2019年4月発売
強すぎる実力を隠し、ぐうたらを極める貴族の四男ヘルメス。気ままに暮らす彼はある日、家を継がされて当主になってしまう。 優しく綺麗な姉のソーラにとっても期待されるが、当主なんて真面目にやりたくないヘルメス。しかし彼は実力を隠していてもとんでもない最強だった! 天災級のモンスターをうっかり倒し、自覚がないまま激レアな宝物をゲット、さらに悪魔やドラゴンだって一瞬でぶっ飛ばす!! 王女リナには一目置かれ、剣聖の孫娘ミデアにも懐かれ、えっちなお店で働くオルティアからはたっぷりイチャイチャされて……! 本気なんて出したくない男の、慕われ惚れられ尊敬される最強当主生活が幕を開ける!
奴隷売買が日常となっている世界ーー。 昔幼なじみだった少女に裏切られたSランク冒険者のエギル。 その少女が奴隷だったことから、「奴隷」という存在を忌み嫌い避けながら生きてきた。 しかし偶然訪れた奴隷オークションで、エレノアに一目惚れをし、勢いで落札。 しかも彼女はコーネリア王国の王女で、冒険者として旅をしている途中、姉や友人たちに罠にはめられ奴隷堕ちさせられたのだった! エギルによって救われ、復讐の機会を手にしたエレノアは彼にこう告げる……。 「わたくしを奴隷商人に売り飛ばした幼馴染を見つけてーー殺してほしいのです」 彼女は自分の命に代えてでも復讐を果たそうとするのだった。 そして同じように心に深い傷を負ったエギルは、エレノアの気持ちを知り協力することを誓う。 その一方で「奴隷」×「主人」という新たに生まれた濃密で甘い関係を二人は旅をしながら堪能するのであった……。 WEBで話題の作品がついに登場! 奴隷美少女救済のエロティックハードファンタジー!
世界一の腕前を持つ両親の才能を引き継ぎ、剣と魔法の力を極めたSS級ランク冒険者のリュークのもとに、 名誉ある冒険者、強い冒険者の証でもあるとされる直接依頼が届く。その依頼主は、なんとサザンカ王国の宰相からだった!! その歴代稀に見る『賢王』が統治する王国の緊急的な依頼とはーー!? そして、不安を抱えつつ向かった王都は、国王が退位するという話で混乱が起きていた。さらに城で明かされる騒動の真相と衝撃の事実ーー。 国を騒がす原因の呪いを解くため、リュークたちは魔物ですら住めず、漂う空気を吸っただけでも死に至るとされる毒の沼・ラミウムの湖に向かう!! はたして、そこに潜む蛇の王バジリスクを倒し、依頼を達成することはできるのか!? 超規格外な力を持った少年の冒険、第2弾!!
ひとり島に住む元医師フレドリック。ある日彼のもとに、四十年前に捨てた恋人ハリエットがやってくる。治らぬ病に冒された彼女は、星空のもと森のなかに広がる美しい湖に連れていくという昔の約束を果たすよう求めに来たのだ。かつての恋人の願いをかなえるべく、フレドリックは島をあとにする。だが、その旅が彼の人生をを思いがけない方向へと導いていく。〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉の著者が描く、孤独な男の希望と再生の物語。
鋭敏な推理力を持つ引退した俳優ドルリー・レーンは、ニューヨークの路面電車で起きた殺人事件への捜査協力を依頼される。ニコチン毒を塗ったコルク球という異様な凶器が使われた、あまりにも容疑者が多い難事件から、ただひとりの犯人Xを指し示すべく、名探偵は推理と俳優技術のかぎりを尽くす。巨匠クイーンがバーナビー・ロス名義で発表した、本格ミステリ史に燦然と輝く〈レーン四部作〉の開幕を華々しく飾る、傑作中の傑作。
大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後大学に行ってみると、玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。次に見た夢の中でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死。そして不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、なんとアリスが最重要容疑者に……。悪夢的メルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ!
