2019年発売
前世を乗り越え、婚約した狼領主・カイドと“お嬢様”シャーリー。挨拶に上がった王城で、王女・アジェーレアと出会う。模範的な王女である彼女にシャーリーは違和感を覚えて!? 転生しても続く恋物語、王都編!
聖女を苛めたとして、第二王子から婚約破棄された公爵令嬢ラナ。無実の罪を着せられ追放されるがー「これからは自由に生きるわ!」実はラナは転生者。前世のコスプレ趣味を活かして「幽霊のように色が薄く地味」だと揶揄された見た目も大変身!下町の宿屋『妖精の宿木亭』の女将として、第二の人生をスタート!!すると、この国では珍しい日本料理は評判なうえ、体力回復の効果があると噂になる。だが、自分を裏切った幼馴染みが突然宿にやってきて…!?
『妖精の宿木亭』の新女将になり、楽しく第二の人生をスタートした転生令嬢ラナ。手作り料理の体力回復効果のおかげで「おにぎり屋さん」と親しまれ始めたところ、今度は宿に泊まると身体の不調が治ると評判に。けれど最近、何やら宿の中で飛び回る光が…って、正体は妖精!?癒しの力を持つラナに興味を持った妖精が宿に居つき、聖獣ともいきなり契約することに!しかし、それをきっかけにラナが追放された公爵令嬢だとバレそうになってー!?
岡山県津山市から上京、デビュー後、瞬く間に人気を不動のものにしたバンドのボーカル・香田起伸が初めて挑んだソロツアー。失敗は絶対に許されないー。その舞台裏には、ライブを成功に導くため、無理難題を次々と乗り越えていく現場の男たちの熱いドラマがあった。大きな星に照らされたくすんだカケラがやがて一筋の輝きを見せてゆくー。
妻を惨殺された南町の同心土久呂凶四郎は、奉行の根岸により夜の市中見回りを仰せつかった。除夜の鐘が鳴る大晦日の日もまた、江戸を探索していた。ゴーンと鳴った鐘の音にしばし聞き惚れた土久呂だが、その音が移動しているのに気が付いた。「ウン、鐘が動く?」手下の源次とともに鐘の音を追いかけるのだが…。
「居眠り磐音」書き下ろし新作第2弾! 佐々木道場の住込み門弟で磐音の弟弟子の重富利次郎を中心に、磐音の弟妹ともいうべき若者たちの若き日々を描く。 土佐高地藩・山内家の家臣の重富家の次男坊・利次郎。佐々木道場に入門、ややぽっちゃりした体型から「でぶ軍鶏」と呼ばれ、朋輩の「やせ軍鶏」こと松平辰平の良きライバルとなる。一方、雑賀衆の女忍びの霧子は、運命の偶然から雑賀衆を離れ、佐々木道場に住み込むことに。やがて磐音と主従の契りを交わした霧子は、利次郎と惹かれあう。 若者たちの青春がすがすがしい連作集。
先輩の結婚式で見かけた新婦友人の女性のことが気になっていた雄太。 しかしその後、偶然再会した彼女は、まったく別のプロフィールを名乗っていた。 不可解に思い、問い詰める雄太に彼女は、 結婚式には「レンタル友達」として出席していたことを明かす。 「レンタル世界」 成長するに従って、無駄なことを次々と切り捨ててく薫。 無駄なものにこそ、人のあたたかみが宿ると考える雪子。 幼いときから仲良しだった二人の価値観は、徐々に離れていき、 そして決定的に対立する瞬間が訪れる。 単行本に、さらに一章分を加筆。少女たちの友情と人生はどうなるのか。 「ままならないから私とあなた」 正しいと思われていることは、本当に正しいのか。 読者の価値観を心地よく揺さぶる二篇。 解説は、Base Ball Bearの小出祐介氏。
19世紀末、キューバの独立戦争に米西戦争で介入した米国が勝利し、スペインの後釜に居座った。スペイン軍の少年兵アンヘルは仲間と脱走し、サンチャゴ・デ・クーバで戦後、財を築く。その彼が小作の娘に産ませた男子こそ“幼き獅子”フィデル・カストロだった。キューバ革命の英雄カストロ父子を描いた、シリーズ第3弾。
妻子と別居中の榊は、恋人を東京に残したまま、地霊うごめく土地を遍歴する。秋田の娼家と清廉な女子高生たち、厳冬の佐渡で理容店の女主人が持つ剃刀、三河八橋で一夜を共にした人妻の乳房、非在ゆえに一層ふくらむ女たちの気配ー官能と死のあわいから異界が立ち現われる瞬間を描く、藤沢周の本格小説集。
自らを落伍者と呼び、路上生活を続けていたろくでなしの青年グンは、謎の浮浪者タイゼンに出会う。タイゼンに連れられグンは、家族に不可解な仕打ちを繰り返すとある父親の心の中、記憶の《道》に入っていくことになった。 生まれた時から現在までの時間の旅。そこに広がる驚くような心象風景に圧倒されるグン。 〈歩く者〉として経験豊富なタイゼンは、風景をひたすら歩くことで父親の持つ苦悩、出来事を読み解いていく…。 古より存在する、他人の心象風景を旅する〈歩く者〉たちとは、一体誰なのか。 人間たちの心の中が作り出す景色を目の当たりにしたとき、 驚愕の真実がついに姿を現す! 2019年、新直木賞受賞作家となった鬼才が放つ極限のロードノベル! 「独創的な設定を、破壊力抜群の真藤順丈節により、 ただならぬ完成度でエンターテインメントに仕上げたのが 本作である。それにしても真藤順丈作品群ではもっとも 超自然色の濃い作品ではないだろうか」 解説・恒川光太郎
武家の妻女風の女が、何の記憶もない状態で寺に保護されながら、直後に姿を消した。女は記憶がない“ふり”をしていたらしいー。一方、仇討免許状を届け出た若い侍が女を捜していた。侍は兄を朋輩に斬られて仇討を決意し、その兄の妻こそが例の女のようだ。女の目的は何なのか、そして真相は?緊迫の展開の好評第4弾!
