2020年12月発売
神様の気まぐれで事故死し、異世界へ転生させられた元日本人のフローラ。お詫びとして特別なスキルをもらうも覚醒する気配はなく、薬師としても絶望的にポンコツ…。けれどある日、最強と恐れられる神獣・もふドラゴンを自分だけ手懐けられることが判明!発覚した規格外のテイム能力で、もふもふ満喫&ときとぎ平和を守ります!
離婚によって心の支えを失った男。フランス料理のシェフもまた、フランスでの修業時代に大切な人を失っていた。パリで傷つき、リスボンへと向かう旅での発見、そして、日本で得た安住の地。深い心の傷を負った男ふたりがたどり着いたのはやはり料理だった。15歳少女の一時保護によって浮き彫りになる女たちの絆。家族を超えた繋がりを描く「あさぎり」も併せて収録。
序 章 第一部 『水滸傳』 第一章 『水滸傳』諸本考 一、『水滸傳』本文校勘作業の意義 二、金聖歎本の底本 三、容與堂本・無窮會藏本・遺香堂本・百二十回本の關係 四、嘉靖本 五、嘉靖本と容與堂本・無窮會藏本・百二十回本 六、容與堂系諸本ーー三つの「容與堂本」と四知館本ーー 七、『水滸傳』テキストの展開 第二章 『水滸傳』石渠閣補刻本本文の研究 一、石渠閣補刻本に關わる從來の議論 二、石渠閣補刻本の性格 三、石渠閣補刻本の補刻部分 四、石渠閣補刻本の本文 五、石渠閣補刻本と他の版本の關係 六、石渠閣補刻本(京都大學文學研究科圖書館藏本)の價値 第三章 『水滸傳』本文の研究ーー文學的側面についてーー 一、『水滸傳』本文の繼承關係 二、本文の變化から何を明らかにしようとするのか 三、『水滸傳』本文の變遷(一)韻文の問題 四、『水滸傳』本文の變遷(二)文面の問題 第四章 『水滸傳』本文の研究ーー「表記」についてーー 一、白話文とは 二、「表記」の問題とは 三、表記の模索(一)--新たな文字ーー 四、表記の模索(二)--適切な表記へーー 五、表記の模索(三)--文法的機能に卽應した書き分けーー (1)liについて (2)「的」と「得」について 六、結び 第五章 金聖歎本『水滸傳』考 一、金聖歎本について 二、金聖歎は何を行ったのか 三、金聖歎による本文改變1--どのような部分を改變したのかーー 四、金聖歎による本文改變2--改變内容ーー 第二部 『金瓶梅』 第六章 『金瓶梅』成立考 一、『金瓶梅』の特異性 二、『金瓶梅』は何を描こうとしているのか 三、『金瓶梅』創作の目的 四、『金瓶梅』に登場する人々 五、『金瓶梅』と「北虜南倭」 六、『金瓶梅』の作者 終 章 あとがき 索引
『戦国時代の終焉と天下人への道程』は信長、秀吉、家康。戦国時代の三人の英傑が、それぞれどのように天下人を目指したかを描く歴史三部作。戦国大名だけでなく、他の作品では滅多に登場しない家臣や地方豪族たちの動き、また当時の朝廷の様子についても丁寧に調べあげ、多数の文献と歴史上の事実をもとに、見えてきた三人の人物像を描き出す。 第三部の主役は徳川家康。関ヶ原合戦後、征夷大将軍に就任し、大坂の陣を経て、ついに豊臣家を滅ぼすに至る老獪な家康の手腕と、徳川の世を盤石にするための、江戸の大掛かりな開発への取り組み、さらにその死後の幕府の様子までを描く。エピローグでは、家康の孫娘を娶った後水尾天皇の行跡をみる。昭和天皇に次ぐ長寿で、譲位以後も長きにわたって朝廷の実力者として君臨した後水尾天皇の生き方を通して、二代将軍秀忠、三代将軍家光の時代の朝廷の在り方や、江戸幕府と朝廷との関わりをみていく。 戦乱の世が幕を閉じ、江戸が政治の中心になっていく、激しい変化の時代を生きた武将たちと、同時代の朝廷の姿を、従来にない視点で丁寧に描きあげた、著者渾身の作である。 作者のことば 第十三章 関ヶ原合戦の家康による後始末 第十四章 家康の征夷大将軍への就任 第十五章 江戸の開発と秀忠への将軍譲渡 第十六章 駿府城に移った家康 第十七章 禁教令と大坂の陣の前夜まで 第十八章 大坂の陣と家康の死 エピローグ 主要参考文献
シリーズ累計発行部数560万部以上!! TVアニメ化もされた大人気シリーズ『ダーウィンズゲーム』の原作者自らが描き下ろした完全新作小説!! 漫画でまだ語られていないシュカとレインの過去が明らかに…!? ファン必読の一冊!!
供犠創貴、水倉りすかとツナギは死にかけていた。いや、もうすでに死んでいるのかもしれないー。水倉りすかー『赤き時の魔女』にして神類最強の魔法使い・水倉神檎の一人娘。時を超えて繰り広げられてきた血闘の結末はいかに!?少女の死は、世界に何を意味するのか。
良かれと思ったことが、押しつけがましさに。理想を追い求めるあまり、頑なになる。相手への気遣いが、裏目に出る。一番わかってほしい相手に限って自分の努力が伝わらない……。そんな夫婦関係の迷宮に迷いこんだ泉と旺介、きっかけはまさか、食の好みの違い……! ドリア、生姜焼き、ハンバーグ、キッシュ……出てくる料理は、「食の検定」1級を持つ著者だからこそ表現できる、読むだけで美味しそうなものばかり。だからこそ、夫婦のすれ違いのきっかけとして、鋭く鮮やかな物悲しさを湛えています。 おいしさは恋で栄養は愛? 家族として、好きを越えた関係を築いていく覚悟を持てるのか。泉と旺介、二人の選択とは。
「夢の田舎暮らし」を求めて父が突然会社を辞めた。いじめにあい登校できなくなった小学五年生の雪乃は、父とともに曾祖父母が住む長野で暮らし始める。仕事を諦めたくない母は東京に残ることになった。胸いっぱいに苦しさを抱えていても、雪乃は思いを吐き出すことができない。そんな雪乃の凍った心を溶かしてくれたのは、長野の大自然、地元の人々、同級生大輝との出会いだったー。ほんとうの自分を受け容れてくれる場所。そこを見つけるため、今いる場所に別れを告げるのは、決して逃げではない。居場所探しの物語。
病身の母と2人の異父弟を養うため、介護施設で働くレティ。借金の取り立てに追われ、やむなく裕福な祖父に助けを求めると、金を出す気はないが、代わりにある男に連絡するよう勧められた。レオ・ロマノス?ギリシアの大富豪がなぜ私に会いたがるの?じつは彼は妹の幼い遺児4人を抱え、途方に暮れていたのだ。「ナニー代わりの妻が必要だ。体は求めない。愛人で満たす」婚前契約書を手に事務的に求婚するレオに、レティは驚愕した。お金のため、受け入れるしかない。でも愛されない妻でいいの?すでに彼の官能的な魅力の虜になりかけているというのに…。
富と力を誇る貴族の館でクリスマスを過ごす。 彼の子どもたちの世話係として……。 マルク・ウベルトーー傲慢なシチリア貴族がなぜここに? ロンドンの百貨店で働くモネは突然職場に現れた彼を見て驚いた。 モネは母とともにウベルト家の屋敷に身を寄せていたが、 マルクにひどく心を傷つけられ、イギリスへと渡ったのだった。 あれから8年、やっとつらい記憶も薄れかけたのに、 彼の亡妻が遺した子どもたちの休暇中の世話を私に頼むなんて! マルクの身勝手な振る舞いにモネは唖然としたが、 権力と金に物を言わせる彼の手で城のような館に連れてこられた。 熱い想いが再び燃え上がり、報われぬ愛に身を焦がすとも知らず。 婚外子という出自を持つモネは8年前の出来事で、自分がマルクの属する貴族社会にはふさわしくないということを痛感しています。それでもなついてくれたマルクの子どもたち。いつしか無垢なモネは家族となることを夢見ますが、彼には美しい婚約者がいて……。
アイラは旅先のシチリアで、ミステリアスな輝きを放つ瞳の、漆黒の髪のホテル王、ラファエル・アンジェリーリと出会った。彼に熱烈に惹かれ、夢のような2カ月が過ぎたときー妊娠に気づく。そしてラファエルの出張中、彼のヴィラを出た。彼に責任感から求婚されることを恐れ、一人で子供を産み育てると決めたから。アイラは故郷に戻り、ホテルの清掃係の職を得た。3カ月が経ったその日、スイートルームの清掃をしていると、ラファエルが現れた!「僕のベッドの脇で待つとは、どういう風の吹き回しかな?」
なぜあなたがここに? 目に飛び込んできたのは、亡き元夫の顔ーー。 セリーナが店で歌を歌い始めたのは、16歳で高校生のころ。 借り物のドレスを着たおどおどした少女だった。 やがて、美貌の実業家アシュレイと出会って熱い恋におち、 プロポーズを受けて結婚した。だがその後、理由もわからぬまま 突然、夫に告げられた別れ……。 あれから3年。引く手あまたの売れっ子となったセリーナは、 ある朝、新聞を見て青ざめる。飛行機事故で乗客は全員死亡ーー その中に元夫アシュレイの名前があったのだ。 ところがその夜、ステージに立った彼女は、観客の中に 誰あろうアシュレイの顔を見つけ、気を失った! つらい過去を忘れ、愛を信じたくて結婚したヒロイン。けれど、幸せになる夢ははかなく消えました。3年後、忘れえぬ彼との苦い再会は、予想もしない形で……。C・ラムの衝撃の初期傑作!