死の神ダリヤの伝説が残る西の砂漠。十年もの間、砂漠に消えた家族の行方を探し続けている地図作りの青年カダムは、今日も探索を終えて落胆しながら帰宅した。そんな彼をレオンという怪しげな宝石商が道案内に雇いたいと言ってくる。だがカダムたちが砂漠の奥深くへと迫ったとき、そこに眠る恐るべき秘密が目を覚まし…。第2回創元ファンタジイ新人賞受賞の著者の意欲作!
救難信号の発信源を追う茉莉香たちは、所属不明の艦に襲われる輸送船を発見する。謎の艦の猛攻から逃れる事に成功するが、茉莉香を待っていたのは、弁天丸の輸送船襲撃容疑と、帝国による指名手配だった!?
茉莉香たちは、至近距離でワープアウトする一隻の宇宙船を見つける。その船の名は「太陽帆船、オデット2世」!? 謎の船の正体をつかむ間もなく、茉莉香たちに「空間擾乱」の膨大なエネルギーが襲いかかる!
夢はなくても意地があるーー。 黒猫のウィズライターチーム・紫藤ケイ書き下ろし! オリジナルエピソードも収録された、大人気シナリオ「黄昏メアレス」待望の小説版! 一〇八もの異界が存在すると言われる世界。 クエス=アリアスの魔道士クラウと師匠の黒猫ウィズはある日、魔法が廃れ、ガス灯が煌めく黄昏の都市へと迷い込んでしまう。 そこは、〈夢〉と〈現実〉の狭間の異界。 叶わぬ夢の怪物〈ロストメア〉と、夢見ざる者〈メアレス〉の戦いが繰り広げられていた。 事情を聞いたクラウは、リフィルたち〈メアレス〉とともに〈ロストメア〉退治に臨むことになるがーー。 黒猫のウィズライターチーム・紫藤ケイ執筆、大人気シナリオ「黄昏メアレス」公式小説版が満を持して登場!! ◆制作秘話が満載!? 開発スタッフスペシャル座談会も収録!◆
主人公の「ぼく」は中年の作家。ある日、墓地のベンチに座っていたら、隣にいた「老紳士」にいきなり突き飛ばされ、すぐ側のアパートの窓から落下してきた地球儀の直撃から、命拾いすることに。以来、ぼくはこの老人を見かければ挨拶し、互いに話をするようになる。だんだんと親しくなるうちに、この老人が遠い遠い昔に「天地創造」をした人であることがわかってくる。それって、要するに神様なのでは……? 国内累計部数30万部を突破した「ちいさなちいさな王様」の著者アクセル・ハッケと挿絵画家ミヒャエル・ゾーヴァの最新作! 主人公の「ぼく」は中年の作家。家族をとても愛している。ある日、仕事の帰りになぜか線路も通ってないはずの道を電車に乗って帰宅する、という不思議な体験をしたのがことのはじまりだった。数日後、墓地のベンチに座っていたら、隣にいた「老紳士」にいきなり突き飛ばされ、おかげですぐ側のアパートの窓から落下してきたガラス製の地球儀が直撃せず、ぼくは命拾いする。この老人、どうもみかけによらずただ者ではないらしい。それにこの人、なんだかずっと前から知っているような気がする。以来、ぼくはこの老人を見かければ挨拶し、互いに話をするようになる。だんだんと親しくなるうちに、この老人が遠い遠い昔に「天地創造」をした人であることがわかってくる。それって、要するに神様なのでは……?
