2019年4月発売
リーチャーが探す、激しく負傷した海兵隊士官と、同じく深い傷を負った陸軍の女性士官。帰国後、長期にわたってワイオミングで同居していたことが判明する。二人の記録はペンタゴンが秘匿している。中東の戦地で彼らを見舞った悲劇とは。アメリカ社会に寄生するダークサイドを相手に、アウトローが戦う!
陸軍士官学校の厳しい訓練をくぐりぬけた者のみに授与される貴重な卒業記念クラスリングが質屋で売られていた。リーチャーが、リングに刻まれた卒業年とイニシャルを手がかりに母校の謎を辿ると、歴史に翻弄される美人姉妹の影が。映画化で世界中にファンを獲得したアクション・サスペンスシリーズ、最高潮!
やめるならーーそれは一体いつなんだ? 球界を代表するピッチャーとして海を渡り、MLBでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグ「JMリーグ」でプロとして現役を続けている。人気拡大を目指し、リーグはエクスパンションを決定。川井は新設されるハワイのチームに移籍することに。そこで待っていたのは、かつて「棄てた」一人娘の美利だった。独立リーグを足がかりに、「メジャー」を目指す若い選手やフロント陣の野心。その中で、元一流選手のベテランが「現役プロ」にこだわり続ける意味とはーー。 さらに巻末に、五十歳まで現役プロ投手として活躍した山本昌氏、大の中日ファン&ミステリファンでもある書評家の大矢博子氏、そして著者との鼎談を特別収録。まさに堂場スポーツ小説の真髄となる作品です。 球界を代表するピッチャーとして海を渡り、MLBでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグで現役を続ける。リーグはエクスパンションを決定。川井はハワイのチームに移籍する。待っていたのは、かつて「棄てた」一人娘の美利だった。独立リーグを足がかりに、「メジャー」を目指す若い選手やフロント陣の野心。その中で、元一流選手が「現役プロ」にこだわり続ける意味とはーー。堂場スポーツ小説の真髄。
名古屋のテレビ塔が爆破され、あのテロ組織がカジノの地下から犯行声明を出した。ルーレットゲームで、もし玉が黒い数字に止まったら更なる爆破が起きるという。「数学的に絶対に負けない」と豪語する敵・マーチンゲールを浜村渚はどう墜とすのか!? ほか「組み合わせ」や「レピュニット数」をテーマにした数学×キャラミス全4編。
受験、アンバランスな心と体、性への限りない渇望、誰かに承認してもらいたいという欲求。思春期のとまどいと無鉄砲な強さを、みずみずしい筆致で紡ぎだす。『R-18文学賞』で鮮烈なデビューを飾った雛倉さりえが、痛くて切ない不器用な15歳の「熱」を描く。
売れない小説家・大菅賢は、担当編集者を口論の末に殺してしまい、逃亡する。潜伏先で自殺を決意するも、すんでの所で桐畑直美と出会い、匿われることになった。さらに、直美の覆面作家として賢が小説を書いて再デビューを狙うことで二人は意気投合し、見事に新人賞を受賞。平和な逃亡人生を手にしたかと思ったがーー。著者渾身の傑作ピカレスク・ホームコメディ!
