2020年5月発売
中流階級の次女エリザベスと、上流階級の紳士・ダーシー。格の違いによるプライドと偏見が邪魔をして、出会ったときにはお互いに反目しあった2人だが、エリザベスの知性と快活さにダーシーは惹かれていく。誤解・妨害・障害を超えて恋を成就させる過程を丁寧に描き、現在でも映画化・ドラマ化が引きもきらない人気作品。『ブリジット・ジョーンズの日記』の元ネタとなった作品としても有名。
通り魔に刺殺された前世を持つため、この世では誰よりも長生きしようと目論む美貌の侯爵令嬢シエナ。だが、17歳のある日「女遊びの激しい国王陛下を改心させてほしい」と父親に宮廷へと送り込まれ、せっかくの安心安全長生き計画が危機に!? どたばたコメディ&たまにシリアスサバイバル物語、開幕。
騎士団最強と謳われる男装の騎士ユディト。長身で筋肉質な彼女についたあだ名は「猛将」。そんな彼女に女王から「王子の子供を産め」という命令が下されるーーためらいつつも、騎士の職務として受け入れるユディト。一方のアルヴィン王子は命令を拒否しようとするが、あれよあれよという間に外堀が固められていく。いつの間にか「凛とした美しさ」を持つユディトに惹かれていくが……そんな中、王女ヒルデガルトが何者かに誘拐されてしまいーー
【カクヨム×魔法のiらんどコンテスト<大賞>受賞作!!】「失恋した。この気持ちは聖良ちゃんにはわからないよね」高校三年生の秋、私の携帯に謎めいたメッセージを残して菜々子は海で死んだ。事故だった。--でも、もし本当は自殺したとしたら?幼なじみの死の真相を探るため、「恋を知らない」私は同級生とつたない恋人ごっこをはじめる。ニセモノの関係、ニセモノの愛情。そんな私を待っていたのは、甘くて切ない真実だったーー。ひとりの少女の死をめぐる、恋と痛みの青春ミステリー。
マーティン・ルーサー・キング・ハイスクール。ドラッグの密売で強大な力を持つ生徒リドリーと、それを黙認する校長ダームーディーの独裁下、暴力の日常的に吹き荒れる高校。生徒のほとんどが格闘技を身につけなければ生きてゆけない我が校を、人は「カンフー・ハイスクール」と呼ぶ。わたしはジェニー、15歳、女子。兄のキューとともにカンフー高に通う。だが、わたしのいとこで世界的なカンフーの達人、ジミーが香港からやってきた日から、カンフー高は揺れ始める。もうこの拳は振るわないと誓うジミーだったが、学園の暴力者たちは意に介さず、事態はエスカレートしてゆく…金曜日、すべては暴力のカオスとなって爆発する。殺らなければ殺られる。だからわたしは殺るー気鋭のノワール作家がブルース・リーへの愛をこめて書き上げた問題作。英米各誌で『キル・ビル』『ファイト・クラブ』『アメリカン・サイコ』と並び称された、ポップでイカレて残忍なスクール・バイオレンス。
韓国でたちまち 大ベストセラー50万部突破! これは、韓国のSNS、エンタメ業界が熱狂した 胸がしめつけられるほど甘く、もどかしい運命のお話ーー。 あのK-POPアイドルも愛読と噂される、 不器用ながらも温かい恋と人生と「君と僕」を みずみずしく綴った、心に染みわたるエッセイーー。 「こんなにめちゃくちゃで勝手な世の中を しょっちゅう悲しみ ときどき笑いながら 耐え抜いているあなたは もしかしたら本当にすごい人なのかもしれない」 * * * * * 日本の読者のみなさんへ、著者からのメッセージ 『すべての瞬間が君だった』の著者ハ・テワンです。 日ごろから、旅行に出かけたい国は?と尋ねられると、 なにはともあれ決まって日本と答えていました。 日本文化のもつ繊細さや、きめの細かい色使いなどに、 強く惹かれるものがあるのかもしれません。 僕のつたない思いを文字にしたものが、 日本の読者のみなさまにとって、ささやかながらも 心癒されるものとなれば幸いに思います。 あなたの時間はけっして無駄なものじゃない。 僕らの今日という1日は、 けっして無意味なものじゃなかったのです。 ーーハ・テワン * * * * * きみだけだ きみがどんな人か知りもしない人が きみを苦しめるために、わざわざ吐き出した言葉を いつまでも胸の奥に留めておくと 最後にダメになってしまうのはきみなんだよ。 だからどうか折れないでほしい。 傷つかないでほしいんだ。 * * * * * 不思議な日 わけもなくこんな気分になる日ない? 誰かをぎゅっと抱きしめて泣いてしまいたい日。 でも笑っちゃうのは きまってそういう日は ぼくの隣に誰もいない。 ほんとうに。 * * * * * 最後はきみが勝つのさ すべてにおいて 無条件にトップを目指そうと欲を出せば そのプレッシャーに耐えかねて 倒れてしまうにきまってる。 きみはそれ以上でもそれ以下でもない 今できるだけのことをすればいい。 きみの能力が足りないからといって指を差してくるような人たちは 自分の下しか見ていない人にすぎない。 きみはただ できるかぎりのことを続けながら 少しずつ、本当に少しずつ、上昇していけばいい。 一番大切なのは その瞬間と状況にベストをつくすことだから。 負けたって関係ない。 上を見続けて、少しずつ向上し
1時間限定とはいえ、最強職の「賢者」にクラスチェンジできるようになったレオン。クラスチェンジしたことで覚えたスキルにより「赤魔道士」としてもかなり強くなっていた。レオンは自分の能力を知るため、ソロで塔の探索を開始する。ある日、リディアからパーティーを組まないかと誘われる。しかも、リディアとレオンのデュオ。レオンはリディアの協力?のもと、さらに塔を攻略することでレベルをあげ、強力な魔法やスキルを次々と獲得していく。そして、ついに塔の最上階へ挑戦することに…。人気シリーズ第二弾登場!!