ベスは決心した。亡き妹の娘を引き取って1年近く、不運続きの人生にようやくかすかな光が見えてきた。白血病とわかった姪の命が、ひょっとしたら助かるかもしれない。独りで子育てをしていた妹の日記に、姪の父親とおぼしき、アダムという名の医師の連絡先をついに見つけたのだ。姪を邪魔者扱いしたフィアンセとも別れ、ベスは看護師として田舎町の診療所に転職し、その2階に姪と住める部屋も見つけた。あとはアダムが娘を認知して、骨髄ドナーになってくれれば…。妹との約束とはいえ、彼に娘がいると知らせなかった私の頼みを、はたして聞いてもらえるのだろうか。電話を取るベスの手が、震えたー。
シルヴィは幼い甥の面倒を見るため、ギリシアに降り立った。家庭を顧みずに夢を追う身勝手な姉に頼まれてのことだったが、アテネの空港で待ち受けていたのは、甥の伯父のアンドレアスだった。端整な身なりをした長身でハンサムな大富豪だが、はるか年上のアンドレアスの冷静さには畏怖の念さえ感じる。到着したのが姉でなかったことで、彼はシルヴィを痛烈に責めた。彼女はそこで初めて、姉の夫が重い病に臥していると聞かされる。「君の姉が責任を果たさないなら、君が代わってそれを果たすべきだ」衝撃冷めやらぬなか、半ば強引に屋敷へ連れていかれたシルヴィは、アンドレアスの敵意を一身に受けるはめになり…。
「僕はそばかすが好きだよ」 落ちこむ彼女に、教授は言った。 私は子供たちを守ろうとしただけなのに、“猛女”ですって? 子守りのデボラは、突然現れた雇主の兄ギデオンに立腹した。 ハンサムで優雅な身なりの彼は教授らしいが、態度が尊大なのだ。 魅力的な笑顔にほだされちゃだめ。こんな失礼な人、もう会いたくない。 ところがある日、デボラが雇主一家の休暇先に同行すると、 なんとそこには、またしてもギデオンの姿が……。 驚き、とまどうデボラだったが、一緒に過ごすうち、 赤ん坊や子供に優しい彼の意外な一面を知り、急速に惹かれていった。 デボラの淡い恋心はしかし、ギデオンの不意の言葉に振り回される! 「僕と結婚してくれないか? ああ、ロマンスや愛は問題ではないが」 唯一無二の作家の名作集《ベティ・ニールズ・コレクション》をお贈りします。本心では何を考えているのかわからないヒーローですが、雇主にそばかすを指摘されて赤面する年頃のヒロインに対し、彼が後日、ドライブ中にさりげなくかけてあげる言葉が印象的です。
デイジーは、初恋の男性で今や有名実業家のジャスティスと再会した。 事故で記憶の一部を失い、彼はデイジーを覚えてはいなかったが、 これまでの空白を埋めるかのように、二人は情熱を分かち合った。 その直後、ジャスティスは突如記憶を取り戻し、デイジーを責め立てた。 「君のせいで、僕の人生はめちゃくちゃになった!」 あの夏、若き二人は惹かれ合って一線を越えた。 それはデイジーの知らぬ間に、彼女の厳格な両親の知るところとなり、 ジャスティスは進学の夢もあきらめ、町を追われたのだという。 真実を知ったデイジーは罪悪感に苛まれ、逃げるように部屋を出た。 だが1年半後、彼女はジャスティスを訪ねるーー娘の誕生を告げるために。 〈閉ざされた記憶の扉〉と題して、記憶喪失ロマンスをお届けします。妊娠がわかった瞬間からジャスティスに知らせようと努力はしたものの、彼の居場所を捜し当てるのに1年半もかかってしまったデイジー。小さな娘の存在を知ったジャスティスの反応やいかに?