2019年9月発売
隅田川で発生した元警察官殺し。 その息子たちが突き止める、父親たちの秘密ーー 著者2年ぶりの最新長編! 「令和元年」必読の衝撃作!! 元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。 当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕がみつかった。 真面目で正義感溢れる辰司が、なぜ殺されたのか<? br> 息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、死の謎を追い、 賢剛の父・智士の自殺とのつながりを疑うが……。 隅田川で死んだふたり。 そして、時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは<? br> 辰司と智士、亮輔と賢剛、ふたりの男たちの「絆」と「葛藤」を描く、儚くも哀しい、 衝撃の長編ミステリー。 貫井徳郎、新境地! 貫井徳郎、ミステリ作家生活の集大成とも言える大傑作! 今までの数々の作品群すべてが、本書を書くためのステップに 過ぎなかったのではないか、とすら思う。 三島政幸啓文社ゆめタウン呉店店長 第一部 亮輔と賢剛 第二部 辰司と智士 第三部 亮輔と賢剛 第四部 辰司と智士 第五部 亮輔と賢剛 第六部 辰司と智士 第七部 亮輔と賢剛
ヘルペスウイルスの研究者が首なし死体となって発見された。現場には引きずり出された内臓のほか、寒天状の謎の物質と、バイオテロを予告する犯行声明が残されていた。猟奇殺人にいきり立つ捜査陣であったが、彼らを嘲笑うように犯人からの声明文はテレビ局にも届けられる。首都圏全域が生物兵器の脅威に晒されるなか、捜査一課のキレ者変人刑事・鎌木らは犯人の手がかりを追いかけるが…。
黒い噂のつきまとう組織犯罪対策部の秋山は、指定暴力団・舎人組の内通者を疑われ、怒りのあまり上司を殴り飛ばしてしまう。部署内で孤立するなか、出会い系サイトの詐欺について、二課の郷間彩香から相談を持ちかけられてー(「警部補・秋山の場合」)。四人のはぐれ者が捜査の過程で女性刑事と関わり、警察官としての矜持を見つめ直していく。「警視庁捜査二課・郷間彩香」シリーズ短編集!
元科捜研の職員が相次いで死体で発見された。現場の一つから検出されたDNA型は、強制わいせつ事件の元被告人・北村のもの。しかし、捕捉された北村は殺人を認めず「過去のわいせつ事件もDNA鑑定を偽造された冤罪だ」と主張する。彼が提示した証拠は驚くべき事実を示しており、事件は予想外の方向へ向かう。全てを操っていたのは誰なのか。「筋読み」に長けた刑事・飯綱が科学捜査の闇に挑む!
黒社会とつながり、警察内部に“黒色分子”として潜む沢渡。義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンを巻き込み、中国スパイ網の摘発に協力する。やがて3人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるのだが…。
口絵2ページ付!! 恋愛は戦ーー。「告白した方が負け」なのである!! 将来を期待されたエリートが集う秀知院学園。 生徒会会長・白銀御行と生徒会副会長・四宮かぐやは互いに惹かれ合う仲だった。 しかしーープライドが高い2人にとって告白することは「負け」! 2人はいつしか《いかに相手に告白させるか》だけを考えるようになってしまった!! 天才たちの恋愛頭脳戦ここに開幕!! ヤングジャンプ連載中の大人気ラブコメコミックを原作とする、 【白銀御行役:平野紫耀(King & Prince)、四宮かぐや役:橋本環奈、監督:河合勇人】をノベライズ!
御台所様の御為とあらば命惜しむに足らず! 十一代将軍家斉の正室・寔子には、密かに想いを寄せ合う初老の武士があった。その名を白野弁蔵という。表向きは提灯奉行という軽輩者だが、その実、御目付神保中務から陰扶持を頂戴する直心影流の達人だ。寔子の命を狙う織田信長の残党・影母衣衆を見事撃退したのが縁だった。寔子の父は薩摩国鹿児島藩の前藩主・島津重豪。下屋敷で悠悠自適の隠居暮らしをするかたわら、江戸有数の遊楽地・南品川宿に繁々と出入りする通人だ。齢七十と見えるが、人品卑しからぬ風貌と、たとえ飯盛女であれ、頼まれれば親身になって相談に乗る人柄から「殿様」と慕われる、宿場でも評判の大人だった。その殿様に大事が出来したのは九月初旬のこと。神保に呼び出された弁蔵が絶句する。こともあろうに、重豪が、南品川の権助長屋で破落戸三人を殺害した廉で捕縛されたというのだ。早速品川に出向いた弁蔵が宿役人から話を聞くと、どうやら、重豪が旧知の旅籠利久屋の女中母娘を助けようとした挙句の事件らしい。だが、裏に影母衣衆の濃厚な気配があった。一途に慕い続けた御台様の命と引き換えに、純情侍・白野弁蔵ついに散華す!著者が全力を傾注して書き下ろすシリーズ第3弾完結篇。 【編集担当からのおすすめ情報】 将軍正室と初老純情御家人の秘めたる慕情。 「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」の 名脚本家が贈る、 豪剣時代小説!
