小説むすび | 2020年11月21日発売

2020年11月21日発売

愛の灯火はクリスマスに愛の灯火はクリスマスに

王子に心を奪われた悲しい瞳のメイド。 でも、この片想いは誰にも秘密。 アントニエッタは故郷のホテルでメイドとして働きながら、 家同士の結婚から逃げた過去を両親に許してもらおうとしていた。 けれど孤独と悲しみに耐えきれず、仕事中に泣いていたとき、 宿泊客のラーフになぐさめられ、生まれて初めての恋をする。 誘われたディナーは贅が尽くされ、誘惑もロマンチックだった。 ところが純潔を捧げたあと、彼女はラーフから冷たく告げられた。 実は自分は王となる身で、イブに国へ帰れば結婚が待っている。 二人は最初から結ばれる運命ではなかったのだと……。 かくして、アントニエッタは“シンデレラ”からメイドに戻った。 『シチリア富豪との二十年愛』関連作。邦題はTwitter読者投票で決定しました。ヒロインの恋の障害は身分の差ばかりではありませんでした。親友や上司からあきらめるよう迫られても、想いは募る一方で……。静かに激しく燃えあがる、聖夜のロマンスをどうぞ!

知られざる公爵夫人知られざる公爵夫人

うち捨てられた花嫁は、 小さな命を守り続けた。 ついに見つかってしまった。でも、娘の存在は知られていないはず……。 辺境の地で馬上の夫と遭遇したロザリンドは、必死で動揺を押し隠した。 今や公爵となった夫アッシュは駆け落ちした8年前より魅惑的だが、 人が変わったように傲慢な口調で正式な離婚を要求してきた。 次は君とは正反対の、平凡で従順な妻を娶るつもりだと言って。 ロザリンドは手続きを進めることに同意し、大慌てで帰宅した。 しかし、愛娘のジェニーは遊びに行ってしまっていたーー よりによって、アッシュが泊まる宿の馬小屋に。 ひと目でジェニーを我が子と悟り、アッシュは前言を撤回した。 「あの子をとりあげられたくなければ、僕と一緒に暮らすんだ」 公爵領へ向かう道中、反発し合いながらも強烈に惹かれ合い、めくるめく夜を過ごすふたり。互いへの誤解は解けぬまま到着した領主館でジェニーが命を落としかけ、ふたりの心は急速に近づいて……。幼すぎたひたむきな恋が8年越しに昇華する、熱く切ない愛の軌跡。

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