2019年8月発売
「ジークのばーか。信じらんない、あんな人だとは思わなかった…」ジークムントに愛想を尽かしたマリエラは、『木漏れ日』を飛び出した。「実家に帰らせていただきます」とばかりに師匠・フレイジージャを探し求め、サラマンダーと『黒鉄輸送隊』と共に一行は『魔の森』へと向かうが…。明かされる『黒鉄輸送隊』の過去。秘められし精霊たちの想い。そしてマリエラとジークムントの関係は…。これは、魔の森に棲む精霊と魔物、そして人間たちの物語。
親友の許嫁、彼女はいったい何を見たのか?鳥羽新吾の学友らが斬殺、自裁した事件から二年。「林の中で見つけた死体が消えた」と訴える隠居が水死する。直前、親友の弘太郎から紹介された許嫁の八千代は、何故か「鳥羽」の名前に慄き逃げ退っていった。二年前の記憶が過ぎる。鳥羽家の宿命、そして父・兵馬之介が抱える密事とは。驚天動地の真実に、全霊で立ち向かう若き士の運命!
魔王軍でありながら魔法が使えない暗黒兵士ダリエルは、 才覚と行動力を武器に四天王補佐に上り詰め、辣腕を振るっていた。 だが四天王が代替わりした途端、ダリエルは軍を解雇されてしまう。 失意に暮れるダリエルだが、人間の村に辿り着き、 魔族には使えないはずの冒険者のスキルを開花させる! 「俺は……、人間だった?」 第二の人生をこの村で送ると決めたダリエルのもとに、 続々舞い込む依頼!トラブル!いちゃもん!決闘!! 天性のスキルと古巣で鍛えた調整力で、元・暗黒兵士がすっきり解決! 書き下ろしエピソードを加えて待望の書籍化!!
モンスターを倒しながら、父パパスと世界中を旅するリュカ。だがある日、強敵モンスター・ゲマの襲撃にあって…!?幼馴染みのビアンカ、お嬢様のフローラ、そして、スライムのスラりんやキラーパンサーのゲレゲレたちとともに、大いなる冒険がはじまる!国民的ゲームが映画化!その魅力を余すところなくノベライズ!
うちはサスケが向かった先は、火の国から遠く離れた天文学研究所。六道仙人の痕跡を探るべく、サクラと合流し潜入捜査開始!そこでは生死を超えた計画が進行し…。夫婦で相棒、二人の戦いの行方は?
派遣社員、工場長、支社長、上司、部下、先輩、管理人…都市という森に取り囲まれ、いつのまにか脱出不可能になる日常の闇を彷徨う人たち。李箱文学賞受賞作「モンスーン」から最新作「少年易老」まで、都市生活者の抑圧された生の姿を韓国の異才が鋭く捉えた9篇。
おかげさまでシリーズ累計100万部突破! 最新巻では、あの2人に衝撃の展開が……? 笑えて泣ける時代小説、ここにあり! 江戸は本所にある貧乏長屋には、万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、 浪人の島田鉄斎ら個性豊かな面々が住んでいて……。 万造の喧嘩友達である栄太郎の“婚活”を描く「とりもち」や、江戸の“スキャンダル”を面白おかしく書き立てる読売をめぐる騒動「よみうり」、そして初めて明かされる松吉の過去に迫った「ゆうぐれ」など、笑いと感動の傑作四篇を収録。 文庫書き下ろし。
究極のノワール 復刊! 『このミステリーがすごい!2001年版』(宝島社) 海外編 第1位 『同 2019年版 キング・オブ・キングス』(過去30年のベスト10) 海外編 第5位 「安物雑貨店(ダイムストア)のドストエフスキー」 ーージェフリー・オブライエン(本書所収評論より) 「トンプスンの最高傑作は他とは別格で、 ハメットの『赤い収穫』と比較されるべき 犯罪文学の金字塔。この魂の荒涼が吐きつける 言葉に震撼させられずしてハードボイルドの なんたるかはとうてい語れまい」 ーー中条省平(フランス文学者) ポッツヴィル、人口1280。この田舎町の 保安官ニックには、心配事が多すぎる。考 えに考えた結果、自分にはどうすればいい か皆目見当がつかない、という結論を得た。 口うるさい妻、うすばかのその弟、秘密の 愛人、昔の婚約者、保安官選挙……だが、 目下の問題は、町の売春宿の悪党どもだ。 思いきった手を打って、今の地位を安泰な ものにしなければならないーー饒舌な語り と黒い哄笑、突如爆発する暴力! 人間の 底知れぬ闇をえぐり、読者を彼岸へとみち びく、究極のノワール。巻末にトンプスン 再評価のきっかけとなった歴史的評論を収 録のうえ、新装版で復刊!〈解説・吉野仁〉 Jim Thompson ジム・トンプスン 1906年生まれ。職業を転々としながら作家活動をつづけ、42年に初長編を出版。49年に犯罪小説に転じ、その後、ペイパーバック・オリジナルを書きとばす。50年代なかば、S・キューブリックの映画製作にかかわる。小説が斜陽となると、TV脚本にも従事。作品がすべて絶版の状態で、77年に死去。死後、ようやく作品の再評価がはじまった。 〈扶桑社ミステリーのジム・トンプスン作品〉 『グリフターズ』 『おれの中の殺し屋』 『ポップ1280』 『失われた男』 『荒涼の町』 『残酷な夜』 『この世界、そして花火』