新米陰陽師と美形あやかしの迷コンビ誕生! 「来たれ。そして、我に仕えよ!」 ときは平安、華やかなりし京の都のそこかしこーー夜の闇やよどみには、目に見えない物の怪たちが跋扈していた。さて、まだ幼い顔をした陰陽寮の新米役人・大江春実の夢は、いつか一人前の陰陽師になることだ。しかしまだまだ未熟ゆえ、うかつに召喚したあやかしに、圧倒的な能力差で敗北し、食事がわりに自らの寿命を提供することになってしまった。 「式神がほしかっただけで、自分が物の怪の保存食になりたかったわけじゃない……」 嘆く春実に、美形のあやかし・雪羽はせせら笑う。 「悔しかったらあたしに勝てばいい。寿命が残っているうちにな」 かくしてここに新米陰陽師と、飄々とした式神もどきという世にも奇妙な凸凹コンビが誕生した。 春実は同僚の頼尚とともに、左大臣の邸・万華院へと向かう。そこでは夜な夜な青白い謎の人影が徘徊し、ついには使用人の男が頓死したのだという。春実らはこの問題を解消するため、陰陽寮から派遣されたのだった。 果たして春実は、豪邸で起きる怪事件を解けるのか?
日本一の盗賊霞の丑松か否かを見極めてほしいと、越後出雲崎の代官に頼まれた伊坂八郎兵衛。拷問蔵へと渋々向かったが、縄で繋がれた男を目にした途端、勘が働いた。素知らぬ顔で数日ー。出雲崎から離れ、小千谷で宿を取った八郎兵衛に、泣きぼくろのある女が近づいてきた。嘘か真か、女は丑松の情婦おきくと名乗り、丑松殺しを引き受けてくれとまで言う…。賞金首となりながらも、次々に襲いかかる刺客たちを返り討ちにする八郎兵衛。しかし、中山道板橋宿で思いも寄らぬ“七曲がりの罠”が仕掛けられていた!?悪党を薙ぎ倒す、大反響の剣豪放浪記第三弾!
第19回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化 全島蜂起! 幕末の隠岐「島後」に吹き荒れた叛乱の嵐ーー本物の歴史小説の凄みと醍醐味を、ぜひとも味わっていただきたい。 第19回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化! 弘化三年(一八四六)日本海に浮かぶ隠岐「島後」に、はるばる大坂から流された一人の少年がいた。 西村常太郎、十五歳。大塩平八郎の挙兵に連座した父・履三郎の罪により、数え六つの年から九年に及ぶ親類預けの果ての「処罰」だった。 ところが案に相違して、大塩の乱に連座した父の名を、島の人々が敬意を込めて呼ぶのを常太郎は聞いた。 翌年、十六歳になった常太郎は、狗賓が宿るという「御山」の千年杉へ初穂を捧げる役を、島の人々から命じられる。下界から見える大満寺山の先に「御山」はあったが、そこは狗賓に許された者しか踏み入ることができない聖域だった。 やがて常太郎は医術を学び、島に医師として深く根を下ろすが、災禍に痛めつけられ、怒りに染まっていく島民らの姿を目の当たりにする。
視力を失った、そして事件を”目撃”した。 警察学校の卒業式の夜、自らの過失で交通事故を起こしてしまった浜中なつめ。視力を失うとともに、同乗していた最愛の弟を亡くし、警察官の夢も絶たれて絶望的な日々を過ごしていた。 そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇するが、その後部座席からは助けを求める女性の叫び声が聞こえてきた。なつめが名前を尋ねると女性は「レイサ」と答え、車は走り去る。 誘拐事件であることを直感したなつめは警察へ赴き、自分の”目撃”した情報を提示して訴える。しかし、目の見えない人間の証言として重要視されず、捜査は打ち切られてしまう。 女性を助けようと必死に奔走するなつめは、車に接触したスケートボードに乗っていた少年、春馬を探し出す。”レイサ”の居場所を探すうちに、二人は家出少女の神様である”救様”の存在を知る。そして、四体の惨殺死体が発見されたことから、少女連続殺人事件が浮上。猟奇殺人犯は、真相に近づこうとするなつめにも迫っていく。 韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆主演でリメイクした究極のサスペンススリラーをノベライズ。 【編集担当からのおすすめ情報】 韓国映画『ブラインド』とは違う設定、ストーリーラインで、よりスリリングなサスペンスに仕上がっています。
