小説むすび | 2019年9月発売

2019年9月発売

アンの青春アンの青春

日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。 アン16歳、美しいプリンス・エドワード島で教師になる。 ギルバートとアヴォンリー村の改善協会を作り、マリラが引きとった双子をグリーン・ゲイブルズで育て、夢にむかって誠実に生きる。 新しい友ミス・ラヴェンダーの恋と結婚、「腹心の友」ダイアナの婚約、アンの新たな旅立ち……。 幸せな生き方をさわやかに描く、青春と希望の第2巻! アンが語る幸せな生き方 「一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで小さな真珠が、一つ、また一つと、糸からすべり出て行くように」 本書第19章より。 特徴1日本初の全文訳 米国詩人ホィティアーの詩「丘のふところにて」に始まり、米国詩人ロングフェローが過ぎ去りし青春を追想する一節「遠い遠い想い」をアンが語る章に終わる、日本初の全文訳。 大人の心豊かな読書にいざなう文学の全容。 特徴2巻末訳註付 作中に引用されるシェイクスピア劇と英米詩の古典、聖書の名句、主にスコットランド系カナダ人からなる登場人物の民族、19世紀カナダの料理・菓子・手芸、暮らし、草花、プリンス・エドワード島の歴史、地理、社会、キリスト教、ケルトとアーサー王伝説など、全30章から257項目について、61頁にわたる巻末訳註でくわしく解説。 特徴3口絵写真と地図 プリンス・エドワード島で撮影した本作ゆかりの写真9点。カナダ東海岸と島の地図。 特徴4あとがき 本作『アンの青春』を執筆中のモンゴメリ33歳の日記、作品の鑑賞、原題の意味などを紹介する訳者あとがき28頁。 松本訳の旧訳の訳文と訳註を改訂した新訳! すがすがしい青春、2年間の物語。

赤の大地と失われた花赤の大地と失われた花

奪われた人生を取り戻す。オーストラリアに咲く花とともにーー 30か国で版権を取得。ドラマ化も決定した、少女と勇気の物語。 「自分の物語の価値と力を疑う女たちに、本書を捧げる」--著者 天気のように機嫌が変わる父、優しくも悲しそうな目をしていた母。火事で両親を亡くしたアリスは、わけもわからぬまま、初めて会う父方の祖母に引き取られることになる。連れていかれたのは、オーストリア固有種の花を育てる花農場。そこで働き暮らすのは、世間から爪弾きにされた女たちだった。 心に大きな傷を抱えたアリスを救ったのはオーストラリアのネイティヴフラワーの花言葉、 そして、悲しみを抱えた女たちの強さと優しさーー 自己や虐待、DVなど、自らの価値を失った少女が、自分の言葉と物語を見つけるまでを描く、衝撃のデビュー長編。 The Australian Book Industry Awards受賞、2020年配信ドラマ化決定! 【著者略歴】 ホリー・リングランド HOLLY RINGLAND オーストラリアのクイーンズランド州南東、母親の熱帯植物の庭で、裸足で駆け回って育つ。9歳の時から2年間家族と共に北米でキャンピングカー暮らしをしながら各地の国立公園を旅したことがきっかけで、様々な文化と物語に興味をもつようになる。20代の頃、オーストラリア中央部の砂漠地帯にある先住民族のコミュニティで4年間働く。2009年にイギリスへ渡り、2011年にマンチェスター大学で創作の修士号を取得。現在はイギリスとオーストラリア双方を行き来する日々を送っている。エッセイや短編がアンソロジーや文芸誌に掲載され、2018年に本書 THE LOST FLOWERS OF ALICE HARTで長編デビュー。既に30か国で版権が取得され、2019年にはThe Australian Book Industry Awardsの一般文芸書部門を受賞した。配信ドラマ化も決定している。 【訳者略歴】 三角和代 みすみ・かずよ 福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科卒。英米文学翻訳家。 主な訳書に、ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、サラ・プール『毒殺師フランチェスカ』(集英社文庫)、キャシー・アンズワース『埋葬された夏』、ジョン・ディクスン・カー『盲目の理髪師』(以上創元推理文庫)、キジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』(創元SF文庫)、ジャック・カーリイ『百番目の男』(文春文庫)など多数。

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