2020年10月23日発売
意識不明の重体で運ばれた、横川達男。主治医の白石ルネは、延命治療は難しいと治療を中止。家族の同意のもと、尊厳死に導いた。三年後、カルテと看護記録の食い違いが告発される。白石は筋弛緩剤を静脈注射したというのだ。医療業界を揺るがす大問題へと発展し、検察は彼女を殺人罪で起訴した。保身に走る先輩医師、劣等感を感じる看護師、虚偽の報道を繰り返すマスコミ。様々な思惑が重なり合い、事態は思わぬ方向へと転がってー。
どんどこ血が脈打ってくる。 ーー北上次郎(「本の雑誌」2021年1月号) まず、この世界を壊せ。話はそこからだ、と作者は言う。 ーー杉江松恋 シスターフッド文学をあらゆる意味で刷新するシスターバイオレンスアクション! ーー鴻巣友季子 もう一気に読了して最後はナルホド! と唸った。 ーー大槻ケンヂ 友情でも愛情でも性愛でもない、ただ深いところで結ばれたこの関係に、名前など付けられない。 ーー宇垣美里(フリーアナウンサー)
シリーズ累計140万部(電子含む)の超人気作 2021年待望の【TVアニメ化】決定!! リミア王国を訪問中のクズノハ商会一行は、所用があって魔族領内にある小国ーーケリュネオンに立ち寄る事に。 冬の寒さや豪雪、慢性的な人手不足と色々苦労しているこの国の惨状を見た真は、雪対策に温泉を利用できないかと閃く。 一方、従者の巴は真が温泉を掘ったと聞きつけて大興奮。日本かぶれの彼女は、真もびっくりの一大温泉リゾートの開発に乗り出すのだった!!
転生者の能力を決める十連ガチャで当たりを引きまくり、チートな王子様として生を受けた俺、アキト。優秀な人材を奴隷として迎え入れたり、攻めてきた敵国を撃退したり、五歳児らしからぬ活動ばっかしてるんだけど、ちゃんと子供らしく学園生活も楽しんでるんだよね。それでこの度、俺の通う学園で学園祭が開かれることになった。学園祭は生徒同士のバトルが盛り上がるんだが、俺は参加不可!? ……がっかりしたけど、だったら自分で主催しちゃえば良くない!? ってことで、猛者が集う大会を開催。神様に紹介してもらった妖精が俺を鍛えてくれるって言うし、優勝目指して頑張るぞ!
魔法適性が「植物」だったせいで、家から追放された元貴族の青年、アシュト。彼は父の計らいにより、未開の森、オーベルシュタインの領主として第二の人生を始めるのだった。マーメイド族や天使など、次々と出会う希少種族と交易の輪を広げていく折、オーベルシュタインに長い冬が訪れる。魔境の森で厳しい冬を乗り切るのは大変…かと思いきや、頼れるレア種族の住人たちのおかげで冬支度はばっちり。アシュトは子どもたちと交ざって初めての雪遊びを満喫する!万能魔法師の異世界開拓ファンタジー、第4弾!
勇者パーティから追放されたネクロマンサーのレイル。戦闘能力が低く、肝心の蘇生魔法も、誰も死なないため使う機会がなかったのだ。ところが実際は、勇者たちは戦闘中に何度も死亡しており、直前の記憶を失う代償付きで、レイルに蘇生してもらっていた。死者を操り敵を圧倒する戦闘スタイルこそが、レイルの真骨頂だったのである。懐かしい故郷の村に戻ったレイルだったが、突如、人類の敵である魔族の少女が出現。さらに最強のモンスター・ドラゴンの襲撃を受けたことで、新たな冒険に旅立つことになるー!
幻の金属が存在し、精霊の闊歩する異世界で念願の鍛冶師になった津田驍廣。甲竜街と天樹国の戦争が終結し、彼とその仲間たちは、無事に翼竜街へ帰還する。しかも、タウロと天都という、驍廣にできた二人の押しかけ弟子まで引き連れて。ただ、弟子の誕生は歓迎すべきことだが、一つ問題があった。この人数で仕事をするとなると、スミス爺さんの鍛冶場は手狭なのだ。そこで驍廣は、長年の夢であった独立を決意。そして早速、ギルドの力を借りて自分専用の鍛冶場を建ててしまった。こうして、いよいよ鍛冶に専念できる!…と思いきや、世間的には知名度皆無の彼のもとに、お客さんはなかなか来ずー大人気異世界生産系ファンタジー、堂々完結!
