2019年9月発売
1987年、俺は福岡を出て東京へ。やがて大規模なグラフィック展に20代で抜擢されパルコ系クリエイターの仲間入りをし、汐留の大型ライブハウスの内外装も手がける。バブルのまっただ中、数々の変人と出会い、モデルと結婚して絶頂の日々も確実に時代の変化がー。仕事と恋愛、青春の日々が甦る実話ノベル。
日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。 アン16歳、美しいプリンス・エドワード島で教師になる。 ギルバートとアヴォンリー村の改善協会を作り、マリラが引きとった双子をグリーン・ゲイブルズで育て、夢にむかって誠実に生きる。 新しい友ミス・ラヴェンダーの恋と結婚、「腹心の友」ダイアナの婚約、アンの新たな旅立ち……。 幸せな生き方をさわやかに描く、青春と希望の第2巻! アンが語る幸せな生き方 「一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで小さな真珠が、一つ、また一つと、糸からすべり出て行くように」 本書第19章より。 特徴1日本初の全文訳 米国詩人ホィティアーの詩「丘のふところにて」に始まり、米国詩人ロングフェローが過ぎ去りし青春を追想する一節「遠い遠い想い」をアンが語る章に終わる、日本初の全文訳。 大人の心豊かな読書にいざなう文学の全容。 特徴2巻末訳註付 作中に引用されるシェイクスピア劇と英米詩の古典、聖書の名句、主にスコットランド系カナダ人からなる登場人物の民族、19世紀カナダの料理・菓子・手芸、暮らし、草花、プリンス・エドワード島の歴史、地理、社会、キリスト教、ケルトとアーサー王伝説など、全30章から257項目について、61頁にわたる巻末訳註でくわしく解説。 特徴3口絵写真と地図 プリンス・エドワード島で撮影した本作ゆかりの写真9点。カナダ東海岸と島の地図。 特徴4あとがき 本作『アンの青春』を執筆中のモンゴメリ33歳の日記、作品の鑑賞、原題の意味などを紹介する訳者あとがき28頁。 松本訳の旧訳の訳文と訳註を改訂した新訳! すがすがしい青春、2年間の物語。
シリーズ累計120万部突破! 『その女アレックス』のカミーユ警部、ただ一度だけの復活。 連続爆破犯の真の目的が明かされたとき、残酷で美しい閉幕が訪れる。 パリで爆破事件が発生した。 直後、爆破犯は自分であると警察に出頭した青年ジャンは、爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金と無罪放免を要求する。 右腕のルイとともに事件を担当することになったカミーユ・ヴェルーヴェン警部は、青年の真の狙いは他にあるとにらむが……。 『その女アレックス』のカミーユ警部が、ファンの熱い声に応えて、富豪刑事ルイ、巨漢の上司ル・グエン、猫のドゥドゥーシュらとともに一度だけの帰還を果たす。『その女アレックス』と『傷だらけのカミーユ』のあいだに挟まる「カミーユ警部シリーズ」第2.5作。 残酷にして意外、壮絶にして美しき終幕まで一気読み必至。
アイダホで隠棲中のボブ・リー・スワガーを、ひとりの女性が訪ねてくる。彼女の名はジャネット・マクダウェル。2013年にイラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパーをずっと追い続けているという。その男こそは「ジューバ・ザ・スナイパー」の異名で恐れられてきた、凄腕のシリア人テロリストだった。アラブ諸国でジャネットが歩んできた壮絶な体験談を聞いて胸を打たれたボブは、あくまで調査への協力としながらも、情報収集のためテルアヴィヴに飛び、モサドの高官と面会することにー。
ボブの分析をもとに割り出されたジューバの拠点にイスラエル軍が急襲をかけるも、軍はすんでのところで彼を取り逃がしてしまう。その後、消息を断ったジューバが向かったのはまさかのアメリカだとの情報が。イスラム最強の天才シューターが狙う標的とはいったい誰なのか。射撃決行の場所と時間は?マンハントの最前線に復帰したボブが体験する壮絶な追跡劇。そして、やがて訪れる「狩りのとき」、二人の放つ必殺の銃弾がうなりを上げる!巨匠の新たなる代表作ここに誕生!
