2019年8月6日発売
神様の留守中、“神様の子”が天上界から地上を覗き込み、人間たちにこっそり手を下す。反省しない殺人者には、死ぬよりつらい苦痛を。虐待を受けた者には、復讐のチャンスを。愛する者を失った人のもとには、幸せな奇跡をー。1話3分で読める物語が42篇。時代に求められる才能がたどりついた、戦慄あり感動あり涙ありの究極のショートショート!
山が好きで、会社勤めをしながら国内の様々な山に登っていた淳子。「エベレスト?女なんかに登れるもんか」その言葉に奮起し、彼女は女性だけの隊で世界最高峰を目指す。苦しい資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、隊員同士の軋轢を乗り越え、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは…。登山家・田部井淳子さんの挑戦を完全小説化。
久留米藩主でありながら極道“水天宮の虎”でもある有馬虎之助。敵対する将軍吉宗が差し向けてきた熊野忍軍の頭領を捕らえ、この駒をどう使おうかと悪だくみに余念がない。一方、吉宗は巻き返しを図るべく忍びの精鋭を放つが、胸の内ではもう久留米藩を潰すしかないと心を決めて…。大人気シリーズついに完結、虎之助と吉宗、最後の騙し合い!書き下ろし。
口は悪いが、情には厚い金貸しのおたつ婆。おせっかいが高じて、人助けばかりしている。今日も、文無しの浪人を介抱し、挙句「生き別れた娘に一目会いたい」という彼の最期の願いを聞くことに。僅かな手掛りを頼りに、おたつは長屋の仲間達と奔走するが…。おたつ自身もまた、己の過去を清算すべく、ある人物を捜していた。人気シリーズ第二弾。書き下ろし。
“紫城麗美”の筆名で官能小説を書いているテンコ。内向的な性格で男性経験はほとんどない。あるときAV撮影現場で出会った助監督の楠田と関係を持つ。テンコは性に奔放な麗美を装うことで自らを解放し、過激なセックスの快楽に酔い痴れていく。「あぁ、もっと欲しいの…」。すれ違いながらも、心と体の奥底から性愛を求め合う男女の官能小説。
〈マル暴〉シリーズ最新刊! 弱腰刑事の相棒は、まさかの警察トップ!? 「俺のこと、なめないでよね」が口ぐせの、史上“最弱”の刑事・甘糟が大ピンチ!? 北綾瀬署管内で起きた半グレ殺人事件の捜査線上に浮かんだ意外な人物。 捜査本部でただひとりその正体を知る甘糟は、現場にふらりと現れる男に翻弄されることにーー。 笑って泣ける痛快〈マル暴〉シリーズ待望の第2弾。 映画化『任侠学園』の阿岐本組の面々も登場! 解説/関口苑生
株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】の第二弾にして、早くも書き下ろし小説登場!! 実業家でありながらタレント、著作家とさまざまな活躍を見せる堀江貴文氏が、近年流行の「異世界ファンタジー小説」に着目し、ホリエモン流異世界小説を上梓!! もちろん「転生したらすべてがリセット、努力する必要もなくチートを与えられ、世界を救って一躍英雄に!」なんて甘い考えは通用しない! 転生した先も現実社会と同様の社会構造が待っていたら、あなたはどうする!? そんな辛口異世界ファンタジーに、堀江氏が用意した答えこそ「多動力」! 異世界に行っても「タテの壁」がはびこるなら、自力でブレイクスルーする知恵と越えていく軽やかさこそが大切ーー そんな堀江氏のメッセージが籠められたエンタテインメント作品に仕上がっています! ロケット開発、AI、IoT、FAANGなど、いま堀江氏が興味を持つあらゆる要素を詰め込んだ、ホリエモン流の異世界をお楽しみください!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー かつてロケットに乗って宇宙へ飛び出す夢を持った主人公・鈴木は、いまやブラック気味のIT企業でSEとして働く社畜となっていた。 ある日の帰り道、趣味の「異世界ファンタジー小説」を購入しようと立ち寄った書店で突然めまいに襲われた鈴木。そのまま意識が遠のき、次に気づいたときは石造りの建物が立ち並ぶ見慣れぬ景色の中だった。 「やった! これはもしや異世界転生!?」と喜んだのもつかの間、チートはおろか満足な装備もなく、一介の冒険者として放り出されたこの世界でも、どうやら就職して、出世しなければ生き抜けないようなのだ。 途方に暮れる鈴木に歩み寄る人影。