2019年9月24日発売
奇想とリアル、笑いとシュールが紙一重のケレットワールド。ウサギになったパパ、サーカスの人間大砲、戦場に現れるピトモンGOキャラ、脱出ゲーム「銀河の果ての落とし穴」…語りの名手の最新短篇集。
一八六七年、台湾南端の沖合でアメリカ船ローバー号が座礁し、上陸した船長以下十三名が原住民族によって殺害された。本書はこの「ローバー号事件」の顛末を、台湾原住民族「生番」、アメリカ人やイギリス人などの「異人」、清朝の役人、中国からの移民である「福〓人(ふくろうじん)」「客家(はっか)」、福〓人と原住民族の混血「土生仔(トゥサンア)」など、さまざまな視点から、また、移民の歴史、台湾の風土なども盛り込みつつ描いたものである。台湾文学奨長篇小説金典奨受賞、連続ドラマ化決定(公共電視、曹瑞原監督)!19世紀、欧米列強と清朝の圧力に抗し気高く生きた台湾の人々を描く圧巻の大河歴史小説!
天保十四年十一月。七代目市川團十郎は南町奉行・鳥居耀蔵を討つべく、息を潜めてその時を待っていた。絶好の機会が訪れ、短刀を抜いたその瞬間、何者かの拳をくらい気絶してしまう…。それが、父・矢部定謙を無実の罪で陥れられ、同じく鳥居への復讐に燃える鶴松との出会いだった。聞けば、鶴松は別の方法で鳥居に復讐しようとしていた。
マフィアのドンの息子で、無情なフィクサーとして知られるトロイ。そんな彼は、亡き父との約束に従って、地味で平凡で10歳も年下の娘スパロウを妻に選ぶ。スパロウにとっては、裏社会にさえ顔がきくと言われる男との結婚など晴天の霹靂だったが、父の恩人であるトロイの申し出を断ることはできなかった。夫とは口もきかない冷え切った新婚生活。だが、徐々にトロイの温かい面を知り、わだかまりも解けていく。いつか愛し合うようになり、スパロウは幸せを噛み締めるが、この結婚には裏があった…2016年Amazonインターナショナルベストセラー!究極の愛の物語!