「俺は、武田を食うぞ」戦国最強を誇った甲斐武田家の落日。家を滅ぼす二人の裏切り者が出る。一人は、武田信玄の腹違いの弟、武田六郎信友。そして、一族衆筆頭、穴山梅雪。「武田の海」を任された二人は、なぜ悲劇の引き金を引いたのかーー。歴史小説界で、いま最も注目される「ヒストリーテラー」武川佑の第二作長編。 「俺は、武田を食うぞ」 戦国最強を誇った甲斐武田家の落日。 家を滅ぼす二人の裏切り者が出る。 一人は、武田信玄の腹違いの弟、武田六郎信友。 そして、一族衆筆頭、穴山梅雪。 「武田の海」を任された二人は、なぜ悲劇の引き金を引いたのかーー。 歴史小説界で、いま最も注目される「ヒストリーテラー」武川佑の第二作長編。
聖山アマンディをいだき、遙か上空、雲の海に浮かぶ島“ていん”。民は山と川と空の三つの部族に分かれ、互いの領分を守って暮らしていたが、天が荒れて作物は育たず、獣の数も激減。長きにわたる凶作と飢えの末、部族間のいがみ合いは深刻化していた。「ウカミダマを求める者は変を呼ぶ」占い師から忠告されるも、仲間を飢餓から救うため、封じられし狼神の力を望んだ山人のムウマ。山と川の会合が行われた日、彼は、川人のライラとともに、狩りに失敗して川の村の聖地に墜落する一人の空人の姿を目撃しー。
小説という、旅に出る。 国、ジェンダー、SNS--ボーダーなき時代に、鬼才・宮内悠介が届ける世界地図。本文に300を超える「註」がついた、最新長編小説。 秋のあとに訪れる短い春、旅春。それは、時空がかかる病であるーー。人間ではなく世界の不具合を治す“世界医”。密室で発見されたミイラ化遺体。カトマンズの日本食店のカツ丼の味。宇宙エレベーターを奏でる巨人。世界一つまらない街はどこか・・・・・・。オーディオ・コメンタリーのように親密な325個の注釈にガイドされながら楽しく巡る、宮内版“すばらしい世界旅行”。“偶然の旅行者”たちはイシュクト山を目指す。合い言葉は、「迷ったら右」!--大森望(書評家) この小説を体感していると、混沌と秩序って、向こう岸にあるのではなく、隣にあるのではないかと思えてくる。生きる上で生じたバグに体を浸し、誰かと誰かのハブになる。バグとハブもまた、隣にあるのではないか。1ページごとに困惑がやってくる。困惑がやがて快楽に変わる。困惑と快楽、これもまた隣にある。一体どういうことだろう。--武田砂鉄(ライター)
小説好きのみなさん、お待たせしました。日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短編アンソロジー。2018年の1年間に文芸誌などの媒体に発表された全短編から厳選。ベテラン作家から新鋭作家まで、日本を超え、世界を捉え、文学を革新する多彩な書き手15人による注目作、意欲作を選び出す。この一冊で2018年の日本文学を一望できる珠玉の短篇名作選。解説は中沢けい氏。 文通 土脉潤起 どみゃくうるおいおこる 坂をおりる船 ダークナイト・ミッドナイト 本当の旅 ハレルヤ 牡丹華 ぼたんはなさく 風下の朱 巡礼 生き方の問題 チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ 風鈴 永遠のあとに来る最初の一日 残影 野戦病院
何も起こるはずはない。いつも通りだ。明日はくる。絶対にくる。ついさっきまでそこに確かにあったはずの見慣れた光景がいつのまにか見えなくなっている……。平凡な日常こそかけがえのないものだと感じつつも、それが少しずつ失われていくことへの不安に苛まれる多感で繊細な少年少女たちを描く「虹のかかる行町」。帰ってきたはずの子どもが家から姿を消す「飛光」など四篇を収める中短編集。
ここは、あったかい異世界。ほのかに、はるかと、つながっているーー最新作8篇を収録。急死したおばあちゃんが私に伝えたかったことは何?……不思議なミッションを与えられて歩き続けた私は、辿り着いて意外なことを知る(「なごみちゃんの大晦日」)。十七歳での作家デビューから、独自の小説世界を創り続けて四十年。橋、猫、ケーキ、秘密基地、AI、碁盤ーー短篇+ショートショート+中篇、さまざまな味わいを楽しめるアラカルト作品集。