お約束の猫耳美少女の登場に救われた気分の鈴木だったが、どうも様子がおかしい。その猫耳美少女は、いきなり鈴木の胸ぐらをつかんでこう言い放ったのだ。 「アンタはこれから多動力を身につけなければならない」--!!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ■目次 プロローグ 第一話 変化する世界を、多動力で生きていく。 第二話 やりたくないコトはやらない、やりたいコトをどんどんやる。 第三話 寿司職人が何年も修業するのはバカ。 第四話 「原液」を作れば、仕事の分散は可能になる。 第五話 今がすべて。 エピローグ あとがき ********************************************************** プロローグ 第一話 変化する世界を、多動力で生きていく。 第二話 やりたくないコトはやらない、やりたいコトをどんどんやる。 第三話 寿司職人が何年も修業するのはバカ。 第四話 「原液」を作れば、仕事の分散は可能になる。 第五話 今がすべて。 エピローグ あとがき
株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】の第二弾!! 『ブラック・ジャック』『恐怖新聞』に続き、本年7月に創刊50周年を迎える大人気コミック誌『週刊少年チャンピオン』の、輝かしい歴史を彩った名作コミック『エコエコアザラク』のノベライズです!! 「エコエコアザラク、エコエコザメラク……」どこからともなく聞こえてくる妖しい呪文と共に黒井ミサが帰って来た!! 70年代のオカルトブームの中でも、「黒魔術」を操る美少女主人公が異彩を放ったホラーコミック『エコエコアザラク』が、自身も作品の大ファンだったと語る岩井志麻子氏により小説として現代に蘇ります!! あるときは災いの象徴として、またあるときは自分に害を為した者への復讐劇として描かれることの多かった黒井ミサとその物語。 悪霊の力を借りて執行される呪術という神秘的なイメージと相まって、昏い魅力に溢れた『エコエコアザラク』のイメージはそのままに、情念を描いた作品で人気を集める岩井氏の筆によって、人々を惑わせる「運命の女」黒井ミサへと昇華され、あたかも幻想文学をも想起させる作品となっています。 黒井ミサの存在に翻弄され、愚かな者たちがさまよい続ける出口のない迷宮へ、あなたも足を踏み入れて見ませんか……? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●第一話 逃げる女 「私はいつでも逃げている女なの」--平凡な街の平凡な家庭に生まれ、なんの才覚にも恵まれず、唯一の取り柄である容姿も十人並みをちょっと上回る程度。高校受験の失敗からお決まりの転落を辿った女・有里が目を背け続けてきた真実とは……。 ●第二話 さまよう夫婦 有名画家の息子と美人女優の娘。親からの才能を受け継げなかった残念な二人が運命のような出会いを果たす。二人の子供時代に共通する謎の女性「黒井さん」「ミサちゃん」の記憶が、互いの結びつきをより強固なものにしていく。そして…。 ●第三話 居すわる母 留利子の高校時代からの恋人・俊博には、二人の母がいる。一人は生みの母、そしてもう一人は、俊博の家庭を壊した「父親の愛人」。父が亡くなったいまでもその女を「義母」と呼び続ける俊博の気持ちがわからず、今日も留利子は行きつけの喫茶店で、ウェイトレスの少女に愚痴をこぼす。 ●第四話 追いかけてくる愛人 裕福な家に生まれ容姿にも恵まれ、周囲にはちやほやされて育った須美香だったが、その過去にはひとつの暗い影があった。失踪とも誘拐ともつかぬままいなくなった母。最後の電話で母の口から語られた「黒井ミサ」の名前が、それからずっと須美香の心を縛りつけている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ■目次 プロローグ 逃げる女 さまよう夫婦 居すわる母 追いかけてくる愛人 エピローグ ********************************
NYでは誰もかれもがお手軽に白馬の王子さまを見つけようと、マッチングアプリが大流行に。ところがアプリで知り合った男性に復讐を考えた女性が、よりによってクレアのコーヒーハウスで発砲事件を起こしたから、さあ大変! クレアの機転で被害者こそ出なかったものの、現場の動画がまたたく間に拡散されてしまったせいで、店は閉店の危機に!