市場での事件から数日、ベッドで療養するアリスは五歳の誕生日を迎えていた。あの日、メイドのベルに語った決意を胸に、“しあわせ”を目指す彼女の下に集う新たな縁たち。明らかになる自らの“魔法”。広がっていく世界。相変わらず「勘違い」を繰り広げながらも一歩ずつ、アリスは前に進んでいく。自室だけで完結していた小さな世界、飛び出した“扉”の向こうで目にしたモノはー自覚と転機の第二章、ここに開幕!!
「春高バレー」も、ついに準々決勝が開戦! 県予選でも本大会でも、出場するすべての高校の3年生たちは“負ければ引退"が当たり前。 そんな「卒業」を控えた彼らが、大会前後に抱いていたそれぞれの想いとは…!? 恒例のリバーシブルカバーは、梟谷高校のエース「木兎」Ver.でお届けだ!!
大ヒット忍法浪漫活劇コミック『地獄楽』が待望の初ノベライズ!! 賀来ゆうじ先生描き下ろしのカラーピンナップ&挿絵収録! 画眉丸と佐切が神仙郷上陸前に遭遇した敵とは!? 弔兵衛&桐馬兄弟はいかにして盗賊の首領となったのか!? 神仙郷上陸直後、杠はいかにして牧耶を殺害したのか!? 道場時代、典坐が士遠を師と仰ぐようになった理由とは!? 人気キャラクターの過去や、知られざる物語を満載の一冊!
H製糖株式会社取締役・川手庄太郎は差し出し人不明の脅迫状に悩まされていた。 川手氏とその娘たちの命をねらう不敵な復讐者、その正体とは? 川手氏の依頼を受け、素人探偵で法医学界の権威・宗像隆一郎博士が犯人究明に立ちあがるも、助手の木島が殺される。 さらに復讐鬼の悪魔の手は、娘たちへと伸びてゆき・・・。 かくて宗像博士を助けて、われらの名探偵・明智小五郎の登場となった!
隅田川近辺の川岸に建つ「三角屋敷」とも「三角館」とも呼ばれる蛭蜂一族の洋館。 1月下旬の雪の日の深夜、その三角館で1発の銃声が鳴り響いた。 双子の当主が生き残り、遺産相続権をめぐる執念と敵意が、異様な情況をここに寄る一族すべての者たちに及ぼしていた。 殺人犯は内部の者に限られている。7人の容疑者のうち、はたして真犯人はだれか…? アメリカの作家ロジャー・スカーレットの本格編「エンジェル家の殺人」を原作にする傑作翻案小説。
新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。
名もなきゴブリンは、バルパという名を得て旅を続けていた。少女ミーナと出会い、行動を共にする中で、いろいろなことを教わり距離を縮める。しかし、このまま一緒にいると、ミーナを危険に巻き込み死なせてしまうことに。バルパは、ミーナが安全に暮らせるように、彼女を「強き者のお嫁さん」にすべく、相手を探し始めるが、そんなバルパの気持ちを、ミーナは気づいていて……。様々な強き者たちとの出会い、別れ、戦いを通し、名を得たゴブリンは、生きること、死ぬこと、の本当の意味を学んでいくーー最弱から、最強へ。名もなきモンスターの生きざまを描く、待望のシリーズ第2弾! 向かう先は/ふたりぼっち、だけど……/向かう未来は/最弱対最強/未来を掴む手/向かう先へ、共に/外伝 守護のカタチ 〜ミリミリ族との一週間
異世界で魔獣保護をすることになった元刑事タケトは今日も次々と舞い込む魔獣たちの事件に挑み、解決していく。 捕らわれていた、未来を識る預言者マンドラゴラ。 運河工事を止め、自身も動きを止めた人造魔獣ゴーレム。 そして、タケトの精霊銃から現れた不思議な子ブタ・トン吉。 生きた自然、魔獣たちを救い、助け出せ! モフモフ救済物語、第二弾!
間柄修一は、ある日ファンタジー世界に迷い込んでしまう。そこは言葉も通じぬハードモード異世界!問答無用で奴隷に落とされ開拓村送りに…。しかし、そんな過酷な環境の中、お気楽な彼は意地と思い込みで発動させた独自の魔法と戦法で成り上がっていくのだがー。ハードモード異世界に誰よりも馴染んでしまったアラフォー男の異世界攻略記!