"昔ばなし、な・の・に、新しい! 鬼退治。桃太郎って……え、そうなの? 大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる! ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!? 「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。"
甲高い少女の叫び声、ネズミ花火の炸裂音、空襲警報、戦争が終わったあとの、静穏と澄明ー。耳底に刻まれた“音”の記憶をたよりに、人生の来し方を一人称“私”ぬきの文体で描く自伝的長篇『耳の物語』二部作の前篇。幼少年期から大学を卒業するまで、闇のなかでふるえながら眠る蛹のような記憶を、隠喩に満ちた彫心鏤骨の文章でたどる。
「名前のないモノ」ばかり作る大工、「世界でもっとも偉大な詩」を書いている詩人、父親が違う七人の子どもを生んだおっ母さん──少年の眼を通して語られる、「ミゲル・ストリート」で生まれた十七の人生の物語は、みな風変わりで、そしてちょっと切ない。ノーベル賞作家ナイポールの実質上の処女作にして、必読の一作。 1 ボガート 2 名前のないモノ 3 ジョージとピンクの家 4 彼の天職 5 マン・マン 6 B・ワーズワース 7 腰抜け 8 花火技術者(パイロテクニシスト) 9 タイタス・ホイット,教養学士 10 母性本能 11 青いゴミ収集カート 12 ラブ,ラブ,ラブ,アローン 13 機械いじりの天才 14 念には念を 15 兵隊がやって来るまで 16 ハット 17 僕がミゲル・ストリートを去ったいきさつ 訳者あとがき
昭和10年代の東京を舞台にして、ヒロインの起伏にとんだ日々を描いた『浮沈』、浅草の若い女性が逞しく生きる姿を活写した『踊子』。「蟲の声」「冬の夜がたり」「枯葉の記」は、散文詩の如き小品。戦時下に執筆され、終戦直後に発表、文豪の復活を告げた。時代をするどく批判した文学者・荷風による抵抗の文学。
”斧乃木余接とも、思えば長い付き合いになった” 老倉育に児童虐待の専門家に仕立て上げられた阿良々木暦は、家住准教授から相談を持ち掛けられる。 我が子を檻に入れたまま三日も家に帰っていないという。わけあって斧乃木余接と現場に急行した彼が、そこで見たものは。 これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異! 【収録作】よつぎバディ/よつぎシャドウ
これからお届けするのは、「お天気」をテーマにしたショートストーリーです。「虹」「おひさま」「雨」「風」「雪」「季節」…。お天気にまつわる「ことわざ」や「賢人の名言」などを軸にして、「レインボー銀座」の居酒屋「てるてる坊主」を舞台に「ハートウォーミング」な物語が、次々と巻き起こります。誰にも心の中に「雨が降る」ことがあります。辛いとき、哀しいとき、せつない時…本書で「元気」を出して心をパーッと青空にしていただけたらと願います。心を晴らす「いい話」6編。
探偵社を辞めて数カ月後、ノラはデトロイトの夜の街にいた。30年前に拳銃自殺した父の死への疑念ー死の数年前、海兵隊員として赴いたレバノンでいったい何が起きたのか?封印された過去が明らかになるにつれ、ノラは何者かに執拗に命を狙われはじめる。一方、ノラの知人で元刑事の探偵ブラズーカは新種の合成麻薬の供給ルートを探るうち、ある組織とノラとの思わぬ接点に気づき…。
パリ郊外の断裁工場で働くギレンは、大好きな本を“死”へと追いやる毎日にジレンマを抱えていた。生き延びたページを持ち帰っては翌朝の通勤電車で朗読して“往生”させるのが日課。心の拠り所は飼っている金魚だ。そんなある朝、ギレンはいつもの電車で、持ち主不明の日記を拾う。その日から彼の憂鬱な日々は少しずつ変わり始めー人生の悲哀と葛藤、希望を描いた、フランス発ベストセラー。
「お仕置きだ。たくさん、僕の子種を呑め……!」 気高く美しい王子様が、こんなに淫らだなんて聞いてない!? 『シンデレラ』『白雪姫』から『羽衣伝説』まで、 古今東西の童話、説話がモチーフとなった ティアラ流エロティックメルヘン! 愛されヒロインは溺れるほどの快感に蕩けてーー とびきり淫らで扇情的な、背徳の官能童話アンソロジー!
芳流閣の屋上から墜落した犬塚信乃と犬飼見八は、江戸湾をのぞむ行徳村に流れ着いた。そこで力自慢の大男、犬田小文吾との運命的な出会いが待っていた。信乃は孝、見八は信、小文吾は悌の珠をもち、いずれも牡丹の痣がある。三人は義兄弟の契りを交わす。罪人として追われる信乃を、我が家に匿う小文吾のもとに、相撲に負けた恨みを抱く山林房八が押し掛けてきた。窮地に立たされる小文吾。しかし、信乃を逃がすための、思いがけない秘策があった! 犬士たちの活躍と、その陰に隠された、犬士になれなかった者たちの思いが描かれる。 江戸時代に生まれた歴史エンターテイメントを、小説化したシリーズ第2弾。