伯爵令嬢アメリアは愛し合う両親のような結婚がしたいと夢みていた。しかし、社交界で会うのは女性を大切にしない男性ばかり。縁談のまとまらないアメリアに手を焼いて、兄は自分の親友スカーズデイル公爵に協力を求めた。男性に心を開くよう説得する公爵に、アメリアは結婚前にかなえたい望みを書いたリストを渡す。その三つの条件が実現できたら兄の言うことを聞いて結婚するというのだが……。
南町奉行矢部駿河守が罷免となり、配下の大川忠介は一切の行きがかりを捨てて自ら浪人となった。ふらりと町に出た忠介は、やくざ者に追われるお美也を助けるが、寝床のあてがなく、うどん屋で出会った善助の家に招かれる。しかしそこは、悪党浪人たちの巣窟「はだか長屋」の一軒だった。新参者の忠介たちから金を騙しとろうとする住人たち。欲にまみれた長屋ではあったが、彼らに人間としての生きる術を教え、仕事や役目を与えていくうちに、ごろつきたちは心を入れ替え、忠介とともに命がけで面倒ごとを解決していく。
南町奉行矢部駿河守が罷免となり、自ら浪人となった大川忠介。悪党浪人たちの巣窟「はだか長屋」に世話になることになったのだが、彼らに人間としての生きる術を教え、仕事や役目を与えていくうちに、浪人たちは忠介のために命がけで働くようになっていった。ところが、ある事件をきっかけに、新奉行の鳥居甲斐守一味から追われる立場になった忠介は、長屋仲間たちの前からも姿を消してしまう。しかし、いっこうに治まらない卑劣な魔の手。忠介は鬼となることを決め、権力を握る者どもに立ち向かうのだが…。
ポルトガルの詩人、ペソア最大の傑作『不安の書』の完訳。 装いも新たに、待望の復刊! 旧版の新思索社版(初版2007年、第3刷2012年)より断章6篇、 巻末に「断章集」を増補。 生前は文壇の一部を除いて、 無名の存在であったフェルナンド・ペソア(1888–1935)。 没後、大型の収納箱に残された膨大なテクストにより、 20世紀前半のヨーロッパを代表する詩人・作家となる。 本書『不安の書』は、ペソアが長年にわたり構想を練り、 書きためた多くの断章的なテクストからなる 虚構上の著者、帳簿係補佐ベルナルド・ソアレスの魂の書である。 紹介者フェルナンド・ペソアの序 第1部 ベルナルド・ソアレスの序論(断章) 第2部 告白 1 生前ペソアにより刊行されたか、あるいは そのために準備されたテクスト 2 予め準備されたのではないが 年代順に配置されたテクスト 3 日付のないテクスト 第3部 題名のある文学的なテクスト 1 生前に詩人の発表したもの 2 年代順のもの 3 日付のないもの 【増補】 結婚に失敗した女性への助言(1) 結婚に失敗した女性への助言(2) 結婚に失敗した女性たちへの助言(3) 効果的に夢見る方法(1) 効果的に夢見る方法(3) 形而上学に従って効果的に夢見る方法 フェルナンド・ペソアと『不安の書』(高橋都彦) 訳者あとがき 断章集
東京五輪代表を目指す馬術ライダー・立花詩野と元競走馬のローレンス号。立花の特集を組んだ競馬誌の編集部にある日、ローレンス宛ての不審なメールが届く。そこには13年前に起きたローレンス誘拐事件の顛末が綴られており、立花が事件に重要な役割を果たしていた。それは事実なのか?そして誘拐にまつわる殺人事件の真相とは?二転三転の物語で馬術界の深淵に迫る、著者渾身作。