2019年6月発売
ソーシャルゲーム風の異世界に転移させられた新井忠次。彼は妖艶な美少女・神園華を仲間にし、現実世界への帰還を目指す。ステージを確実にクリアするには、華のほかにも高レアリティの仲間が必要不可欠だと忠次は考えていた。そこで彼は、SSRのレアリティを持つ赤鐘朝姫を仲間に誘う。しかし彼女は高レアリティらしからぬ問題を抱えていた。本来であれば勇猛果敢な剣士のはずなのだが、とにかく虚弱で満足に剣を振るうことさえできないのだ。かくして忠次は朝姫を健康体にするため東奔西走する。果たして忠次の献身的な介護は、朝姫にどのような影響を及ぼすのかー!?
綾子、夕里子、珠美が訪れたレストランを、国友刑事がまさかの張り込み中!捕らえられた男女の容疑は大企業の社長殺害。捜査一課は若い妻とその不倫相手が共謀し、高齢の夫を殺したと睨んでいた。それでも二人の無実を信じる娘・真美は、三姉妹に事件の真相解明を依頼。ところが、社長急死による会社の勢力争いに巻き込まれるわ、夕里子に恋のライバルが登場するわ、次から次へとピンチが襲う!読むと元気が出る大人気シリーズ、必読の最新作!
都内で連続殺人事件発生。双方の現場に残された同じキャラクターグッズについて警視庁きっての潔癖刑事・田島と天然女性刑事・毛利が捜査を始めるが、またもグッズが置かれた女子大生襲撃事件が起きてしまう。キャラクターに籠められた犯人の意図とは?捜査から浮かび上がる被害者女子大生のパパ活とストーカー被害。田島らはパパ活相手に事情を聞き始めたが、事態は思わぬ方向へ。読み応えと楽しさ120パーセントのエンタメ警察小説!
東大寺大仏の開眼供養から四年、仏教政策を推進した帝の宝算は尽きる。道祖王を皇太子にとの遺詔が残されるも、その言に疑いを持つ者がいた。前左大臣・橘諸兄の命を受けた中臣継麻呂と道鏡は、密かに亡き先帝の真意を探ることにー。聖武天皇の真実を探る物語。
太平洋戦争末期。敗色濃厚の気配の中、東京から東北の田舎へ集団疎開してきた小学生たち。青い目を持つ美しい少女、六年生の浜野清子もそのひとりだった。その目の色ゆえか、周りに溶け込めない孤独な彼女が出会ったのが、捨て子で疎開先の寺の養女、那須野リツ。野山を駆け巡る少年のような野性を持つリツも、その生い立ちと負けん気の強さから「山犬」と揶揄される孤独な少女だった。だが、それは「海」と「山」という絶対に相容れない宿命の出会い。理由もなくお互いを嫌悪するふたりだが、ひとりの青年をめぐり、次第に接近してゆく…。これは、戦争という巨大で悲劇的な対立世界を背景に、血の呪縛に抗い、自らの未来を変えようとした、ふたりの少女の切ない物語。
巧みに、軽妙に、時には、早すぎる死を予期したかのようにー翳りのなかにあって揺るぎなく美しい一九三〇年代の名品群。多彩な短篇小説とエッセイをセレクト。翻訳者・村上春樹の起点となった二篇も新しい訳で収録。
雨の翌日、消防司令の今垣は川べりを歩く女性と出会う(「石を拾う女」)。新米の土屋と大杉は“無敗コンビ”だった(「白雲の敗北」)。女性レスキュー隊員の志賀野が休暇中に火事を発見(「反省室」)。西部分署副署長の吉国は殉職した息子のお別れの会で思い出を語るが…(「逆縁の午後」)。ほか5篇。短篇の名手が紡ぐ9つの消防ミステリ。
白パンと黒パン、干し草のベッド、ヤギのミルク、チーズ料理、フランクフルトへの旅、クララの病ー子供の頃に夢中になったアルプスの物語には、意外な真実が隠されていた。原作に潜む19世紀ヨーロッパの光と影を読み解く。
これまで数々の冒険をともにしてきた夫ばかりか、友人のチャールズまでがアガサの元から去っていき、残されたのは二匹の猫だけ。その猫たちも、餌が欲しいときしか寄ってこない。孤独に打ちひしがれながらも、新たな人生を歩もうと決意したそのとき、奇妙な事件に出くわした。大雨で増水した川を、ウェディングドレス姿の遺体が流されていったのだ。どうやら独身最後の夜を同僚女性たちと祝ったあと、行方不明になっていたらしい。事件性があるとにらんだアガサはさっそく、手がかりを握る同僚女性たちへ聞きこみをすることに。ところが揃いも揃って、アガサが舌を巻くほど嫌な女ばかりで…!?成り行きで一緒に捜査をすることになった、アガサとイケメン小説家の新コンビにも要注目!