作家の横尾成吾はここ数年、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、との不安を感じていた矢先、担当編集者からボツを食らわされ、不安に拍車がかかる。書くことを何よりも優先し、ずっと一人で生きてきた横尾。大学からの友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の新しい担当になった井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、もう後はないと気は焦るばかり。菜種は、自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめるー。
違法な臓器売買の検挙は、形を変えた殺人だー。練馬区の公園で、少年の死体が発見された。調査の結果、少年は中国人だと判明。しかも死体からは臓器が持ち去られていた。捜査一課の犬養隼人は、後輩の高千穂明日香と共に捜査に乗り出す。少年の生家は最貧層の家庭だった。日中の養子縁組を仲介する不審な団体の存在も明らかに…。その頃、都内では相次いで第2、第3の死体が見つかる。やはり被害者たちは貧困家庭の少年でー。背後に見え隠れする巨大な陰謀。それに立ち向かう犬養たちの執念と葛藤。驚愕のラストが待つ、医療と社会の闇にも迫った警察ミステリ。
辺境の地で生まれ育った少女クリスはある時、自身が【家つくりスキル】を宿していることを知る。さらに日本人・栗栖仁依菜としての記憶が蘇った彼女は一念発起して辺境の地を抜け出し、冒険者となることに。過酷な旅を経て迷宮都市ガレルにやって来たクリスは自分だけの家を作って一人暮らしを満喫しようとするも、他国の人間は永住することすらできないと役人にあしらわれてしまう。「だったら旅のできる家を作ろう!」と思い立った彼女は中古の馬車を改造して理想の家馬車を作り始めるのだがーー。スキルに人生が左右される異世界で、ひたむきに生きる少女の物語が今始まる!
ラトリシア国のシーカー魔法学院へと進学したシウは、今まで通りマイペースに勉学や魔道具開発に勤しみながら、教師や生徒たちと交流を深めていく。そんな中冒険者ギルドからシウたちへ「強制依頼」が出される。雪崩で封鎖された街道に狼型魔獣の群れが出現し、復旧に当たっていた作業員たちが襲われたというのだ。対処のため初動調査に赴いたシウはそこで、雪洞に取り残され衰弱していた奴隷たちと、父親を失ったリュカという子供を救出するのだが……! 大人気異世界スローライフ物語、ラトリシア国編本格スタート! 小鳥屋エム最新作『家つくりスキルで異世界を生き延びろ』も同時発売!
魔石を失い王都全体を囲む結界が消滅したため、急いで魔物の襲来に備えるユーリたち。そんな中、ローグ門に姿を見せた四神獣の一つ、『朱雀』!! あまりの禍々しい姿と圧倒的な力に気圧されるユーリだったが、アルゴたちと協力してどうにか倒し、さらに「賢者の塔」の鍵も手に入れる。そして、鍵をチョーカーにはめると、新しいクエストが発生!! しかも、その内容は終わったはずの「魔の氾濫」!? ユーリがクエスト内容に戸惑っていると、ワーウルフの大群が押し寄せてきて……。
1910年の大雪の晩、アーシュラ・ベレスフォード・トッドは生まれた。が、臍の緒が巻きついて息がなかった。医師は大雪のため到着が遅れ、間に合わなかった。しかし、アーシュラは、同じ晩に再び生まれなおす。今度は医師が間に合い、無事生を受ける。同様に、アーシュラは以後も、スペイン風邪で、海で溺れて、フューラーと呼ばれる男の暗殺を企てて、ロンドン大空襲で…、何度も何度も生まれては死亡する、やりなおしの繰り返し。かすかなデジャヴュをどこかで感じながら、幾度もの人生を生きるひとりの女性の物語。ウィットと慈しみに満ち、圧倒的な独創性に驚かされる比類なき傑作。コスタ賞受賞作。
足の甲を切る自傷行為と「もうだめ。死にたい」というツイートを繰り返す浪人生のくるみ。ある日、突然フォロワーのひとりからDMが届き、ネット上の自助グループ〈銀色の国〉に導かれる。一方、自殺対策NPO法人の代表として日々奔走する晃佑のもとには、友人が自殺したという悲報が届く。元相談者でもあったその友人が今になって死を選んだ原因を調べるうちに、晃佑はある恐ろしい計画の一端に辿り着く……‼︎ 横溝正史ミステリ大賞受賞作家が放つ、現代の闇「自殺」に迫る鮮烈なミステリ!!
昭和24年、去年までの旧制中学5年生の生活から一転、男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。戸惑いの連続の高校生活を送る中、夏休みに不可解な二つの殺人事件に巻き込まれるーー。勝利は、那珂一兵の助けを借りながら、その謎に挑む! 著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく活写する、『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾。