2020年3月26日発売
古代中国。勇壮活発なファ家の娘、ムーランは、男性にかしずいて生きる“女性らしい生き方”に反発し、足の悪い父の代わりに男性と偽って帝国軍に入隊する。厳しい訓練を高い精神力で乗り越えてゆくムーランは、やがて自信と仲間たちの信頼を得、戦場でも大活躍をする。だが女性であることを告白し、追放処分に。そこへさらなる危機が迫りー!?夢、冒険、そして恋ー全世界の女性に“自分らしく生きる勇気”をくれる感動ストーリー!
ホテル・アルカディアに閉じこもる絶世の美女プルデンシアを救うべく、7人の芸術家たちが、いま立ち上がった!誰も読んだことのない、はるか未来の千夜一夜物語。創元SF短編賞を受賞し、そのぶっ飛んだシチュエーションと巧みな文体で、全国の目利き書店員さんを驚倒させた作家による、全国民注目の最新長編小説。
この戦で、旧友と、雌雄を決す。ジャムカ、タルグダイ、アインガは、テムジンとトオリル・カンに勝つために、三者による大連合を築く必要があった。果たして、それは成るのか?誰が、草原の覇者となるのか?その帰趨を決する戦いの幕が、いま開こうとしていたー。
1960年代、憧れの地、日本にやってきたR。金髪の巻き毛に青い瞳、大使館に勤めるフランス人エリートの彼は、遊び相手にも不自由しない生活を送るが、心はどこか満たされず、生きることにも倦みはじめる。ふとしたきっかけで茶道を習い始めたRは、ある夏の日の稽古で美しい深窓の令嬢、真理子に出会う。ひと目で恋に落ちたふたりを待ち受けるのは…。自伝的小説『遙かなる航跡』から14年。その続編とも位置づけられる話題作。
失恋し、やけ気味に申し込んだ婚活パーティーで、“運命の人”と出会った。その翌日、僕は中学二年生になっていた…。人生をやりなおし、何もかも手に入れた男が、本当にほしかったものとは?愛なき時代に放つ、ボーイミーツガールストーリーの傑作誕生!
「僕の名前はポール」-再開発計画に揺れる駅前ビルに突如現れたのは、一匹の喋るクマネズミ!市議会議員の浦田さんの助けを得ながら、欲望うずまく人間たちの世界に飛び込んでいく。ついには、堂々市議会に登場し、大演説をぶつことに。マスコミも巻き込んだ騒動は、はたしてどのような結末を見ることになるのか?芥川賞作家が新境地に挑んだ仰天寓話小説!
高い木に家を構える思慮深いリス君、蜜が大好きな奥ゆかしいアリさん、ダンスと木登りを愛する象君、蜂蜜ケーキが好きな熊君、バラの木の下の隠れ家に住む恥ずかしがりのアリマキ君…。一癖も二癖もある動物たちが繰り広げるオフビートな物語。『ハリネズミの願い』の著者が贈る、自由で喜びに満ちたユートピア。
孤独や言い知れぬ閉塞感を抱えながら、都市の片隅で不器用に生きる人々。どこにでも、誰のなかにも存在する“よそ者”たちの様々な思いを描く。ハンガリー系ドイツ語作家によるほろ苦くも胸に沁みる十の物語。ブレーメン文学賞受賞作品。ドイツ語文学の最高賞、ビューヒナー賞受賞作家による短篇集。
朝鮮戦争の傷跡が色濃く残る1960年代初頭のソウル。戦争で孤児となった主人公キム・ヒョンの心の友は、米軍のラジオ局から流れてくる最新のポップスだった。どん底の生活を続けていたヒョンは偶然の積み重ねで、憧れの龍山米軍基地内のクラブステージにギタリストとして立つことにー。新世代の実力派作家がK-POPのルーツである60年代音楽シーンの熱気と混沌を鮮やかに描く。