2020年12月発売
湿地帯の超巨大ヒュドラを何とか討伐したクラフト達。しかし、カイルの兄ザイードが呪われていたことや、その黒幕であり母親のベラが帝国に亡命するなど新たな問題も発生していた。そんな中、カイルが開拓伯になったことで注目を集めているゴールデンドーンではクラフト達生産ギルドは忙しさに悲鳴を上げていたーー。慌ただしい日常の中、新しく進めている計画の橋の建設中に事故が発生!橋の建設が行き詰まるかと思いきや、クラフトが作成した新アイテムがここでも大活躍!?「小説家になろう」発、伝説級の錬金術師による自重知らずの辺境開拓譚、新章開幕の第五巻!
日本にもたらされた中国の漢詩文、それを承けて平安朝の文人たちがつくりあげた日本の漢詩文、一方で万葉以来展開してきた和歌、これらが享受されていく歴史の交差点に成立したのが『和漢朗詠集』である。 本書は『和漢朗詠集』の成立と享受を論じることにより、和の世界が有していた流れと漢の世界からもたらされた流れが交錯し、新しい流れが生み出されていく我が国の文化の創造の過程で現れた、一つの典型的な現象を明らかにしていく。 増補・改訂により待望の復刊。 序文 伊藤正義 増訂版の刊行にあたって 序 『和漢朗詠集』研究史の沿革と本書 第1篇 『和漢朗詠集』の構成 一 『和漢朗詠集』全般の構成ー『古今集』をはじめとする勅撰和歌集との関連 においてー 二 『和漢朗詠集』上巻四季部の構成ー先行詞華集との関連においてー 三 『和漢朗詠集』下巻雑部の構成ー先行詞華集との関連においてー 四 『和漢朗詠集』八月十五夜・月部の構成ー都の月・他郷の月ー 五 『和漢朗詠集』の部立「白」に関する考察ー『朗詠集』の構成と周辺の資料 からー 六 『和漢朗詠集』帝王・親王・丞相部の所収和歌をめぐってー『古今集』序、 同序古注(公任注)とのかかわりを視野においてー 第2篇 『和漢朗詠集』の本文 一 『和漢朗詠集』の享受と諸写本の本文形態の相違 二 『和漢朗詠集』古写本における佳句本文の改変をめぐって 三 『和漢朗詠集』古写本における和歌本文の異同と部立の配列ー春部末の「藤」 「躑躅」「款冬」の部立を中心にー 四 『和漢朗詠集』博士家写本の解読ー学的情報としての注記の「読み取り」- 第3篇 『和漢朗詠集』の享受と古注釈 一 院政期における和漢朗詠集注釈の展開ー『朗詠江注』から『和漢朗詠集私注』 へー 二 『和漢朗詠集私注』の方法 三 『和漢朗詠集私注』の変貌ー平安末期から室町期にかけての『和漢朗詠集』 写本の動向と関連してー 四 鎌倉前期における和漢朗詠集注釈の展開ー『和漢朗詠集私注』から『和漢朗 詠集永済注』『和漢朗詠註抄』へー 五 朗詠注における説話 附篇 一 『千載佳句』の部門の構成に関する考察ー冒頭の四時部を対象としてー 二 『和漢朗詠集』所引唐人賦句雑考ー出処と享受の問題を中心にー 索引 事項・書名・人名・題目・詩句・和歌
『雛宮』-それは次代の妃を育成するため、五つの名家から姫君を集めた宮。次期皇后と呼び声も高く、胡蝶のように美しい虚弱な雛女、玲琳は、それを妬んだ雛女慧月に身体と心を入れ替えられてしまう!突如そばかすだらけの嫌われ悪女、慧月の姿になってしまった玲琳。誰も信じてくれず、今まで優しくしてくれていた人達からは蔑まれ、劣悪な環境におかれるのだが…。「息切れしない、失神もしない…。なんて健康な体でしょう!う、うらやましい…っ」誰もが羨む玲琳は、隣り合わせの“死”とずっと戦ってきた鋼メンタルの持ち主でー!?
ー特区『シリウス』の領主となり、数多の亜人種たちを率いるべし。勘違いから聖女に祭り上げられ、その果てに国王ジークフリートから王令を受けた私、男爵令嬢のソフィア。その場の雰囲気から断りきれなかったけれど…。さすがに無茶すぎるよ〜!絶対嫌がらせを受けたりするし、最悪の場合は暗殺されちゃうかもしれない!恐々と、特区に足を踏み入れてみるとー。エルフの長からは謎の歓待を受けるし、獣人の族長は問答無用で斬りかかってくるし、ドワーフ族長からは死のトラップ満載通路を仕掛けられて!?「はぁぁ、どうしてこうなった。私の夢は、平和に生きていくことなのにッ!」一方その頃、ソフィアの動きを監視する国王ジークフリートのもとにも、きな臭い動きが見え始めていた…。ますますヒートアップ!何度も生死の境を切り抜ける、型破りな聖女の冒険譚、第2巻!