十代半ばで両親を失い、姉妹二人で生きてきた陽菜と元菜。陽菜は女優として活躍し、元菜は付き人をつとめている。ある日、元菜はロケ現場でカメラマンの生駒と出会い、彼に惹かれていく。そんな折、役を降ろされて窮地に陥った陽菜は、生放送の番組で写真家と交際していると宣言してしまう。「元菜を愛しているなら、私と交際宣言をして」-二人の関係に気づいていた陽菜は、話題作りのために、生駒に無理難題を持ちかける。深い絆で結ばれた姉妹の関係と、元菜の恋の行方は!?究極の三角関係を通して一人の女性の自立を描く新しい恋愛小説。
イマドキ女子と幽霊少女の感動吹奏楽小説! 女子高生の美香が帰宅途中のゴミ捨て場で見つけたのは、トランペットより一回り小さい金管楽器、コルネット。なんの気なしに美香がその楽器を掴むと、なぜか近くから女の子の声がした。 「あ、そこ触らないでほしい」 なんとそのコルネットには、かつての所有者で、天才演奏家だった少女・紫乃の幽霊が憑いていたのだ! 小さい頃から練習漬けで十七歳で病死したという幽霊の紫乃。普通の高校生活を送って青春してみたかった、という紫乃の願いを叶えようと、美香は吹奏楽部に入ることを決意する。 紫乃に体を預けることでコルネットが吹けるようになった美香は、学校にコルネットを持ち込み、突然天才的な演奏を披露して周囲を驚かせる。吹奏楽部からの誘いも受けて意気揚々と入部した美香だが、意外とキツい練習が続き、気持ちはだんだんと引き気味に。音楽の知識もないうえ、もともと努力なんて無縁の性格、何事にも真剣味が足りない美香の態度は、紫乃に怒らせるばかりか、クラスメイトの吹奏楽男子・川崎も苛立たせてしまって……。 天才幽霊少女とともに生み出す音色が、イマドキ女子高生を変えていく。感動の青春×吹奏楽小説!
今年に入って江戸の町は続けて火災に見舞われていた。相次ぐ災厄に江戸の町人の不安が高まっていたところ新たな火の手が上がる。後に振り袖火事と呼ばれるこの大火災で、町は灰燼に帰し、江戸城は天守閣まで焼け落ちる。火炎地獄を彷徨う水戸光圀一行は、火元がさる幕閣の屋敷であることを突き止める。そして怪しげな騎乗の侍たちによる付け火の疑惑が…。黒い陰謀に若き黄門様が迫る!
「夫は泥棒、妻は刑事」の大人気シリーズ 第20弾が登場! アイドルに憧れて上京したものの、 なかなかチャンスに恵まれないルミ。 平凡な高校生だったはずなのに、 修学旅行でスカウトされて アイドルの階段をのぼる寿子。 二人の運命が交錯するとき、 強盗殺人犯が現れて事態は思わぬ方向へ……。 盗むことにかけては右に出る者のいない淳一と 美人刑事真弓の夫婦が今回直面したのは、 卑しい大人たちの事情による、とある策略だった。 大好評「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ 堂々の第20巻! <目次> プロローグ 1視線 2自由行動 3古典的 4転換 5夢と悪夢と 6死者の恨み 7入り組んだ一夜 8目指す道 9情事の事情 10ガードマン 11不都合な事情 12記憶 13殺人稼業 14チャンス 15命がけ 16オーディション 17ラファエロ 18式次第 19プレゼント 20レッドカーペット 解説 山前譲