累計2000万部の人気時代小説シリーズ「居眠り磐音」〈決定版〉 青雲の志をともにした幼馴染を失い、豊後関前藩を揺るがせた内紛は、 坂崎磐音の活躍によって終結を迎えます。 しかし、磐音の想い人は忽然と姿を消して……。 秋深まる西国から、京都、金沢、そして江戸へ。 様々な人と事件に遭遇しながら、磐音は奈緒を追いかけます! 2019年5月17日に公開される映画「居眠り磐音」。 巻末には、京都の撮影所を陣中見舞いに訪れた様子を、 佐伯さんが書き起こした〈特別エッセイ〉を収録!
累計2000万部の人気時代小説シリーズ「居眠り磐音」〈決定版〉 5巻「龍天ノ門」では、おこんに危険が迫ります。 おこんの慰労のために訪れた紅葉狩りでは、 狼藉を働く直参旗本に出くわし、 おこんが今津屋の女中だと知った旗本たちは 江戸市中に戻った後にも難癖をつけにやってきます。 さらに、狐火見物に出掛けた先でも、 おこんに災難が! 必死で探す磐音たち。 ページをめくる手が止まらなくなります。 果たして、おこんは無事なのか!? 初版の帯は、 2019年5月17日に公開される映画「居眠り磐音」で おこんを演じる木村文乃さんのお写真です。
引きこもりの高三女子・詩織、ミュージシャンの夢破れた三十男・リュー、ヤクザまがいのおっさん・サトケン。震災の爪痕も生々しい気仙沼で、即席のアイドルグループが結成された。それぞれに喪失感を抱えながら、立ち直りたい、変わりたい、笑いたい、その思いでがむしゃらに活動する。しかし、サトケンには時間がなかった…。感涙長篇。
首都圏随一の規模を誇る「中央救急病院」に今日も瀕死の重傷患者が運び込まれた。地下鉄の事故に遭ったという妙齢の女性は、切断寸前の左脚が皮肉でわずかにつながる無惨な容体。駆けつけた父親の涙ながらの訴えを受け、救急部長を中心とするチームが高度な縫合手術に挑んだー。救急救命の最前線で繰り広げられる熱き人間ドラマを描く感動作!
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。 自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。 かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。 楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。 完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。 天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。 その火蓋が切られた。
2次予選での課題曲「春と修羅」。 この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。 マサルの演奏は素晴らしかった。 が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。 12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。 そして優勝を手にするのはーー。
引っ越しのために部屋を片付けていた千波は、読んだ覚えのない一冊の本を見つける。ページをめくると、未開封の手紙が挟まっていた。差出人はYUKI。そこには、「わたしも人を殺したことがある」と書かれていた。YUKIって誰?私は人を殺したの?千波の過去の記憶を巡る旅が始まった。切なくも温かな真実が明らかになる感動のミステリー。
企業間に起きた問題を、秘密裏に解決する鶴谷康。半年前の土地トラブルで銃撃された傷が癒えぬ中、入院先の理事長から病院開設を巡る土地買収の処理を頼まれる。一度は仮契約まで進んだ話だが、売主が約束を反故にし、行方を晦ましているらしい。その裏では関西のヤクザによる跡目争いが絡みー。捌き屋稼業引退の危機!?鶴谷に秘策はあるのか。
「かたちあるものは必ず滅す。しかし、かたちを成すために命をかけた人々の志は、本書によって神々しく蘇る」阿川佐和子氏推薦! 帝国ホテルライト館建築をめぐる熱き男たちの物語 世界的建築家、フランク・ロイド・ライトの飽くなきこだわり、経営陣の追及…… それでも彼らは諦めなかった! そして関東大震災がーー 1923年(大正12年)に完成した帝国ホテル2代目本館、通称「ライト館」。 「東洋の宝石」と称えられたこの建物を手掛けたのは、20世紀を代表する米国人建築家、フランク・ロイド・ライトだった。 明治末期、世界へと開かれた日本において相応しい迎賓館が必要だと気づいた大倉喜八郎と渋沢栄一が、ニューヨークで古美術商として働いていた林愛作を帝国ホテル支配人として招聘したことから、このプロジェクトは始まった。 しかし、ライト館完成までの道のりは、想像を絶する困難なものだったーー。 ライト館の建築に懸けた男たちの熱い闘いを描いた、著者渾身の長編小説。