家でも学校でも自分の居場所はないと感じながら過ごしていた高2の響。そんなある日、スマホに見覚えのない電話番号から着信が。『響?』と二年七カ月ぶりに名前を呼んだのは、お互い想い合い、大切な時間を過ごした相手・旭だった。引っ越してしまい今は離れている旭。十四歳のころのお互いしか知らず、今のお互いの姿を知らないもどかしさがありつつも、ふたりの時計の針が再び動き出し……。お互いへの募る想いがどんどん強くなっていく。しかし、旭には命に関わる重大な秘密が隠されていた……。
パーティメンバーの謀略により、ダンジョン攻略中に最深部へ落とされた回復魔術師のディオン。自らの命が尽きようとするなか、そこで傷ついた竜を見つける。ディオンが最後の力を振り絞り助けたのは、エルドラという名の神竜であった。竜の力を取り戻したエルドラと追放された回復魔術師ディオンは、ふたりで冒険者として歩みはじめる。 一方、ディオンを陥れたパーティのリーダーであるユキは単身、彼の行方を捜していた……。
冒険者ギルドの職員として働くアルベルトは、世界で唯一“神剣”を扱える“神剣使い”のジョブを授かっていた。しかし手持ちの“神剣”は特別なスキルや能力を持たず、攻撃力すら「1」しかない期待外れの代物であった。職務で有能でも戦力外であった彼はある日、冒険者ではないにも関わらずギルドマスターの理不尽なパワハラでギルドを追放されてしまう…。だが、ひょんなことから“神剣”の真の能力ーこの世の全てのスキルを使える力に気づいた時、アルベルトの無双譚が始まるのであった!
韓国で35万部突破! パク・ミニョン×ソ・ガンジュン豪華共演 ドラマ「天気がよければ会いにゆきます」原作 田舎の小さな書店を舞台に繰り広げられる 心温まるヒーリングロマンス ★イ・ドウのロングセラー処女作 『私書箱110号の郵便物』 2023年10月発売(予定) ソウルでの生活に疲れ切ったヘウォンは、ひと冬を故郷で過ごそうと、山と湖に囲まれた片田舎のバス停に降り立った。隣の空き家は、いつの間にか小さな本屋になっていた。「グットナイト書店」。店主のウンソプにとってヘウォンは、初恋の人だった。彼女が戻ってきたことで、静かな冬の生活が変わっていく……。 外は冷たい銀世界が広がり、グッドナイト書店の中は温かく穏やかな時間が流れる。 ふたりの間には、雪の結晶のように、ひとつふたつと少しの重たさも感じさせずに、愛情が舞い落ちていく。ゆっくりと溶けていく痛みと孤独。やがて明らかになる過去の秘密とはーー。 傷つくことを恐れる人、傷つくことに疲れた人。 それぞれが再び人生を歩み始めるまでの、心温まる愛の物語。
[商品について] ー祖父と父、そしてぼくが生きる「この国のかたち」とはー 衆議院議員を1期つとめた後、国粋主義的立場から院外活動を行い、大正天皇への直訴事件や対米戦争の早期終結を画策して、憲兵隊の監視の網をくぐり抜けながら講話促進運動に関わった祖父・雨宮良之。戦後共産党から立候補して衆議院議員となった後、社会党に移籍して社会民主主義を標榜し、極左の社会主義協調派と対立して激しい党内闘争を繰り広げた父・雨宮富平。その一人息子である「ぼく」は、父の遺品を整理しながら日本の近現代を駆け抜けた二人の資料館を作ろうと考える。世の中の出来事の裏側に潜む深い闇に目を向け、それらが映し出すこの国の姿と未来についての思索を重ねながら、自らの信念に従い身命を賭して闘う政治家であった祖父と父の事跡を綴る、自伝的小説。 [目次] プロローグ 第一章 天皇とマルクスの遺産 第二章 猫と詔勅 第三章 桜花の誉れ 第四章 すぎにし日々の木霊 第五章 坊主と迷信 第六章 大日本帝国に捧げるレクイエム 第七章 夏草館としゃぼん玉 第八章 されどすずしろの日々 第九章 統一痴呆選挙異聞 [出版社からのコメント] 政治への国民の期待と信頼が薄れ、数の論理で動く国政の中で自らの投じる一票の力が幻想に過ぎないことを感じるいま、社会を変えていくために求められるものは何か、その答えを探している方も多いかも知れません。本書を通じて、日本の国のあり方について多くの方が考えるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。 【著者略歴】 雨宮惜秋(あまみや・せきしゅう) 1944年2月、東京都生まれ。資料館を経営。 著作一覧 2001年 『瑞宝館によせて』(自費出版) 2006年 『慟哭のヘル・ファイアー』鶴書院 2007年 『囁く葦の秘密』鶴書院 2008年 『小説恐怖の裁判員制度 : ワッ赤紙が来た! 懲役と罰金のワナ! : 続・囁く葦の秘密』鶴書院 2009年 『恐怖の洗脳エコロジー : 囁く葦の秘密 完結編』鶴書院 2009年 『小説恐怖の洗脳エコロジー : 囁く葦の秘密 完結編』鶴書院 2013年 『純白の未来』(自費出版)
今日もどこかで稲妻が光り、雷鳴がとどろく。人々はこわごわと空を見上げる。目のくらむような閃光と地響きのような轟音が重なると、この世の終わりがきたかのように身を縮める。しかし、雷雲が通り去ると、何ごともなかったかのように、動き始める。 でも、ちょっと待って下さい。雷と共に誰かが戻ってきているかもしれないのです。注意深く辺りを観察してみましょう。 この本では落雷とともに“戻ってきた”三人の苦悩を描いています。 懸賞小説を送る寸前に心臓発作で逝ってしまった作家志望の若者(懸賞小説)、画期的な麻酔薬の開発目前でセスナ機の墜落で亡くなった大学教授(ぶらんこ)、そして、会社の金を盗んだ濡れ衣を着せられて自殺した会社員(落雷)。 三人三様の物語が展開します。