小型巨獣の捕獲に成功した沖野たちは 巨獣出現メカニズムの解明を期待してシオタバイオを訪れるも、 門前払いに等しい扱いを受けてしまう。 一方、波止工業に新たな新人がやってくることに。 大手企業からの出向社員・鉛修一は 就業規則にやたら口うるさいなどひと癖もふた癖もある人物で……。 立ちはだかるのは人手不足、資金難という厳しい現実!? “経済的に正しい”ロボットヒーロー物語!!
『駆け落ち結婚式編』『舞踏会編』を収録した大人気Web発小説の第2巻! フロースコミックでコミカライズ版も大好評連載中。 追放先のノルティア教会で自由を謳歌するエリザベスのもとに、友人の男爵令嬢・シャルロッテから緊急SOS! 家の都合で苦手な舞踏会へ駆り出されることになった友人のために、エリザベスが一肌脱ぐことを決意してーー そこで出会ったのは、幼少時にフラグを折った隣国の王子様!? エリザベスのピンチにレオニードが取る行動は? 2巻には単行本限定の書き下ろしエピソードを2篇を収録! 電子版には特典SS【氷が手に入ったら、アイスクリームを作るしかないじゃない】も!
イタリア遠征で数々の勝利を挙げ、次に大軍を率いてエジプトへ向かったナポレオン。だが、諸外国による対フランス大同盟で、フランス本国が危機に陥る。クー・デタで権力を手に入れたナポレオンは、1804年、34歳で初代フランス皇帝の座に。若き将官が皇帝まで上り詰め、ヨーロッパの覇権争いに乗り出す第2巻「野望篇」。
明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和35年、江別市。蹄鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。「俺ら人間はみな阿呆です。馬ばかりが偉えんです」(「うまねむる」)。昭和26年、レンガ工場で最年少の頭目である吉正が担当している下方のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺しといてこれか」(「土に贖う」)など北海道を舞台に描かれた全7編。
奪われた人生を取り戻す。オーストラリアに咲く花とともにーー 30か国で版権を取得。ドラマ化も決定した、少女と勇気の物語。 「自分の物語の価値と力を疑う女たちに、本書を捧げる」--著者 天気のように機嫌が変わる父、優しくも悲しそうな目をしていた母。火事で両親を亡くしたアリスは、わけもわからぬまま、初めて会う父方の祖母に引き取られることになる。連れていかれたのは、オーストリア固有種の花を育てる花農場。そこで働き暮らすのは、世間から爪弾きにされた女たちだった。 心に大きな傷を抱えたアリスを救ったのはオーストラリアのネイティヴフラワーの花言葉、 そして、悲しみを抱えた女たちの強さと優しさーー 自己や虐待、DVなど、自らの価値を失った少女が、自分の言葉と物語を見つけるまでを描く、衝撃のデビュー長編。 The Australian Book Industry Awards受賞、2020年配信ドラマ化決定! 【著者略歴】 ホリー・リングランド HOLLY RINGLAND オーストラリアのクイーンズランド州南東、母親の熱帯植物の庭で、裸足で駆け回って育つ。9歳の時から2年間家族と共に北米でキャンピングカー暮らしをしながら各地の国立公園を旅したことがきっかけで、様々な文化と物語に興味をもつようになる。20代の頃、オーストラリア中央部の砂漠地帯にある先住民族のコミュニティで4年間働く。2009年にイギリスへ渡り、2011年にマンチェスター大学で創作の修士号を取得。現在はイギリスとオーストラリア双方を行き来する日々を送っている。エッセイや短編がアンソロジーや文芸誌に掲載され、2018年に本書 THE LOST FLOWERS OF ALICE HARTで長編デビュー。既に30か国で版権が取得され、2019年にはThe Australian Book Industry Awardsの一般文芸書部門を受賞した。配信ドラマ化も決定している。 【訳者略歴】 三角和代 みすみ・かずよ 福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科卒。英米文学翻訳家。 主な訳書に、ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、サラ・プール『毒殺師フランチェスカ』(集英社文庫)、キャシー・アンズワース『埋葬された夏』、ジョン・ディクスン・カー『盲目の理髪師』(以上創元推理文庫)、キジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』(創元SF文庫)、ジャック・カーリイ『百番目の男』(文春文庫)など多数。