンモンスターからドロップされる世界に転移した佐藤亮太。チートアイテムをドロップさせるユニークスキルとドロップSの能力を使ってのし上がる!さらには、ハンマー使いの聖母・エミリー、にんじんを愛するキリングラビット・イヴ、知識豊富な魔法使い・セレスト、ダンジョン生まれの魔物使い・アリスたちリョータファミリーとともにドロップで稼ぎまくり、稼いだ累計額が、ついに大台突破!?
夏休みも半分を過ぎたある日。ノルのもとに、他国のホーネストという街で商人になるための学校に通っている、兄のギランからの手紙が届く。その手紙によれば、久しぶりに会いたいので遊びに来ないか、ということだった。そしてノルは、エマ、ローラ、ルナ、レイラといった仲間たちと、兄の住む街・ホーネストに向かうことにする。だが、たどりついたホーネストの街は、大量の魔物に襲われており……!? 夏休みも半分を過ぎたある日。 ノルのもとに、他国のホーネストという街で商人になるための学校に通っている、兄のギランからの手紙が届く。 その手紙によれば、久しぶりに会いたいので遊びに来ないか、ということだった。 そしてノルは、隠しダンジョン攻略やクエストをこなしつつ、兄の住む街・ホーネストに向かうことにする。 エマ、ローラ、ルナ、レイラといった仲間たちと一緒の、楽しい旅だ。 だが、たどりついたホーネストの街は、大量の魔物に襲われており……!?