王家の跡取りとして生まれたものの、持っていた職業が不遇職だったために、王国から追放されたレイト。伝説の腐敗竜を討伐した彼は、周囲の冒険者から一目置かれる存在となっていた。さらに噂が各地へ広まり、レイトと手合わせをしようとする武芸者達が冒険都市に続々と集結する。無益な争いを避けるべく、レイトは仲間達を連れて故郷の森に里帰りしたのだが、森の中で太古に滅んだ遺跡を発見する。そこには激レア素材がたくさん眠っているが、今まで出会ったことのない強大な魔物も棲んでいてーー!? レイトは「剣鬼」として覚醒した力と万能女神(?)アイリスのナビを頼りに、未知の遺跡攻略に挑む!
日本から異世界に転生した元数学者の少年・ルオ。魔力が無いという理由で家を追われた彼は、独学で「劣等魔力」という力を習得し、下克上によって大国アルディエントの頂点に立つのだった。ある日、西方に遠征したルオは、亡命中の獣人たちと出会う。彼らの王女リーシャは、はじめこそ人間を警戒していたが、ルオたちと過ごすうちに心を許し始める。そんな中、かつて獣人の国を滅ぼした邪悪な王ジャミルが、リーシャの行方を知ってある謀略を巡らせる。彼はリーシャの持つ獣玉石を使い、『神具』と呼ばれる伝説の武具の強化を目論んでいたーー!
正徳元年11月9日。次期名人を争う渦中にいた天才少年棋士・伊藤印達は、日本橋駿河町の呉服屋に仕立てが終わった小袖と羽織を引き取にいく途中だった。 「悪いことは言わねぇ、巾着を置いてさっさと失せな」 腰に太刀を帯びた男たちに取り囲まれた印達は生い茂るススキのなかに飛び込んだー。 眼を開けるとそこは令和2年の東京。あらゆるものが江戸とは違う世界だった。 15歳で肺結核のため夭逝した実在の将棋指し・伊藤印達が、死の1年前に羽生善治、藤井聡太が生きる現代にタイムスリップしたら・・・。 『時空棋士』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞した新井政彦による、新しいタイムスリップ将棋小説! 僕は令和で棋士になる 目次 第一章 令和へ 第二章 タイムパラドックス 第三章 峻王杯
ハリウッドで書かれたあまりにも早い遺作、著者の遺稿を再現した版からの初邦訳。映画界を舞台にした、初訳三作を含む短編四作品、西海岸から妻や娘、仲間たちに送った書簡二十四通を併録。最晩年のフィッツジェラルドを知る最良の一冊、日本オリジナル編集! (…)本書に収めた「監督のお気に入り」、「最後のキス」、「体温」の三作など、フィッツジェラルドはハリウッドを舞台にした短編の執筆を試みている。これらは生前出版されなかったが、並行して一九三九年秋から長編『ラスト・タイクーン』を書き始め、短編で扱った素材を長編のほうに投入している。この久々の長編に対して彼がいかに情熱を傾けていたかも、手紙を通して伝わってくるだろう。なにしろ“あの”フィッツジェラルドが酒を断って取り組んでいたのだ。 本書は、このように手紙から彼のハリウッドでの生活をたどりつつ、その生活から生まれ出た作品を味わえるように構成されている。(「編訳者解説」より) ラスト・タイクーン ハリウッド短編集 クレージー・サンデー 監督のお気に入り 最後のキス 体温 ハリウッドからの手紙 スコッティ・フィッツジェラルド宛 一九三七年七月 テッド・パラモア宛 一九三七年十月二十四日 ジョゼフ・マンキーウィッツ宛 一九三八年一月二十日 ハロルド・オーバー宛 一九三八年二月九日 デヴィッド・O・セルズニック宛 一九三九年一月十日 ケネス・リッタウアー宛 一九三九年九月二十九日 シーラ・グレアム宛 一九三九年十二月二日 マックスウェル・パーキンズ宛 一九四〇年五月二十日 ゼルダ・フィッツジェラルド宛 一九四〇年七月二十九日 ジェラルド&セアラ・マーフィ宛 一九四〇年夏 (ほか全24通) 編訳者解説