2020年12月発売
『雛宮』-それは次代の妃を育成するため、五つの名家から姫君を集めた宮。次期皇后と呼び声も高く、胡蝶のように美しい虚弱な雛女、玲琳は、それを妬んだ雛女慧月に身体と心を入れ替えられてしまう!突如そばかすだらけの嫌われ悪女、慧月の姿になってしまった玲琳。誰も信じてくれず、今まで優しくしてくれていた人達からは蔑まれ、劣悪な環境におかれるのだが…。「息切れしない、失神もしない…。なんて健康な体でしょう!う、うらやましい…っ」誰もが羨む玲琳は、隣り合わせの“死”とずっと戦ってきた鋼メンタルの持ち主でー!?
ー特区『シリウス』の領主となり、数多の亜人種たちを率いるべし。勘違いから聖女に祭り上げられ、その果てに国王ジークフリートから王令を受けた私、男爵令嬢のソフィア。その場の雰囲気から断りきれなかったけれど…。さすがに無茶すぎるよ〜!絶対嫌がらせを受けたりするし、最悪の場合は暗殺されちゃうかもしれない!恐々と、特区に足を踏み入れてみるとー。エルフの長からは謎の歓待を受けるし、獣人の族長は問答無用で斬りかかってくるし、ドワーフ族長からは死のトラップ満載通路を仕掛けられて!?「はぁぁ、どうしてこうなった。私の夢は、平和に生きていくことなのにッ!」一方その頃、ソフィアの動きを監視する国王ジークフリートのもとにも、きな臭い動きが見え始めていた…。ますますヒートアップ!何度も生死の境を切り抜ける、型破りな聖女の冒険譚、第2巻!
家でも学校でも自分の居場所はないと感じながら過ごしていた高2の響。そんなある日、スマホに見覚えのない電話番号から着信が。『響?』と二年七カ月ぶりに名前を呼んだのは、お互い想い合い、大切な時間を過ごした相手・旭だった。引っ越してしまい今は離れている旭。十四歳のころのお互いしか知らず、今のお互いの姿を知らないもどかしさがありつつも、ふたりの時計の針が再び動き出し…。お互いへの募る想いがどんどん強くなっていく。しかし、旭には命に関わる重大な秘密が隠されていた…。十四歳と十七歳の自分の中で揺れ動く二人の想いに涙が止まらない、感動の青春恋愛小説。
パーティメンバーの謀略により、ダンジョン攻略中に最深部へ落とされた回復魔術師のディオン。自らの命が尽きようとするなか、偶然にもそこで傷ついて動けない竜を見つける。ディオンが最後の力を振り絞って助けたのは、エルドラという名の神竜であった。竜の力を取り戻したエルドラと追放された回復魔術師ディオンは、2人で冒険者として歩みはじめる。一方、ディオンを陥れたパーティのリーダーであるユキは単身、彼の行方を捜していた…。
冒険者ギルドの職員として働くアルベルトは、世界で唯一“神剣”を扱える“神剣使い”のジョブを授かっていた。しかし手持ちの“神剣”は特別なスキルや能力を持たず、攻撃力すら「1」しかない期待外れの代物であった。職務で有能でも戦力外であった彼はある日、冒険者ではないにも関わらずギルドマスターの理不尽なパワハラでギルドを追放されてしまう…。だが、ひょんなことから“神剣”の真の能力ーこの世の全てのスキルを使える力に気づいた時、アルベルトの無双譚が始まるのであった!