2020年10月発売
国芳には、早世した美しい娘・登鯉と、その陰に隠れていた次女のお芳という娘がいた。誰にも愛された長女が最後に選んだものは?そして、誰かに愛されたくても愛されなかった次女が最後まで愛を求めたのは?さらにはじめて明かされる“国芳の孫”の存在…。
作曲家として活躍する古山裕一と、彼を明るく支える妻・音。終戦後、裕一は、自分の曲が人々を戦争へと駆り立てたことを悔い、音楽から距離を置くようになる。やがて家族や仲間とのふれあいを通じて音楽の力を再発見した裕一は、復興に向かう人々の心を勇気づけようと、新しい時代の音楽を奏でていくー。音楽の力を信じ、奏で続ける応援歌(エール)!夫婦の物語、ここに完結!
才能があり華やかに生きる禅、才能がなく地道に生きる賢一。幼馴染でありながら対照的な2人は、それぞれ異なる人生を選び、次第に征遠になっていく。数年後、久しぶりの再会を果たした彼ら。しかしこの再会には驚くべき思惑が隠されていた。
期待されながら伸び悩んでいる若手刑事たちの元に、警視庁本部から送り込まれる謎の男、向井光太郎。捜査中のミスに悩む女性刑事、有名な俳優の取り調べに苦戦する刑事、尾行に失敗した刑事。彼らそれぞれに適切な助言を与えるその男は、なぜ刑事課ではなく人事二課の所属なのか?経験を積み成長し、所轄署から本部に戻り出会った三人は、向井との関わりを語り合い、その過去を探り始める。そんな彼の過去と、三人の刑事が取り組む女子大生殺害事件が交錯する。堂場瞬一が描く刑事たちの光と影。
トルコとの戦争へ出かけた若き子爵メダルドは、敵の砲弾で体をまっぷたつに引き裂かれるが、奇跡的に一命をとりとめ、右半身だけの体で領地に帰ってきた。しかしその性格は以前とは一変、人々は半分になった子爵が領内に落とす邪悪な影に怯え始める。人間存在の歴史的進化を寓話的に描いた三部作“我々の祖先”の第一作『まっぷたつの子爵』新訳に、三部作執筆の経緯を自ら明かしたエッセー(本邦初訳)を収録。
公爵家の五男に生まれたクレストは、家族内で肩身が狭く、幼馴染の婚約者には奴隷のような扱われていた。そんなクレストは、鑑定の儀で『ガチャ』という「スキルを獲得できるスキル」を手に入れた。これで家族内での立場が改善されると思っていた。しかし、使い方が分からず嘘をついていると思われ、魔物が跋扈する森に追放されてしまったー。追放された先で魔物を討伐した時『ガチャ』を使用するためのポイントが手に入っていることに気が付く。そこでポイントを使って回してみると、生活に便利なスキルや戦闘に使えるスキルなどを獲得することができた。クレストはそれらのスキルを使い自由で快適な生活を目指すことにー。書き下ろし番外編「貴族学園」収録!
ズバ抜けた防御力を持つジークは魔物のヘイトを一身に集め、パーティーに貢献していた。しかし、攻撃重視のリーダーはジークの働きに気がつかず、追放を言い渡す。ジークが抜けた途端、クエストの失敗が続き…。一方のジークは王都の門番に就職。持前の防御力の高さで、瞬く間に分隊長に昇格。部下について無防備な巨乳剣士、セクハラ好きの怪力女、ヤンデレ気質の弓使い、彼女らとともに周囲から絶大な信頼を集める存在に!「小説家になろう」発王道バトルファンタジー第一弾!
恋人、仲間、そして自らの能力まで奪われてしまったクロムは、『闇』の能力“固定ダメージ”を手に入れ、かつて自分を追放した者たちへの復讐を着実に果たしていくー。だがクロムを陥れた張本人、勇者ユーノもまた恐るべき力を手に入れていたのだった。先史より続く『闇』と『光』の戦いが、再び始まろうとしていた!!すべてを失い、すべてを奪われた男の復讐譚ー「小説家になろう」発リベンジファンタジー。書きおろし短編「いつか、笑顔になる日まで」収録。
最年少にして、最強の魔王として君臨したグレンは、人族との和平に成功し、ずっと夢だった庶民としての暮らしを始めることにした。そのために人間たちと魔族が共存する街を作り、自分もただの冒険者として、そこで暮らすことに決める。低級冒険者としての、何でも屋のような暮らしも、戦いに明け暮れたグレンには新鮮なことばかりだ。街の人々と交流することで、幸せを感じている。そんなグレンだが、もちろん庶民の常識なんてない。メイドとして仕えてくれたエルフのグラシアヌに、日常生活のことは頼りきりだった。エッチなご奉仕も大好きな彼女は、グレンに毎日、いろいろなことを教えてくれるのだ。人族のお姫様であり、最強の姫騎士として魔族にも知られたエルアナや、旅の仙人娘チェンシーが家に押しかけたハーレムで、グレンの日常はいつのまにか「普通の庶民」からは、やはり離れてしまったけれど…。楽しい毎日だから、世界を平和にしたことに悔いはない。のんびり庶民生活を満喫しつつ、大満足な日常を送っていたグレンだが、せっかくの両族友好を害する企みに触れ、魔王としての力をふるう時が!?アフターストーリー「グラシアヌ&チェンシーとの夜」「エルアナとの休日」。
三十路を前に見合いしたもなかは、憧れの有名和菓子店の令息、京極蓮司と結婚する。「大丈夫。我慢して。ここは気持ちいいだろう?」美しい夫に優しく愛され幸せを覚えるが、彼は初夜以降ろくに帰宅せず、蓮司付きの美人秘書は彼との親密さを見せつけてくる。絶望で離婚を決意し家出したもなかだが、蓮司は彼女を探し出すと執着してきて!?