批評家ウォルター・アレンが「英語で書かれた作品の中では、他を寄せつけないほど完全な散文物語であり、小さな奇蹟的作品である」と絶賛した『サイラス・マーナー』(1869年)。新しい家族のかたちをも示す心温まるこの物語と対照的に、「創世記」に想を得た長詩「ジューバルの伝説」(1870年)では、生における明と暗、不条理が祝祭的に謳いあげられる。
結婚しない/できない女性や、不幸な結婚生活に立ち向かう女性、阿部定を思わせる妖婦、そして代表作「夫婦善哉」にも描かれたような、ダメ男と共にある妻…オダサクが描いた様々な女性像から、作家が求めた「理想」の変遷を追う。
これは、魔王に脅かされる異世界に召喚された愛と正義の魔法少女が、持ち前の明るさと仲間を想う気持ちを武器に、命の尊さを知りながら世界を救う物語…などではない。これは破壊と暴力の権化、魔法少女カスミナールが敵も味方も蹂躙しつつ魔王討伐を目指す物語である。なぜなら彼女は、高校二年生の魔法少女で、世界を滅ぼす“邪神”なのだから!今、ポップでキュートで血なまぐさい冒険が幕を開ける。
イギリスの文豪ロバート・ルイス・スティーヴンソンが遺した珠玉の短編を日本独自編纂で一冊にまとめた作品集。幻想小説集の傑作『新アラビアンナイト』の第2巻を全作品初の完訳で収め、短編1作と掌編2作を併録する。 眺海の館 一夜の宿り マレトロワ邸の扉 神慮はギターとともに 寓話 宿なし女 慈善市 編者あとがき
王妃様に気に入られ、隣国への特使を頼まれたネロ。 やる気満々のミーちゃんに腹ペコ猫妖精ペロ、お姉さん馬スミレの神猫一行が目指すは南国! 海にお魚、騎士団に飛竜! 皆でバカンスを楽しもう…と思ったら、道中で助けた魔物に慕われ、更にモフモフが増えていく!? 他にも魔王の調査に乗り出したり、野良猫や少年を助けたり、ネロ&ミーちゃんは今日も大活躍! 一人と一匹の異世界のんびり生活。 待望の第二巻はモフモフ大増量でお届け!
“力”を覚醒させ巨人スヴャトゴールから魔導都市を守ったロージャ。功労が認められた彼は、第五等に昇級し、シエスもまた魔導学校に合格。ようやくふたりに束の間の平穏が訪れる。しかしそんな矢先“力”に興味を示す聖教会からロージャは召喚されてしまう。聖都に赴いた彼を待っていたのは、己の信仰に揺らぐ聖女ルシャとの再会だったー。
素材から武器まで全部一から作ります! 産業都市で過ごすものづくり系スローライフ、第二弾! 生産職が大好きな転生者ジンは、今日も異世界での日常を満喫中。 鍛冶の次は、様々な素材を抽出する錬成に挑戦。兄弟子カズチと一緒に鉱石&宝石作り! できた素材で包丁を作って料理をおいしくしたり、刀を鍛えたり、魔法も覚えて生産技術は益々成長ーーなのだけど、王都の暗躍で再び事件発生! 友達と日常を守るため、ジンは最強チート"英雄の器"で悪魔討伐に挑む!
勇者とは、この月よりも美しいのだろうか。骸骨は“月の女神”を胸に、ひとり旅を続ける。最弱モンスターの“スケルトン”は、洞窟の中から毎夜青い月を見上げるうちに、いつしか意志を手にした。あてなき旅に出た孤高のモンスターは、たどり着いた先々で、人の優しさを知り、喜び、怒り、絶望し、そして戦うー。人間に憧れる不器用な骸骨が、旅の出会いの中で、次第に「強さ」と「心」を獲得していく姿を追う、いまだかつてない美しい世界を巡る旅の物語。ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト特別賞受賞作。
七王国が覇を競うローレンシア。その片隅で、奴隷の少年アルは最愛の姉を奪われた。戦争では、弱者はただ奪われる。なら、俺が世界を変えてやるー!他者を喰らい身分を偽り、利用できるもの全て使い、彼は英傑集う戦場を駆け上がる。いつしか彼の周囲には星が集い、世界を、歴史を変える巨大な流れとなっていくー。一人の奴隷が王になる物語。
シーラのもとで薬草の知識や魔法の習得と、強くなるために己を磨くレカン。“黒衣の魔王”と周りに呼ばれ冒険者としての日々を過ごすなか“回復”の力を取り巻く人の欲望に巻き込まれる。様々な人々の想いが渦巻くなかで、己の剣を信じ大切なものを守るため、レカンは戦うー。
親父が死んでくれるまであと一時間半ーー。 もう少しで巨額の遺産が手に入る。大崎正好はその瞬間を待ち望んでいた。 突如、本人名義のブログが更新されるまでは……。 『私はまだ生きている』 父しか知り得ない事実、悔恨、罪などが次々と明かされていく。 その声が導くのは、真実か、破滅か。 驚愕のラスト&圧倒的リーダビリティの極上ミステリー! 【著者略歴】 下村敦史(しもむら・あつし) 一九八一年京都府生まれ。二〇一四年『闇に香る噓』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。数々のミステリランキングで高評価を受ける。一五年「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)の、一六年『生還者』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補になる。著書に『真実の檻』『サハラの薔薇』『黙過』『悲願花』『刑事の慟哭』などがある。