生まれてから一度も故郷のハンプシャーを離れたことがなく、結婚して家を出た兄や姉たちに代わって、高齢の両親の世話をひとりでしてきたアビーは、社交界デビューもせぬまま大人になった。両親がそろって他界してからも、きょうだいはなおも彼女に家事手伝いを求めてくることに愕然とした彼女は、自分の人生を送るために自立しようと決意する。隣家のロスウェル公爵の妹の家庭教師になるが、実は公爵とは、少女のころに結婚を誓いあった仲だった。しかし彼がロンドンに居を移してからは放蕩の噂ばかりが聞こえるようになり、ふたりは何年も顔をあわせることさえなくなっていて…初恋のゆくえは?“シンデレラの赤い靴”シリーズで人気をさらったオリヴィア・ドレイクの待望の新シリーズ“公爵の花嫁”第一弾!
住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす新婚の現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか噛み合わない“ご近所付き合い”、その行方はー。芥川賞作家の新たな代表作!
「動かしてみようよ、ゴールデンラッキービートル!」小学6年生のジュンペイとヨータは、とあることをきっかけに、クラスから浮いた存在の女子・ヒナと仲良くなった。3人は、学校帰りにいつも立ち寄る秘密基地に捨てられている廃車を動かそうとするが…。交錯する過去と未来。一度離れた友情が再び交わる瞬間を描いた傑作小説。第7回新潮エンターテインメント大賞受賞作を文庫化。
世界一位を目指すにあたり、武器や防具を強化する優秀な鍛冶師と“精霊召喚”スキルが必須になったセカンド。ひとまず、心を開かぬユカリを気にしつつも、再びダンジョン周回を始めることに。残る“精霊召喚”も、ゲーム知識をフル活用して楽々と経験値を稼ぎまくりスキルもゲット!さっそく召喚を始めるがー「我が名はアンゴルモア。四大元素を支配する全ての精霊の大王なり」ゲームの中でも、召喚確率が0.1%しかない超レアな精霊を喚び出してしまい!?
危険なはずのSSSランク装備達を手なずけ冒険旅行を楽しむノロアは、捜査機関に偽名で潜入し、不審な事件を引き起こすチート装備の情報を狙うことに!昼の捜査、そして仲間との憩いの時間ーお祭りデートや川遊びーと忙しい中でも、装備マニアとして夜な夜な呪いの装備(精々Aランク)狩りを続けるノロアだったが…知らぬ間に市民からヒーローに祭り上げられてしまう!?街の影の支配者は目障りなノロアを片付けようとするがー?
異世界の料理人として、迷宮都市のみならず各国に評判が広まりつつある栞。そんな彼女に、国賓をもてなす晩餐会で料理を数品供して欲しいという依頼が舞い込む。訪れた王宮で、毒殺されかけたトラウマからろくに食事ができない隣国の王太子と出会った栞は、彼のためにある提案をして…!?栞の弟子、リアが出かけた「大迷宮きのこ狩りツアー」の顛末や、思い出の味を巡るエピソードも収録の第2巻!!
聖女デリリラさんの招きに応じた帰路、ゴブリンに襲われる獣人の双子を助けたナギたちは、予定を変更して獣人の村を訪れる。同胞を助けられたことを喜ぶリタとナギは、村中から感謝の意を示されることに!だが、子どもたちがリタが奴隷だと知ると怖がってしまったため、二人の信愛の証しを示すことになり…?村での聞き取りを経てナギがつきとめた犯人はー温厚な亜人同士を争わせようとする、魔物のふりをした人間!?
一周目は脳筋な女子大生、二周目は生涯喪女の大預言者、三周目は公爵令嬢に転生したグラディス。今度は可愛い物を集めたり、恋愛だって自由に出来る!と喜んだのも束の間、前世の『大預言者』の力ー未来予知も持ったままで…。「この能力がある人は法律で恋愛禁止だったはず。えっ!?じゃあバレたらまたお一人様確定!?しかも周りは前世の知り合いばっかなんですけど!!」秘密を死守し、バラ色令嬢ライフを絶対楽しんでやる!!
庶民の父と末端貴族の母の間に生まれた私・フィアラ。幼い頃から家政婦扱いで、兄や妹より勉強しても進学させてもらえないー「ならこんな家、出ていってやる…!!」怒りで思い出したのは、自分が転生者だということ。王都を目指して旅する途中、ひとりの魔術師・ザクと出会う。彼によると、私はこの世界では超レアな“浄化の力”を持っているらしい。ならばその力、利用してやろうじゃない!ど庶民だったはずの私が巻き起こす、一発逆転ストーリー!